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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

納涼民家園で大里峠を語る

2013-08-13 15:54:28 | アート・文化

 8月4日、川崎市立日本民家園でイベントの「納涼民家園」が開催され、そのアトラクションのひとつである「涼しくなる怪談話」で「大里峠」(おおりとうげ)を語らせて頂きました。

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夫が作った大蛇の味噌漬けをひとり占めして大蛇に姿を変えられてしまった妻が川を堰き止めて村を湖にして住みかにしようとするのを聞きつけた琵琶法師が命と引き換えに村を救ったという話です。場面の転換が何度かあるので、聴き手に真剣に聴いてもらえないと話の筋がわかりにくくなってしまうので、難しいのです。

6月には三保ノ松原を虹ノ松原と間違える失敗をしているので、今回は場面を思い浮かべつつ何度も読みこんで本番に備えました。

怪談話にはちょっと早めの4時45分を前に囲炉裏のある古民家に親子連れを中心に人が集まってきました。実はこの民家園には魔物が棲んでいまして・・・、怪談話の魔物じゃないですよ。お客さんとの距離が近いのと、聴く態勢になっていないちょいと覗いてみました的なお客さんも多いのとで、雰囲気に呑まれそうになるのです。私も以前、客席にいた幼子が突然声を出した瞬間に頭の中が真っ白になって、数秒間でしたが話が途絶えるという痛い経験をしています。

この日はそんな雰囲気にも惑わされることなく無事に語り切りました。初めてこの日本民家園で民話を聞いて早4年、まさか自分が語る側になるとも思っていなければ、話が複雑な「大里峠」(この話は前から知ってはいましたが)を語るなんて考えもしませんでしたが、やれば出来るもので、チャレンジする気持ちと練習を重ねることの大切さをあらためて感じました。

 この「大里峠」を基にして82.8メートルの藁でできた蛇を担ぎあげて練りまわる「大したもん蛇まつり」は8月25日に新潟県関川村で行われます。

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コメント (2)
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