みなさんこんばんは
今日は完全なくもりですので天体観察は中止です
昨日までの観察でみなさんはどのようなことを覚えましたか?
おおぐま座の一部が北斗七星であることとおおぐま座の背中にはこぐま座があるということですね
北極星はこぐま座の一部であり北極星はどのような地点から見ても真北の位置にあるということです
北極星は北そのものですので北極星の正反対側は真南であるということです
磁場の異常地点からまったく見知らぬ場所へきてしまった場合や、テレポーテーションによって見たこともない場所にいてしまったり、薬物により失神させられている状態で誘拐されまったく見知らぬ場所へ拉致された時などにとりあえず頼りになるものは北極星であるということです
国の命令で戦場へ赴き仲間とはぐれてしまったそして通信手段がまったく残されていなかったそうなるとあなたは作戦を遂行し続けるべきなのかの判断ができなくなるわけです
処女地で所属部隊からはぐれてしまったあなたは遊園地で迷子になっている子供よりもたちが悪い状況にあります
遊園地の迷路で迷子になって施設の管理人にさえ気づいてもらえない状況もそれはそれで心細いものであります
戦場の規模と遊園地の迷路の規模ではどれぐらい範囲が異なるのでしょうか?
パソコンの画面上に東西の長さが60キロほどの神奈川県全体を地図で示す場合、県全体を35万分の1スケールに縮小しないと表示することはできません
戦闘地は日本の県の面積よりも広範囲であると思われるのでもっと縮小しないと全体を画面上に表示することはできないでしょう
戦闘地で迷子になることほどやっかいなことはありません
時間がわからない、日にちがわからない、地理がわからない、言葉がわからない、敵や味方がいる部隊の位置がわからないのです
戦闘とはそう何年も続くものではないのでうかうかしていると平和が訪れている可能性があります
このような極限状態で人はようやく自分と向き合うことができるのです
何年たってもよいから所属部隊の位置を探し出し合流しようと思う人は立派なもう十分に個人の存在そのものが国の一部である部品さんです
やはり軍人であるのである程度の期間を定めて所属部隊に合流することが務めでしょう
敵の部隊と遭遇してしまって戦闘が開始された場合あなたは所属部隊から離脱しており後方支援は期待できない状態であるのであっという間に戦闘能力を使いきってしまうでしょう。この場合の戦闘は所属部隊とのコンビネーションプレイとはかけはなれたまったく異質なタイプの戦闘になっています。退却中の戦闘ですからその場から脱出することが目的です。逃げることに価値があるので自身の退却路を切り開くために武力の行使が行なわれるわけです。
戦闘が始まってしまったら逃げ切れなかった場合に捕虜となる可能性は低いでしょう。実際交戦が行なわれており敵の兵力にダメージが生じているかもしれないので生け捕りのリスクが高いと判断されたなら死んでしまうまで追撃してくるでしょう。
敵と遭遇して捕虜になってしまった場面というのはとことん間抜けなものです
少しもよおして小用をいたしていた時に背後を敵の部隊が通過してゆき当然のごとく身柄を確保されてしまった場合などです
あなたは迷子になるくらいだから最初から機密情報は所有していないかもしれません
それでも敵の部隊が捕虜の利用価値を割り出すにはかなりの時間を要するものだと考えられます
捕虜の数が大量に増えたらとりあえず収容施設で監禁しなければならないでしょう
捕虜の存在価値はただ1つ、捕虜の存在は戦闘の好転につながるか
ということですので、存在価値がない捕虜はコストの増加でしかありません
捕虜は物資を消耗させるのです
大量の捕虜の存在は即物資の欠乏につながるので有利になりそうな情報を持っていない場合には生産性のある現場で労務に従事させなければなりません
いつまでも捕虜にただで飯を食わせてくれる国など存在しないのです
相手国との交渉に捕虜の存在が有利であるとみられない場合には戦闘で相手の兵力を減少させてしまうことが一番有効であると考えられます
今回のテーマは戦地へ赴き仲間からはぐれてしまった兵隊さんの日常を考察することが目的なので捕虜戦略を追究するのはまた次回です
所属部隊を探し出し復帰するかどうかというのが最大のテーマなのであります
迷子の兵隊さんの心の叫びを耳をすませてきいてみましょう
10年以上迷子の状態が持続したらこの人には帰る国が存在しないでしょう
まず国で存在を証明する根拠となるものがなく便宜的な死亡日時を設定された上で死亡の届出が受理されていることでしょう
これであなたはどうしようもなく自由の身になることができましたね
どこの国にもあなたの存在を証明してくれる主体がなくなってしまったということは今後あなたが何をやっても宇宙人がやらかしたこととなってしまいます
宇宙人というのが言いすぎならどこの国かもわからない野蛮人がなにかをしでかしたという表現になるでしょう
世の中の決まりごとというのは適用される主体というものがあってはじめて権利と義務が発生するのです
迷子の兵隊さんは死んだということになっているのでこの世に存在するいかなる決まりごとに対しなんら権利や義務を負っていないとういことになります
あなたは誰ですか?
