潮来駅から徒歩10分ほどの距離にある長勝寺を訪れる。
創建の詳しい経緯は、創建当時の文書が焼失し不明だが、1185年、源頼朝が奥州征伐からの帰途、武運長久を祈願して創建したという。
武神を祀る鹿島神宮と香取神宮の中間に位置する。武運長久を祈願するなら、八幡神を祀るのが普通だが、鹿島神宮・香取神宮という関東随一の古社があるので遠慮したものか。
長勝寺は、臨済宗の寺院である。鎌倉五山はすべて臨済宗の寺院であり、鎌倉幕府は臨済宗を重んじた。
本尊は阿弥陀仏。ご朱印も阿弥陀仏と記されているようだが、デフォルメされていて、全然分らない。右上の「無量」だけは読める。
総門から入る。
山門がある。もともとは普門院のものとして建築されたが、1700年に徳川光圀の命により、この地に移築された。
本堂。茅葺きの唐様建築である。
書院に人形が飾ってあった。雛祭りの時分には目にすることがあるが。
庭園あり。モミジが多く、紅葉の季節は見応えがあるだろう。