toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「雨の日は、一回休み」 酒井希久子

2021年06月21日 | 読書日記
連作短編集。みんな雨に関するタイトルだけど、特に内容は雨に関係無い。


第一話「スコール」
主人公の進に激しく共感。広重のような男は確かにいるけれど、ここまでひどいのは見たことない。

第二話「時雨時」
進の上司の定年間近の獅子堂が主人公。
定年後の生き方が見つかったようでめでたしめでたしの結末。

第三話「涙雨」
獅子堂が参加した老後の生き方についてのセミナーで一緒になった佐渡島幹夫が主人公。
どうしようもない男が死にかけてちょっとだけ心を入れ替える話。

第四話「天気雨」
佐渡嶋の同僚の派遣社員。石清水が主人公。
木内昇風な話。

第五話「翠雨」
主人公は第四話に登場したモブキャラのおじさん。
短編らしい短編で一番の習作。







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