と訊ねられた時にあなたは普段どのように答えますか?
私は○○です
と氏名だけを答えたとしましょう
相手が名前を質問をしてきたということが理解できているのならば当然同じ言語を使用する国の人に尋ねられていると思うでしょう
氏名を答えたらあなたのことを理解させることができましたか?
訊ねてきた人と比べて目の色や肌の色といったあなたの身体的特徴があきらかに異なる場合は氏名と身体的特徴の整合性がとれているかの確認を相手は行なうでしょう
あきらかに黄色人種でないみかけなのに日本人のような氏名を名乗ったらこの人はうそをついているのではないだろうかと疑われてしまうでしょう
例をあげたらきりがありませんが誰と尋ねられて私で通用する世界はごく狭い世界でしかないということです
家族や職場を離れた場で他人と人物の確認を行なうと時にはお互いの属性が識別されないかぎり相手を信用した上での会話が始まることはありません
私がしゃべっている人はいったい誰なんだろう?
ということです
何十年も行方不明になっているような人は所属していた集団から除名されているはずです。迷子の兵隊さんであるのでとっくの昔に除隊扱いされ死亡扱いされているのです
家族などの身近な人物からも記憶の中には存在するだろうけれども実体などは認められる余地のない状況での生活を送っていると思われるので家族のもとへ行ってみてもあなたは誰ですか?
となるのです
話が見えなくなってきましたのでおさらいすると所属軍隊に合流できなかった兵隊さんは今後どのような行動をとるのでしょうかということです
選択肢はたくさんあります
ふるさとへ帰る
住み着く
のいずれかですね
ふるさとへどうしても帰りたい と願う兵隊さんは帰る手段を自分で考えなければなりません
軍隊にいれば大型の輸送船などで帰還できたはずですが軍隊には合流できなかったわけです
行った先から帰るにはなんらかの輸送手段を使わなければ帰ることはできないでしょう
ふるさとと戦場が同じ大陸内に存在するのならば陸路で帰ることもできるでしょう
いずれにしてもまず現在地がわからないと目的地の方角を特定することもできませんね
現在地を確認するにはどうすればよいか?
