イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ようやく手元にラマレイン

2011-12-22 09:58:21 | ブログ

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ようやくラマレインをリストアップしました。今まで条件をクリアーをすることが出来ずに手に入れることが出来なかたワインです。先日、某卸会社のカタログをチェックしていると付帯条件なしで納入してくれたので、ついでにカピテルクローチェと共に購入することにしました。<br・> アマローネが大好きな私は「陰干しをされて造られた」と聞くだけで心惹かれ、欲しくなるワインです。かなり以前に試飲したことがあり、その時のメモからコメントを起こしました。2本しか買えなかたので、当面は抜栓できずに、眺めているだけにします。


お手頃なバルバレスコを変更

2011-12-20 09:29:18 | ブログ
Barbaresco 今までのサン シルヴェストロのバルバレスコ “マーニョ”は酸が柔らかくなるまでに時間がかかり過ぎるのでテッレ デル バローロのバルバレスコに変更しました。
以前から存在は知っていたのですが。訳あって違う銘柄にしていました。このバルバレスコは低価格ではあるが、欠点が目立たないワインだと思っています。そこが私にしてみれば、面白みに欠けたワインだと思っていますが。それにしても、バルバレスコはバルバレスコである。
コメントは下記のようにリストに掲載しています。
「ネッビオーロ100%をスラヴォニア産の大樽(5000L)で熟成をされます。バラ、カシス、ラズベリーの優雅な香りに隠れように後から来るスパイシーな香り。名残の綺麗なタンニンとほのかな酸、苺のグミのような柔らかな果実味は、ほのぼのとしたゆったりした味わいがあり。フルーティーなアフターテイストに上品な長い余韻が続きます。」
価格が上昇する一方のバローロ、バルバレスコでしたが。少し値下がり傾向にあります。それにしても、探すと2000円台のバローロがありました。構成要素が薄っぺらな感じは否めませんが。ランゲ ネッビオーロとの兼ね合いを考えるとリストの構成を崩すような気がします。安ければよいとは思わないのですが。

チェザネーゼ デル ピーリオ “サン マーニョ”

2011-12-13 09:55:00 | ブログ
Photo ラツィオ州の赤ワインは、州全体では生産量の15%で、白ワインの生産量が多い地域です。このチェザネーゼは中世から続くワインですが。しかし、長い歴史がありながら、生産量が少なく、目立たない存在になっていると思われます。
リストの中では以下のようなコメントをしています。「チェザネーゼ ダッフィーレ100%をステンレスタンクでアルコール発酵とマロラクティック発酵の後、バリック(新樽30%)で12ヶ月間の熟成をされます。ラズベリーやブルーベリーのリキュールのような華やかな香りの前を澄まして通り過ぎるマラスキーノチェリー、クローブ、タバコの香り。柔らかく素直な酸と柔らかく実直タンニン、濃厚な果実味は美しいハーモニーと心地よい余韻が楽しめます。」
インポーターのパンフレットには、豚肉との相性が書かれてありますが。私ならば、羊がよいと思います。特にマトンでも、その個性に負けないしっかりした果実味と華やかな香りはマトンの尖がった部分をなだめ、なおかつ良いところを引き出したくれます。しかし、華やかな果実味と香りは飲み飽きることはないと思っています。私なりには、3~5年後に酸とタンニンの輪郭がくっきりとしてくると思っています。そうなれば、豪華に感じる果実味とのバランスを想像するだけで思わず笑みがこぼれてきます。

ペリッセロ社 バルベーラ ダルバ ピアーニ 2003

2011-12-05 09:44:13 | ブログ
Photo エイジングすること5~6年が経ったピアーニ(Barbera d’Alba Piani)を抜栓しました。ペリッセロ社はバルバレスコのエリアにあり。バローロ地区とバルバレスコ地区のバルベーラの違いは、まだ十分に理解はしていませんが。バルバレスコから受けるイメージが何となく伝わるような気がするワインです。この年は夏暑く渇水が心配されましたが、私の考えでは、このような年は酸の輪郭がはっきりし、種が完熟するためスパイシーさが目立たなく、タンニンとのバランスがよくなると思っています。 柑橘類の揮発性、サクランボ、ベリー類の香りが感じられます。難解な複雑さはありませんが、明快で利発な印象があります。バルベーラ特有の酸が目立つこともなく、わずかに感じられるタンニンとバランスがよく。甘いスパイスを伴ったフルーティーなアフターテイストに、心地よい余韻を感じます。
ワインショップで2800円くらいだと思います。手頃な価格ではないと思いますが。酸が目立つだけの安価なワインでもなく、高くても果実味の濃さだけが目立つワインでもない。偉大なワインではありませんが。バランスのよさと程よい複雑さがとても心地よく感じられ、余韻は長くはないが、この点も程良さがピアーニの特徴であり利点だと思っています。 香りや味わいの複雑さ、余韻の長さの“それなりに”が心の底から心地よく感じました。