修禅寺を訪れる。伊豆急の修善寺駅からバスで修善寺温泉まで乗る。修禅寺は修善寺温泉にある。
修善寺か修禅寺か、ややこしいところだが、現在は曹洞宗の寺院であり、修禅寺と記す。岡本綺堂が執筆したのは「修禅寺物語」であり、夏目漱石は「修善寺の大患」を書いている。
お寺の前に独鈷の湯がある。弘法大師が岩盤を独鈷で打ち砕いて湧出した湯で、修善寺温泉の始まりとされている。
独鈷の湯からも想像できるように、修禅寺は弘法大師が開創したということになっている。従って、もともとは真言宗の寺院だった。御朱印でも分かるとおり、本尊は大日如来である。
境内には弘法大師を祀る遍照殿もあり、曹洞宗の寺院とは思えない。
河津桜が咲いていた。
修禅寺は、源頼朝の弟・範頼と頼朝の息子の2代将軍・源頼家が幽閉されたお寺としても知られている。二人とも、謀殺された。