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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

大山詣り~アナウンサーから学ぶハイキング~

2017-07-03 23:54:26 | 日記

 アナウンサーから学ぶハイキングシリーズ、今回は神奈川県伊勢原市の大山、“だいせん”じゃなくて“おおやま”と読みます。関東では古くから信仰の山として知られているそうですが、私は数年前、北陸新幹線の車内誌の記事で読んで知りました。ちなみに私は東京生まれ・・・関東人失格(^^;)

 新宿駅から小田急線で1時間程、車窓がのどかな景色に変わって伊勢原駅で降りると、駅前のバス乗り場は長蛇の列ができていました。隊長のS先生は既に到着されて駅前の様子を把握されており、「混んでいるのは電車が着いたタイミングのときだけ、バスが来れば空きます。」と、落ち着いておられました。ともかく今回の参加者7人が集まり、大山を目指してバス待ちの行列に並びました。この辺りでは大山のパンフを見ながら「おっ、今日は“酒まつり”だってよ♪ラッキー」なんて感じでした。

 「おい!こんなに人待ってるのに何でバス出さないんだ!!」と、バス待ちの客からクレームがつく一幕もありましたが、程なくしてバスがやってきて、タイミングよく座ることができました。落語家さんの大山詣りの録音を聴きながら、伊勢原の市街地を抜けて山懐の大山ケーブル下に到着。

 まず、両脇にお土産屋さんが並ぶ参道の石段を登ります。これまでのハイキングはなにもないところにバス停があり、そこを起点に登り始めたのですが、今回は信仰の山らしいスタートです。お土産屋さんが途切れ、ケーブル乗り場を横目に木々が生い茂る山に入っても石段は続き、造った人々の苦労が偲ばれます。奇岩や滝といった山におなじみの風景に宿坊や不動尊が解け込んで、それらが調和して大山というひとつの景色をなしていました。





今回登ったのが女坂、女坂があるってことは対になる男坂もあって一般的には男坂の方がきついのですが、女坂でも充分にきつかったです。視界が開けて、人工的な敷石が敷き詰められた境内に出ると、ケーブルの終点でもある阿夫利神社下社に到着です。





 下社はとても賑やかで、「酒まつり」はここで行われていましたが、ここまで登って来た疲れと、このあと歩く距離の方がはるかに長いということを認識しているので、ここで「飲んじゃお!」という勇気のある人はいませんでした。
 今日の天気はうす曇り、阿夫利神社の名は“雨乞い”に由来しているそうですが、景色を楽しみたい我々にとって雨は堪忍して欲しいと願いながら、下社を後にしました。山道をしばらく行くと、「あっ!鹿!」とメンバーの声。見ると鹿の子模様がはっきりした鹿が1頭ゆっくりと歩いているではないか!奈良公園でいくらでも見れる鹿もこういうところで見るとラッキーと思うのですが、S先生の「鹿は木々を食い荒らす害獣とされています。」の一言に自然界のバランスの難しさを感じさせられたのでした。



下社から30分程の「見晴台」でお弁当タイム。山頂を見上げると、微妙に霧が掛かっていますが、「大丈夫、行けば晴れるさ♪」とメンバーの心掛けのよさを頼りに登り続けました。山頂が近くなると、所々で視界が開けてきて疲れを忘れさせてくれます。そして、いよいよホントに疲れを忘れさせてくれる山頂に到着しました。





 山頂ではお約束のコーヒータイム♪



 さて、のんびりとコーヒーを飲み終わると、再び現実に戻されます。そう!下山です。どのルートで下るか?当初計画していた長くて緩やかなコースを取ったのでは時間がかかりすぎる。メンバーのひとりが下りのケーブルカーの最終便を調べると、かなりタイトだ!でも、それを逃したら歩いて下山しなければならない。そうなると選択肢は1つ、最短ルートでケーブルカー乗り場へ向かって下山するルートをとることになりました。とにかく、ひたすら降りる。。時間が時間だけに登ってくる人とすれ違うことはないが、元気な人に追い越される。気はあせるけど、メンバーの体力も考えながら無理しない程度に急ぐ、この加減が難しい。途中で、グループは2つに分かれて、「先行組降りてケーブルカーを止めてもらっている間に後ろの組が到着する」という冗談とも本気ともとれる話が出てきました。やがて、数時間前に来た下社の建物らしきものが見えてきて時計を見る、なんとか間に合いそうだ!安心したのも束の間、目の前の光景に頭が冷たくなる(-_- )
下社に降りる急な石段!最後にこれがあったか!!そろりそろりと降りて、ケーブルカー乗り場へ向かうとチケット売り場は閉められ、閉店間際状態。「まさか、乗れない?!」再び、時計に目をやる。まだ最終の時間前だ。乗れるはずと、駅員さんに訪ねると「チケットは降りてからお願いします。」とのこと。やがて、後ろの組も到着して、全員無事にケーブルカーに乗ることができました。



 最後は伊勢原駅前の食堂で「反省会」。今回はコースの大半が石段だったので、足の裏が結構疲れていました。やっぱり、信仰の山はあなどってはいけないというのが、今回の私の反省でした(^^;)
コメント
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