昨日付けっ放しのテレビの画面に、
怪盗ルパンの天敵、「銭型警部」の画面を見て、
そっくりだと、笑いこけてしまった。
江戸の「銭形」は同心や、与力から僅かばかりの、品物をもらう程度の給料。
大川橋蔵の「銭形平次」はどうやって生活していたものか!
いろんな役者さんが演じていたけど、岡っ引きの立場を演じて、
一番似合ったのが、大川橋蔵さん。
端正で小柄、何とも、画面に吸い寄せられる俳優であったか!
村上弘明さん、若山富三郎さん、長谷川一夫さん辺りでは、
警部どころか、警視総監が捕り物をしているようだ。
やはり大川さんのキャラクターがいい。
飛び道具の投げ銭姿も、美しかった。
岩手県盛岡中学には、昔から、文学少年の巣屈で、
石川啄木、野村胡堂、金田一京助、宮沢賢治、などか学び、
海軍大将、及川古志郎などは胡堂の文学仲間であったようだ。
金田一京助は、アイヌの研究者でもあり、詩人としての感覚で、
石川啄木を、生涯の理解者にもなっている。
今日は、雪でも降っているだろうか。
盛岡中学を卒業した野村胡堂は、岡本綺堂の「半七捕り物帖」に
負けず劣らずの「銭形平次捕物控」を発表した。
東北人の気勢は江戸っ子に似ているが、
堅気から外れた江戸っ子、伝法の凄みは無いが、
「この男ならつかまってもいいや」と、思わせる、
物腰が額にしわが寄らなくて、見ごちがいい。
何とも野村胡堂の人柄を想像させる。
上から目線でもなく、遜るでもなく、
粋な平次の碑は、
神田明神の傍で平次と、お静が住んでいた町を見下ろしている。
この絵柄では、岡っ引き大川橋蔵さんのイメージが崩れる。がぁ~
こんな岡っ引き、私は大好きなのであります。困った。
ではまた!
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