今回のコンティ フォルメンティーニ社のピノ ネロは今年の春のM社の内覧会で購入を決めました。ブルゴーニュのワインを一番に挙げる人達には、面白くも何もないワインだと思います。フリウリ地方は北イタリアといえども日本の最北端の稚内市と近い緯度に位置しています。ブルゴーニュに比べるとよりたくさんの太陽を浴びます。そのために、仕上がるワインは当然のごとくポリフェノールの量も多くなり色が深くなります。
フリウリの印象に残っている春の訪れは、春先の温かさは寒さが去るのではなく、ミモザに誘われるように暖かさが景色を変えていくように思えたことです。その事を急に思い返され、これだけで購入を決めました。ミモザの香りがする訳ではありません。香りと味わいの印象が黄色に感じられ、春めいた気分にさせられたからです。
ブルゴーニュのワインによく言われるような、森の赤い果実の香りより、サクランボのような香りが第一印象に感じられます。とにかくフレッシュさが前門に出ています。内覧会の時にはすでに飲み頃になっていました。しかし、この飲み頃を迎えて、さらにじわっと後から酸が乗ってくる期待感を込めてセラーで抜栓を待っています。今回は到着してから1ヶ月ほどで試飲してみましたが。思ったようになっていません。同社のメルローも3年前にセラーにありますが。これは、酸が和らいではいるものの、ちょっとだけ期待をはずした感があります。
価格はワインショップで2000円前後、当店での抜栓価格は3500円です。
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