私たち夫婦は雪が大好きでした。 子供が1歳のころからねんねこに背負って雪の金剛山へ、スキー場へ。 夫婦ともスキーは上手とはとても言えませんが それでも二人ともスキーが大好き、雪が大好き、 雪景色を見るとワクワクしたものです。 子供が小学生の頃は 金剛山に雪が積もると落ち着かず 週末まで雪があるかと心配しながらそりをもって出かけ 雪遊びでした。
子供たちが独立してからは二人で 雪国へ行くのが楽しみでした。念願だった冬の上高地は二度。背に自炊道具 寝袋をつけて かんじきを履いて静まり返った上高地を奥へ奥へ。冬季小屋に泊めていただき 存分に雪の世界を楽しみました。真冬の上高地は格別の美しさです。 他に冬の知床流氷、名寄のサンピラー、 美瑛の真っ白な丘 どれもとても美しいです。スノータイヤのレンタカーを駆使して 北海道の端から端まで。 真冬の東北は温泉巡り。 雪国が好きでした。 もっとも遊びだから雪国の苦労も知らず 感動の連続です。
いくつになっても 雪が降ると 夫も私もそれぞれに いつの間にか近くの森の小道を歩きに行って満足気です。 晩年になっても雪が降るとじっとしていられなくて金剛山へ高見山へ。人の通らない谷筋などをよって歩きます。 深い雪にサックサック、と。 最後に雪遊びに金剛山へ出かけたのは一昨年のこと。 孫たちと一緒の雪遊びでした。 昨年は雪の降る日が少なく 私は夫の看病で雪どころではありませんでしたが、 今年は昨日からやっと住宅周辺も雪景色になりました。 きれいです。 tadaが生きていたら また ワクワクと外へ飛び出したでしょうが 今の私はモーツアルトのレクイエムを聞きながら 部屋から雪景色を見るだけです。 「tada 雪が降りましたよ」
ロウバイは開花までもう少し