今いる場所でしばらく生活して現在状況を把握しなければなりません
現在状況を把握するには現地調査が不可欠です
現地調査をするには現地の人との接触が不可欠ですね
現地の人からすればあなたの姿かたちはレンジャーそのものであるはずなので兵隊の存在そのものがはた迷惑なものでありますね
ですから兵隊さんのかっこうでいつまでもうろついているわけにはいかないですから早急に衣服を調達しなければなりません
そしてさわぎにならないようなおとなしそうな人を見つけてあいさつをするのです
「はじめまして、私は北大島商事のざんくろという者です
こたびはあなたさまに物資の援助を賜りたくてここでお話をさせていただきます」
と述べるのです。そうすればあなたがしゃべった言葉の意味がわからない現地の方はおとなしいように見えていても騒ぎだしてしまうでしょう
そこであなたはここの言葉を覚えなければ現地人との接触ですらままならないということを理解するのです
ここからが山場です。現地の人と距離をおきながら生活をともにしさらに現地の人から情報を聞きださなくてはならないのです
これほどの人生の修羅場に遭遇することは迷子の兵隊さんでなくてもまず起こりえないでしょう
現地の集落から若干離れた場所に雨風をしのげる場所を確保し生活の拠点とします
それからが問題です。まだ現地語による意思の疎通を実現していないわけですから現地の人との接触回数を重ねていかなければならないのです
現地の種族が友好的な部族であれば幸いです。そういう人種であるということの確認からはじめないと接触直後に命を奪われる危険だってあるのです
現地住民が友好的でとんとん拍子に現在の状況などを伝えることができればとても恵まれているといえます
まずあなたがここにやってきた理由から話しを始めていつごろからこの近くで生活を始めいったい何が目的で私たちと接触するようになったのかというのを段取りよく伝えるでしょう
ここまでを説明するには現地の言葉を何度も会話をくりかえして覚えなければなりません
会話をするということはとてもすごいことなのです
会話をしている双方が信頼して安心している状態でなければ武装なしで接触することなどはとても考えられないことです
短期間で信頼関係を築くということがどれだけ困難でどれほどの努力を要するかをしっかり認識しなければなりません
生きてふるさとへ帰るという目的のために命がけで現地人と接触し必死になって言語を習得するのです
こういう場合に双方が英語のような世界で共通に用いられている言語を習得した経験があるとあっというまに理解が深まるのですが世界共通言語の普及そのものが数多くの戦闘の歴史の積み重ねによるものなので両者ともに英語文化圏の影響を受けた経験があると考えられます
さあここで現地の情報を大量に仕入れることに成功するでしょう
かんじんな情報とはなんであったのか確認しましょう
世界における現地の地理的位置関係です。ここがどこであるのかをはっきりさせた上で目的地の方角が明らかになるのです
次に目的地までの交通手段ですね。大陸づたいに行けるのかそれとも航海を必要とするのかということをはっきりさせた上で交通手段を選定していくのです
もしかすると意外なところに航空路が整備されており、現地からそう遠くない場所から直接出航できるのかもしれません
公共交通手段を利用するということは身分を証明できるものがなければ旅券は発行されないでしょう。
あくまでも戦闘中に迷子になったわけですからあなたはパスポートのような身分を証明できるものを何も持っていないことが考えられます
そうなると公共交通手段を利用する資格がまったくないということが考えられます。そこで現地の大使館に赴きパスポートの再発行申請などの手続きをとるのですが、戦地では大使館も何もあったものではないでしょう。現在進行形で戦闘が行なわれているのだから国交どころの話ではないはずなので公共機関の利用を検討するたびにあなたの存在を証明してくれる主体というものがなにもないことに気づかされるでしょう。
そこで自力で帰国の手段を構築するのでしょうが、兵隊さんとして現地へきている以上資金力にたよった選択肢をすべて失っていると考えられます
航海用の船舶等の入手は資金力がなければ現実には困難でしょうからあなたは1から造船技術をあみだし自分で船を造って沿岸警備の隙をついて夜間に出港するのでしょう
通信手段も搭載せずわずかな食糧だけを詰め込んだあなたは夜の大海原へと漕ぎ出だすのです
さあいざ母国へむけて針路をとり順調な航海が始まりました
ふり返ってみれば最後の戦闘からどれほどの月日がたっていたのであろうか?物語の展開から設定したいのですが当面は10年でもよいし半年であってもよいのです
いざ母国へ出港するまでに3年の年月を経ていました
そのころはもうすでに戦争は終了しており各国が復興にいそしんでいる真っ最中でありました。3年という月日は長いようで短いわずかな時間でありました
