これから書くことは自分の体験ではなく、知人の体験談であるのをお断りしておく。自分はというと、老後破産が視野に入って無駄なお金は使いたくないし、体力的にほぼ不能の状態でもあるのでわざわざ風俗にいく気にはなれない。週刊ポストや週刊現代はしつこくシニア・セックスの特集記事を掲載しているが、配偶者がいるとか金が有り余っているというシニアだけに当てはまる話であり、ああいう週刊誌の見出しを眺めると我が身の貧困を改めて認識し格差を知り大いなるストレスを感じる。
我が身は貧困老人なり。
以下はその人の話。
先月だったかな、暑い盛りに池袋駅まで女を抱きに行った。立教大学もある駅だし学生相手なのかこの近辺には激安風俗店が多いんだ。60分で7999円というのは安いし、店の受付で8000円を払うと1円の釣り銭を渡されるのはお笑いだね。
お相手はもちろん熟女系で人妻というかシングルマザーだったらしく、話の様子ではお金に困っているようだったね。60分で8000円で、取り分はフィフティ・フィフティというからつまり時給4000円で、これでもお客さんがどんどん来ればいいが一日二人とか三人とかになるらしい。一日三人12000円稼いだとして一ヶ月でいくらになるのよ。生理日もあるし、一ヶ月で働けるのは22日ぐらいで、そうなると25万円前後。
”オプション”を抜きにするとこういう計算になるが、まぁ、こういうところはオプションが前提で店の方だってそれを前提に料金を設定しているわけで、風俗嬢の方もフィフティ・フィフティの取り分にオプションをとればそこそこの金になる。順調にいけばの話だね。
こういうお店は嬢の入れ替えをひんぱんにしたいから、優先的にお客を割り当てるのは最初の一月程度で、あとはお店は自分でお客をつかめと突き放しにかかる。そうなると、お茶を引くこともあるわけだから収入はゼロ、風俗で働けばなんとかなるという期待も泡のごとく消えるね。高収入ナビなんていっぱい広告出しているけど、イザとなれば風俗で稼げるというように女どものの誤解を生んじゃう。実際はきびしい競争社会ですぐ淘汰されるから、甘い期待はもってはいけないんだがね。
それはさておき、激安風俗店が本当に安いのかとお客の側から考えるとホテル代も計算に入れると高くつくからソープの方が安上がりだ。激安ソープも結構あるし、こちらなら全部で12000円もあれば十分じゃないの。こっちの方へ行く年金生活者も多いそうで、こういうソープは年金ソープというあだ名がついている。客も年金生活者、ソープ嬢も年金世代だから、こういうあだ名になるんだ。
激安風俗嬢と自分がどうしたかって? キスしたら口臭がひどいんだ、いっぺんに萎えてしまってオプションまでは行きませんでしたよ。先方はガッカリしたようだったがフェラとクンニで終わりにしたが、帰りがスゴかったんだ。ラブホにあるアメニティをこれもいいあれもいいと全部手提げ袋に中にしまい込んでしまうんだ。歯ブラシも入れてしまったが、さすがにトイレットペーパーは入れなかったね。生活の困窮度が分かった気がしたが、子供がいるんだろうなぁ、母親は強いよ、なりふり構わないようになってしまう。
それでホテルを出ようとしたが話の続きがあるんで、その時若い綺麗な女の子が携帯電話片手にホテルに入ってきたんだ。一人で入ってきて彼氏がいないということはつまりデリヘル嬢だと見当をつけたよ。風俗臭は全然なし、まっさらな女子大生に見えた。
思わず、可愛いね、どこのお店?名前はなんていうの?と聞いちゃった。教えてもらったよ、今度はその子を指名して行くつもり。