★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

愛は地球を救う

2008年06月16日 | ★道をひらく
秋葉原無差別殺傷事件、これを「異常な事件」で終わらせないためには(ニュース畑) - goo ニュース

この事件は、日本が抱えている問題をすべて浮き彫りにしたのではないかと感じました。雇用問題、格差社会、個人が尊重されない社会、将来への不安、教育、心の問題など。

メディアはいつもその犯人の残虐さばかりを報道します。しかし、私はいつも同じような事件が起こるたび、そういう犯罪者ができてしまった環境や育ちが気になって仕方がありません。どうして、有識者と呼ばれる教育や心の研究をしている人たちはそれを調べて解明しようと思わないのかとずっと疑問です。

この事件をおこした彼だって、生まれたときから犯罪者ではなかったはずです。赤ちゃんのときは純真無垢だったと思います。育っていく過程で何かそうなる原因があったと思うのです。それが分かれば、犯罪者を育てないようにできるのではないかと思うのですが。

彼のしたことは許されざることですが、彼は幼い頃、親からも友達からも、周りの人間からも本当の愛情をもらっていない気がしました。だから、人を殺せたんだと思います。

「誰かが止めてくれればよかったのに。」

それは彼が誰かから人としての愛情をとても必要としていたシグナルだったんではないでしょうか。

私も彼と同じ気持ちになったことがあります。世の中が全部憎いと思ったことが。小学6年生の時です。幼少の頃、言葉が違うとなじられ、そのことで周囲となじめなくなり、人と違うことをするからといつもいじめられ、疎外され、孤独を深めていきました。そして、自分をそうやって追い込んでいく同級生や助けてくれない先生、そして学校と言う組織自体を憎むようになって行きました。もう完全に被害妄想です。しかし、彼とは違って実行はしなかった。それは母親の愛情を感じていたからです。それが歯止めになっていました。もし、それがなかったらと考えると、そら恐ろしいです…。

大人になる前に、たくさん愛情をもらえていれば、それが例え親でなくて、他人だったとしても、幼い頃に誰かが愛情を彼に与えていれば、きっとこんな愚かなことはしなかっただろうと感じます。

タガーナイフの規制はとりあえずの手段にしかならないと私も思います。規制しないよりした方がいいけれど、根本的解決にはならないと思います。

色々な社会的な問題を解決していく努力も必要ですが、長い目でみると、犯罪者を生み出さない教育をしていくのが一番ではないでしょうか。
愛情のある教育がしっかりしていれば、この世界がどんな世界になってもたくましく生きていける、強くて優しくて、愛情のある人を生み出せると思います。

まさに「愛は地球を救う」ですね。