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中原中也の悲しみ

2017-01-19 07:55:21 | 思うこと

中原中也生誕110年ということで 最近NHKではいろんな形で立て続けに中原中也を放送している。 文学の「ぶ」の字も知らないわたしが 中原中也のことを書くのは あまりにも軽々しくみっともないことだと思いながらも 何度も見るうちにずんずん引き込まれていく。

文学書を深く読み込んだことはほとんどない私には 難しい詩に心動かされたこともない。学校で習った有名な詩のきれっぱしが 少し頭に残っている程度だ。 宮沢賢治、北原白秋、島村藤村 太宰治・・・・・・ 

「汚れちまった悲しみに」というフレーズは すぐに頭の中に残るが それがどれほどの意味を持っているか考えたこともなかったが 今回 テレビで次々と「中原中也」を放送するのを見て 人間の悲しみの奥深さが痛いほど伝わってくる。ものを見つめる豊かな心が伝わってくる。

夫が居なくなり あの心の寛大さが改めて私の心に突き刺さり それを引き抜かれた悲しみともどかしさに これからどうして一人で生きていったらいいのか なかなか入り口は見えない。 この悲しみを どう生きる力に変えていけばいいのか、、、、  何も考えずに あの深い愛を当たり前のように凡々と生きていたころが懐かしくもあり、我に恥ずかしくもあり。 まだなくなって40日でしかないがなんと心細い日々であることか。日々が通り過ぎていくが悲しみは癒えない。 暖かくなれば 心もゆるむだろうか?