ヒトラーはノーベル平和賞候補だった

本屋で、「なぜヒトラーはノーベル平和賞候補になったのか」という帯が目に入った。

思わず、目が点になった。そうでしょ。こんなことは今まで聞いたことがなかった。長生きはするものである。

「マネー戦争としての第二次世界大戦」（武田知弘）という本である。早速購入した。

ヒトラーがノーベル平和賞候補になったのは、１９３９年である。第二次世界大戦が始まった年である。

いかに人が現実を見ることができないかがわかる。

前年のチェコのズデーテン地方の割譲問題を平和的に解決したことが評価の対象になったらしい。

ジョークにしてもひどいものだが、それはその後の歴史を知っているからだ。

老後破産

新潮社から発売された「老人破産」を読んだ。統計データはなく、映像的。

細部は置いておく。

年金が少なくて、生活破綻に追い込まれる、ということである。もちろん、預金も乏しい。

国民年金だけだと、月額は６５０００円ぐらいにしかならない。それもずっと過去にずっと保険料を払った数字だ。

これじゃ生活できない。生活保護を受ければいいと思うが、年金を貰っていると、生活保護を受けられないと誤解している。

年金を貰っていても、生活保護は受けられる。

生活保護の支給額は、地方によって違うが、だいたい月額１３万円ぐらいか。年金を月に６万円貰っているとすると、差額分（７万円）は生活保護の給付を受けられる。

これは自分で申請しなければならない。役所から手をさしのべることはしない。冷たいだろうと思うだろうが、役所としては、生活保護は少ないに越したことはない。財政難だから。

この本の事例では、自分の葬式代にするため預金の残高が５０万円あるために、生活保護を受けられない、というケースが取り上げられている。

妙な言い方だが、随分バカ正直な人だなと思う。預金を下ろして、タンス預金にすればいいじゃないか。

そうしている生活保護者は多い。

公共放送では、こういう裏手はいえない。

生活保護の給付額も減額されつつある。今後はなおさら減らされるだろう。医療費、介護費も無料だが、これからは使い勝手が悪くなると予想している。

室温３０度

クーラーを効かせても、室温３０度。

オンボロ・クーラーだ。