ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

DVD「総攻撃」

2015年09月19日 11時53分06秒 | 映画
「総攻撃」(ルイス・セイラー監督) 

ノルマンディー上陸前の訓練から上陸して総攻撃するまでを描く。

戦争映画としては小粒だがまとまっていて楽しめる。


1950年製作で、第二次世界大戦終了から5年後の作品である。戦時中の雰

囲気をよく表している。5年後ならまだ戦争の記憶も生々しい。朝鮮戦争もこ

の年に始まった。


10年ひと昔とよくいうが、これは正しい。1955年ぐらいまでの戦争映画

は戦争中の気分をリアルに描いている。それ以降のものは、戦争を題材にした

別物と理解している。


中隊長のデビッド・ブライアンが新米の小隊長ジョン・エイガーに厳しく当た

る。二人が衝突する場面が見ものだ。アメリカの戦争映画では部下が上官に抗

議する場面がよく出てくる。日本軍ではこういうことは不可能ではなかったの

だろうか。


今の日本の会社でも同じか。……国民性というものだろう。


ラストで、中隊長のデビッド・ブライアンは昇進し閑職にまわされ、対立して

いたジョン・エイガーを中隊長に任命し言う。


「私は疲れた」と。弱音だが、燃え尽き症候群である。


しかし、退け時を自分で心得ているのが見事。中年害,老害にならずにすんだ。


退け時は難しい。自分で自分に引導を渡すのだから。基本的には、人は自尊心

の塊である。自尊心を傷つけることを自分で判断するのだから。

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