夜空を見上げると目の前には初夏の代表星座であるさそり座がアンタレスの赤い光をきわだたせながらまばたいています
針路の逆方向には北極星が輝いているので間違いなく南進しているということです
そうです。北の戦地より南の島へ帰還しているのです
海流の流れに逆らいながら進んでいるため動力はモーターサイクルを搭載しました
手漕ぎではいつまでたってもたどりつかない気がしたからです
北から南への風が期待できるのであれば風力によるメカニズムも考慮したでしょう
あくまでも迷子になった兵隊さんであるのでわずかな期間のうちに帆船造船技術の習得にはいたらなかったのでしょう
もしかしたら短い期間に帆船造船についても習得したのかもしれませんがそのお話はまた今度です
そういいながらも順調に南下を続けていたある晩の事です
背後から追走してくる灰色の物体が近づいてきました
明らかに高スペックと解される新型船体を確認しました
通信手段がないため交信不可能です
灰色の船体はどの国でも共通の用途に用いられています
双眼鏡などの装備がないために近づいてくる船の船籍を確認することができません
戦争が終結したとはいえ国境の越境行為にはかわりありません
近づいてくる船が出国側なのか母国側なのかの判別もつきません
接触することが吉とでるか凶とでるかの判断もつきません
迷子になった兵隊さんは戦争が終結したというような肝心な情報だけは入手していないため3年前から戦時非常事態中であることにはかわりありません
あっという間に精神状態は部隊展開をしていた時までさかのぼっていました
兵隊さんは3年前戦闘中であったのです。今さらになって戦闘態勢をとってしまいました
国籍を確認できない追撃船の能力は圧倒的なものを感じさせています
勝敗は明らかです。前回の陸戦のように迷子になってしまい両軍双方から存在を忘れ去られてしまった時の状況とは異なり1艘ピンポイントで照準が合わされてしまいました
南下航行が許された時間はもう残されていません
迷子になった兵隊さんは3年前の戦闘時から所持していた武器を手にとり接近中の艦へ向けて最後の攻撃を行ないました
兵隊さんの攻撃から数秒とたたないうちにロケット弾が煙を上げながら迷子の兵隊さんの手作りの船へ着弾しました
数日後に母国のメディアから公式な発表が出されました
領海内に侵入してきた国籍不明の武装船との戦闘がありました
武装船に対してさいさんの停止命令を出しましたが相手からの反応はまったく確認されず進路もかえないでそのまま国土へ接近してきたために追走していたところ接近中攻撃を受けたので防衛のため反撃しました
その場で船は大破し乗組員ともに海底へ沈んだものと考えられます
迷子の兵隊さんは勇敢な最期をとげられました
母国の領海内までゆくことはできたものの敵か味方かの判別を行なえなかったために母国艦船を攻撃してしまったのです
迷子の兵隊さんは戦時中を生き抜いたのですから現代のように遭難した小型船が大型船に救助を求めるというような概念を持ってはいなかったのです
生きる上での要所要所に敵か味方かの識別をせまられる瞬間が訪れるということです
個人を相手に認識させるといったことやまたそのまったく逆もとても重要なことであるということです
生き延びる上で味方と遭遇したら生かされるでしょうが敵と遭遇したらその後生きた人生を歩むということは万に一の確立でかなわないということになります
兵隊さんが撃沈された場所はどのへんだったのでしょう
数週間後の長崎県の地元新聞にハウステンボスに住みついたへんなおじさんと題された記事が載っていました
ハウステンボスというのは不審者が出入りできるものなのでしょうか?
兵隊さんが撃沈された場所は江戸時代に出島があった場所からわずか2キロばかり東の海上であったとされています
今日は完全なくもりですので天体観察は中止です
昨日までの観察でみなさんはどのようなことを覚えましたか?
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北極星はこぐま座の一部であり北極星はどのような地点から見ても真北の位置にあるということです
北極星は北そのものですので北極星の正反対側は真南であるということです
磁場の異常地点からまったく見知らぬ場所へきてしまった場合や、テレポーテーションによって見たこともない場所にいてしまったり、薬物により失神させられている状態で誘拐されまったく見知らぬ場所へ拉致された時などにとりあえず頼りになるものは北極星であるということです
国の命令で戦場へ赴き仲間とはぐれてしまったそして通信手段がまったく残されていなかったそうなるとあなたは作戦を遂行し続けるべきなのかの判断ができなくなるわけです
処女地で所属部隊からはぐれてしまったあなたは遊園地で迷子になっている子供よりもたちが悪い状況にあります
遊園地の迷路で迷子になって施設の管理人にさえ気づいてもらえない状況もそれはそれで心細いものであります
戦場の規模と遊園地の迷路の規模ではどれぐらい範囲が異なるのでしょうか?
