花粉症です。昨日から。
春を呼ぶ「風の舞い」があった、朝から夕方まで、
窓を開け放して本を読んでいた。
夕刻からくしゃみ、鼻水、頭痛。
初めての経験でした。症状は今日も止まる処知らず。
ごみとなったテッシュは山になっています。
河北新報。2011年3月27日の新聞。
被災した私たちにとって、「ガレキ」などというものはない、。
それらは破壊され、奪われた大切な家であり、家財であり、
何よりも大切な人生の記憶である。たとえゴミのような姿になっていても、
その価値が失われたわけではない。
気仙沼、リアスアーク美術館の常設展示場にある解説、
学芸員、山内宏泰氏が執筆した文句である。
『ガレキ、という言葉を使わず、「被災物」と表現してほしい』とも述べている。
当時、被災地の人々も会話では、「このガレキ!」と口走っていても、
ひとりになると、
かじかんだ指を、吐く息で温めながら、
一つ、一つ、と、記憶を取り戻しながら、我が家と家財を、
つたう涙を口で受け、探し続けていたのだ。
被災地から離れた土地で暮らしていた私は、
災害の話題になると、
日頃の言葉「ガレキ」と、簡単に口走っていた。
十把一絡げの「ガレキという言葉」に心を痛める人達がいたのに!