toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「絶滅魚クニマスの発見」 中坊徹次

2021年06月08日 | 読書日記
学術書なので、「そうか、なるほど・・・」と思うしかないけれど、個人的には「興味深い内容を分かり易く解説した本」と言ったところ。

この本を読んで一番驚いたことは、今まで何度も短い解禁期間に釣りに行った本栖湖のヒメマスが、実はほとんどがヒメマスとクニマスの混血だったという事実。。。。

本は2部構成で、第一部は主に自然科学的な内容で説明や解説が多い。第2部は歴史や社会科学、人文科学的な内容になっている。

95年頃、近所の行きつけの釣具屋さんの店頭にクニマス探しキャンペーンのポスターが貼ってあるのを見てはじめてクニマスの存在を知ったが、話を聞いてまさかその後本当に発見されるとは思ってもみなかった。

調査研究結果をまとめて考察した本では最近、北沢房子の「諏訪の神さまが気になるの」を読んだがまとめかたが稚拙で、言いたいことをそのまま吐露したという内容だった。
この本のように、系統立ててまとめれば良いのに・・と思う次第・・。



新潮社
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