春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

山寺、芭蕉と、慈覚大師の追体験。

2020-10-22 22:25:44 | 関口文治郎/神社仏閣





山形県尾花沢で、紅花で財を築き俳人でもあった、
鈴木清風さん。
芭蕉さんと共の曽良さんは、紅花商家の一室で、
10日間を過ごし、
最上川、新庄市の前に、
立石寺を是非と勧められ・・
別れ際、


まゆはきを
   俤
(おもかげ)にして 
       紅粉(べに)の花 

と、紅花を見て、眉に着いた白粉子を払う、
美しい女性を連想させる、色香漂う句を残し、
28キロばかりを、朝7時に出て、
午後3時ごろには、立石寺を登山する。
なんという健脚。
前かがみ、狭い山道、一休みに見上げた岩肌に、
ニイニイゼミの透き通る鳴き声が、
染み入って・・・夏の日暮れ、

山寺や石にしみつく蝉の声
寂しさや岩にしみ込む蝉のこゑ
閑かさや岩にしみいる蝉の声 と詠んで

里の宿坊で、芭蕉さんは幾度も、
曽良さんに詠ませて、選んだ句は、
閑かさや岩にしみいる蝉の声
芭蕉さんの凛とたたずんでいる、
姿さえ、浮かんできます。
芭蕉さんは、
出先の事実をそのまま詠んでない

曽良さんの日記が証明してしまった。
事実を描写することより、虚構を混じえて、
句を詠み、旅をする・・・。
旅の在り方を、探がしながら・・。
誰か同じ場所に立ったら、
その人は、どう感じるだろう・・。

同じ、放浪の連歌の巨匠、
尊敬する宗祇法師の体験を、
芭蕉さんは、飛躍して追体験の、
句を詠んだ。

以降、人の集まりの連歌を捨て、
五、七、五に、
研ぎ澄まされた感性を傾けたのでしょう。

てなわけで私も、芭蕉さんの登った道を、
ゼイゼイしながら巌を見上げるのですが、
なんつったって・・・
句は創れず・・・創れず、詠めない・・・。

👇芭蕉ここで蝉の声を聴く



この道、まっすぐ奥の院まで。
👇藤原秀衡公の日牌所、金乗院



👇伊達政宗に嫁いだ義姫さんの兄、
出羽の名将、最上義光御霊屋(1630年代)







👇奥之院、






👇奥之院の、如法堂で、
写経道場、法華経を一日、七行半写経をし、
うるう年、開山堂の横、
紅い納経堂に収めるのだそうです。









慈覚大師が、僧の修験場として、
天台宗の佛界は
マタギ、磐司磐三郎さんから、
買い取った宝珠山、山形市の名所になって・・・。







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山形、山寺千丈岩に堂宇。

2020-10-21 06:56:55 | 関口文治郎/神社仏閣



👇山門
山寺の中腹辺りに、山門があり、
1864年の建てたもので、







両サイドには運慶さんの、弟子が彫ったという、
迫力ある赤い像が・・・。






訪れたのは日曜日でしたが、
混雑はなく、ゆっくり歩きの、
私でも気兼ねなく・・・。


👇 開山堂と納経堂、
この日の見学を楽しみにしていた、
開山堂、中で1000年以上も、
香は絶えることがないそうで、
見られない内部だけに、
厳かな気持ちになります。

栃木県の壬生に生まれた、
開山した慈覚大師は、
壬生寺に子供の頃植えた、榧かやの木が、
枯れ死し、記念に慈覚大師像を彫り、
壬生寺から、大師ゆかりの、
この山寺に寄贈し、2尺8寸5分の坐像を、
祀っているのだそうです。
見られる日は、
正月と8月の14日。

千丈岩に立つ納経堂、
赤い堂は立石寺の堂宇で、
如法堂で書写された加法経を、
うるう年の11月28日に収められる、
山寺で一番、古い堂宇。








👇五大堂
開山堂の狭い石段を登って、
里を一望、参拝者の心を放しません







👇性相院
阿弥陀如来像に
運慶彫ったという、毘沙門天を安置し、
伊達政宗さんの母さん、義姫さんが、
日々霊を弔う、日牌所として・・。










コメント (2)
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芭蕉七里を歩いてきて、山寺に登る。 

2020-10-19 21:58:12 | 関口文治郎/神社仏閣


なかなか山形の散歩が終わりません。
まさかの午後の雨に、ずぶ濡れになり、
ひとッ風呂、いい心地です。

山門をくぐって、
石段‥一段ごとに煩悩が無くなる教えは、
どこで忘れたか、若い女性の姿に、
シャッターを切ってしまった。


登山道には、いたるところにお墓があって、
調べていたら、もうこの辺りで日が暮れてしまう。


ちょっと登ったところのお堂。
姥堂・奪衣婆・・



その、ばぁ~の顔が👇
三途の川を渡ってくる死者を待ち構え、
生前の衣服を容赦なく奪い取り、
隣の懸衣翁けんえおうと呼ばれる男に渡す。
彼は衣服を衣領樹に吊るして、
枝のしなりで、罪の重さをはかるという。
三途の川の番人、
ここは早めにパス。