パソコンの画面上に東西の長さが60キロほどの神奈川県全体を地図で示す場合、県全体を35万分の1スケールに縮小しないと表示することはできません
戦闘地は日本の県の面積よりも広範囲であると思われるのでもっと縮小しないと全体を画面上に表示することはできないでしょう
戦闘地で迷子になることほどやっかいなことはありません
時間がわからない、日にちがわからない、地理がわからない、言葉がわからない、敵や味方がいる部隊の位置がわからないのです
戦闘とはそう何年も続くものではないのでうかうかしていると平和が訪れている可能性があります
このような極限状態で人はようやく自分と向き合うことができるのです
何年たってもよいから所属部隊の位置を探し出し合流しようと思う人は立派なもう十分に個人の存在そのものが国の一部である部品さんです
やはり軍人であるのである程度の期間を定めて所属部隊に合流することが務めでしょう
敵の部隊と遭遇してしまって戦闘が開始された場合あなたは所属部隊から離脱しており後方支援は期待できない状態であるのであっという間に戦闘能力を使いきってしまうでしょう。この場合の戦闘は所属部隊とのコンビネーションプレイとはかけはなれたまったく異質なタイプの戦闘になっています。退却中の戦闘ですからその場から脱出することが目的です。逃げることに価値があるので自身の退却路を切り開くために武力の行使が行なわれるわけです。
戦闘が始まってしまったら逃げ切れなかった場合に捕虜となる可能性は低いでしょう。実際交戦が行なわれており敵の兵力にダメージが生じているかもしれないので生け捕りのリスクが高いと判断されたなら死んでしまうまで追撃してくるでしょう。
敵と遭遇して捕虜になってしまった場面というのはとことん間抜けなものです
少しもよおして小用をいたしていた時に背後を敵の部隊が通過してゆき当然のごとく身柄を確保されてしまった場合などです
あなたは迷子になるくらいだから最初から機密情報は所有していないかもしれません
それでも敵の部隊が捕虜の利用価値を割り出すにはかなりの時間を要するものだと考えられます
捕虜の数が大量に増えたらとりあえず収容施設で監禁しなければならないでしょう
捕虜の存在価値はただ1つ、捕虜の存在は戦闘の好転につながるか
ということですので、存在価値がない捕虜はコストの増加でしかありません
捕虜は物資を消耗させるのです
大量の捕虜の存在は即物資の欠乏につながるので有利になりそうな情報を持っていない場合には生産性のある現場で労務に従事させなければなりません
いつまでも捕虜にただで飯を食わせてくれる国など存在しないのです
相手国との交渉に捕虜の存在が有利であるとみられない場合には戦闘で相手の兵力を減少させてしまうことが一番有効であると考えられます
今回のテーマは戦地へ赴き仲間からはぐれてしまった兵隊さんの日常を考察することが目的なので捕虜戦略を追究するのはまた次回です
所属部隊を探し出し復帰するかどうかというのが最大のテーマなのであります
迷子の兵隊さんの心の叫びを耳をすませてきいてみましょう
10年以上迷子の状態が持続したらこの人には帰る国が存在しないでしょう
まず国で存在を証明する根拠となるものがなく便宜的な死亡日時を設定された上で死亡の届出が受理されていることでしょう
これであなたはどうしようもなく自由の身になることができましたね
どこの国にもあなたの存在を証明してくれる主体がなくなってしまったということは今後あなたが何をやっても宇宙人がやらかしたこととなってしまいます
宇宙人というのが言いすぎならどこの国かもわからない野蛮人がなにかをしでかしたという表現になるでしょう
世の中の決まりごとというのは適用される主体というものがあってはじめて権利と義務が発生するのです
迷子の兵隊さんは死んだということになっているのでこの世に存在するいかなる決まりごとに対しなんら権利や義務を負っていないとういことになります
あなたは誰ですか?
と訊ねられた時にあなたは普段どのように答えますか?
私は○○です
と氏名だけを答えたとしましょう
相手が名前を質問をしてきたということが理解できているのならば当然同じ言語を使用する国の人に尋ねられていると思うでしょう
氏名を答えたらあなたのことを理解させることができましたか?
