イタリアワインに、はまり始めの頃はワインの種類も少なく、片やフランスワインと言えば、山のように積み上がり羨ましい限りでした。ただ不幸にもフランスワインはブショネだったり、保存の状態が悪く聞かされていた内容と違っていたり、あまりいい印象がなく。なかでも呆れたのがボジョレーヌーボが空便で到着し、多分通関が切れていないにも拘らず、箱から取り出している様をニュース番組で取り上げられている映像を見たときには、こうゆう人達とは一緒にワインは飲めないと思いました。
その頃と言えば、塩田正志著「イタリアワインのすべて」が私にとってバイブルのような本でした。とは言っても、入手できるワインはごくわずか、今に至っても知名度がありながら未輸入のワインが結構あり、残念です。需要が無ければ仕方がありませんね。写真のラベルは40年前のエチケットです。
今回のドンナスは初輸入だと思います。ヴァッレ ダオスタ州はフランス語も公用語なので、ほとんどのワインのエチケットはフランス語で書かれています。しかし、ここではイタリア表記を優先します。Valle d’Aosta “Napoleone”(フランス語表記はVallée d’Aoste “Napoleon”)となります。
まだまだ酸が固く、ねじの緩んだカタカタするようなタンニンはいつごろ飲み頃が来るのか解りませんが。5~10年先を楽しみにしたいと考えています。
もうひとつ、そうであるように願っていることはネッビオーロのクローンである昔ながらのピクトネルであってほしいと思っていることです。