👇今の時世のマスクは、
旅の心地を、良くしてくれます。


👇 浸食で、虫食い状の特異な景観を作る、
凝灰岩の巌。 




ドクトルマンボウを書いた、
北杜夫さんのおとっつあん、
山形県の歌人・精神科医の斎藤茂吉さんが、
「鳴いた蝉は、アブラゼミ」と頑張るも、
後年、やはり違ったかと、がっくり首を、
うな垂れ、
芭蕉がじっと聞いていた蝉、
巌にしみいるような鳴き声の蝉、は・・。
・・・。

松尾芭蕉は子分、曽良と共に、
旧暦5月の17日、午後4時、
この場所👇で、


 山形領に立石寺と云山寺あり。
慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。 
一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、
尾花沢よりとつて返し、其間七里ばかり也。
 日いまだ暮ず。梺の坊に宿かり置て、
山上の堂にのぼる。 岩に巌を重て山とし、
松栢年旧土石老て苔滑に、
岩上の院々扉を閉て物の音きこえず。
 岸をめぐり岩を這て仏閣を拝し、
佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ。
浮かんだ3句に、迷って選んだ

閑さや岩にしみ入蝉の声
 

---おくのほそ道----

鳴いてた蝉は、なに蝉だったろう・・・

 

👇せみ塚




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何百年に実をつけ。40万枚の思い出。

2020-10-16 22:58:30 | Extra


山寺立石寺の登山風景の投稿準備に、
訃報の連絡があり、
山形の楽しんだ、

記憶を今日は、どこかに置くことにしました。

千葉、飛行機を撮りをして、
近所に散歩して、
お供の写真を撮って・・・
お供の走り回る姿は、13年余で、
40万枚に収めて、
6
月、虹を渡り、虹を駆け足で、
戻ってくる日を心待ちにし、
思い出を大切にしている方がいる。


死は悲しいけど・・・。
鮮やかに浮かんでくる思い出を、
大事に抱えていく、
それがいいのですね・・。

👇了解なしの写真ですが・・・
虹の橋を渡って、七海さん。





お別れ
木を植える





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今日も山寺。根本中道、山形市。

2020-10-15 18:43:28 | 関口文治郎/神社仏閣

体力のいる今週、早くも3日で
ノックダウ~ン!
下がり始めた気温と一緒に、雨雲も下がり、
八王子の景色もどんどこ、くすんできました。

👇 山形市、宝珠山立石寺のてっぺんまで、
1000数十段の石段・・。




山形県の天然ブナ林の面積は日本一で、
昨年も今年も、
の豊凶調べでは、
凶作だと・・
ブナの実を食べ、越冬するクマやリス、ネズミたちの、
重要な食物、子供も生まれなくなる・・。



ゆっくりと歩む、僧の行列、
鈴を響かせ、呪を唱えて合唱しながら、
山寺の里の人たちは、彼らに畏怖の念と、
感激の高揚に、
里の何かが、変わるとインプットされたかも。

円仁(えんにん)‥・慈覚大師円仁が、
※大師の称号は、円仁の死後2年経って与えられたもので、
大師称号を頂いたは円仁が初めて。
見上げた宝珠山、
南に面した巌の景色のてっぺんまで、
歩いてみて、
ここに天台宗の修験場と決めたのでしょう。
通称・山寺立石寺の開山は、860年で、

👇根本中道は1356年に、
さらに1615年、建物の、
65パーセントがブナ材で建てられた、
修業道場。
中は漆黒で厳か、
本尊、薬師如来坐像は秘仏。

円仁が彫ったものだと伝えられ、
本尊の両脇に、日光菩薩と月光菩薩がいて、
あちらこちらに、お金を出さなければ、
見られない仏像が、びっしり。
逗子の左右に、つり下がった灯篭が一対。
1200年灯し続けている「不滅の法灯」
ドヒャ~であります。














👇日枝神社、
慈覚大師が、立石寺一山の守護神として、
神社の前に・・



👇慈覚大師円仁が、
植えたという銀杏。
高浜虚子さんが詠む、

銀杏の根床机斜めに茶屋涼し

ウン、隣にあんこの美味い菓子の茶屋があった。



👇 宝物殿






でたぁ~
山寺をポピラァーに、仕立てた、
松尾芭蕉さん。

閑けさや 岩に・・全文は、もちょッと登ってから・・。


👇弟子、曽良さんの日記から、
立ち寄ったばかりに虚構の達人と、物議。
謎を深くさせる二人の像。



👇常行念仏堂・・。
念仏三昧の法を修する道場・・。



👇なで仏


ところで腹の減った、お昼です。
茶屋の饅頭2個喰って、ザックから出した、
握り飯2個だけです・・。


見学したのは👇だけ・・。
煩悩、一段ごとに消えるという石段、
登り切れば、悪縁を断ち切れる、
パワースポット、山寺立石寺。
が・・・寺巡りをしても修業が足らない私、河童。
悪縁も又縁。煩悩もなくしたくない・・・。

次回も山寺記事、続ける・・?
・・・・・
続ける・・!







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