訊ねてきた人と比べて目の色や肌の色といったあなたの身体的特徴があきらかに異なる場合は氏名と身体的特徴の整合性がとれているかの確認を相手は行なうでしょう
あきらかに黄色人種でないみかけなのに日本人のような氏名を名乗ったらこの人はうそをついているのではないだろうかと疑われてしまうでしょう
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家族や職場を離れた場で他人と人物の確認を行なうと時にはお互いの属性が識別されないかぎり相手を信用した上での会話が始まることはありません
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何十年も行方不明になっているような人は所属していた集団から除名されているはずです。迷子の兵隊さんであるのでとっくの昔に除隊扱いされ死亡扱いされているのです
家族などの身近な人物からも記憶の中には存在するだろうけれども実体などは認められる余地のない状況での生活を送っていると思われるので家族のもとへ行ってみてもあなたは誰ですか?
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話が見えなくなってきましたのでおさらいすると所属軍隊に合流できなかった兵隊さんは今後どのような行動をとるのでしょうかということです
選択肢はたくさんあります
ふるさとへ帰る
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ふるさとへどうしても帰りたい と願う兵隊さんは帰る手段を自分で考えなければなりません
軍隊にいれば大型の輸送船などで帰還できたはずですが軍隊には合流できなかったわけです
行った先から帰るにはなんらかの輸送手段を使わなければ帰ることはできないでしょう
ふるさとと戦場が同じ大陸内に存在するのならば陸路で帰ることもできるでしょう
いずれにしてもまず現在地がわからないと目的地の方角を特定することもできませんね
現在地を確認するにはどうすればよいか?
今いる場所でしばらく生活して現在状況を把握しなければなりません
現在状況を把握するには現地調査が不可欠です
現地調査をするには現地の人との接触が不可欠ですね
現地の人からすればあなたの姿かたちはレンジャーそのものであるはずなので兵隊の存在そのものがはた迷惑なものでありますね
ですから兵隊さんのかっこうでいつまでもうろついているわけにはいかないですから早急に衣服を調達しなければなりません
そしてさわぎにならないようなおとなしそうな人を見つけてあいさつをするのです
「はじめまして、私は北大島商事のざんくろという者です
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これほどの人生の修羅場に遭遇することは迷子の兵隊さんでなくてもまず起こりえないでしょう
現地の集落から若干離れた場所に雨風をしのげる場所を確保し生活の拠点とします
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現地の種族が友好的な部族であれば幸いです。そういう人種であるということの確認からはじめないと接触直後に命を奪われる危険だってあるのです
現地住民が友好的でとんとん拍子に現在の状況などを伝えることができればとても恵まれているといえます
まずあなたがここにやってきた理由から話しを始めていつごろからこの近くで生活を始めいったい何が目的で私たちと接触するようになったのかというのを段取りよく伝えるでしょう
ここまでを説明するには現地の言葉を何度も会話をくりかえして覚えなければなりません
会話をするということはとてもすごいことなのです
会話をしている双方が信頼して安心している状態でなければ武装なしで接触することなどはとても考えられないことです
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生きてふるさとへ帰るという目的のために命がけで現地人と接触し必死になって言語を習得するのです
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あくまでも戦闘中に迷子になったわけですからあなたはパスポートのような身分を証明できるものを何も持っていないことが考えられます
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そうです。北の戦地より南の島へ帰還しているのです
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あくまでも迷子になった兵隊さんであるのでわずかな期間のうちに帆船造船技術の習得にはいたらなかったのでしょう
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武装船に対してさいさんの停止命令を出しましたが相手からの反応はまったく確認されず進路もかえないでそのまま国土へ接近してきたために追走していたところ接近中攻撃を受けたので防衛のため反撃しました
その場で船は大破し乗組員ともに海底へ沈んだものと考えられます
迷子の兵隊さんは勇敢な最期をとげられました
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迷子の兵隊さんは戦時中を生き抜いたのですから現代のように遭難した小型船が大型船に救助を求めるというような概念を持ってはいなかったのです
生きる上での要所要所に敵か味方かの識別をせまられる瞬間が訪れるということです
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生き延びる上で味方と遭遇したら生かされるでしょうが敵と遭遇したらその後生きた人生を歩むということは万に一の確立でかなわないということになります
兵隊さんが撃沈された場所はどのへんだったのでしょう
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兵隊さんが撃沈された場所は江戸時代に出島があった場所からわずか2キロばかり東の海上であったとされています
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