toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「いつか岸辺に跳ねていく」 加納朋子

2024年02月01日 | 読書日記
「フラット」と題された前半は護の視点から語られる、ちょっと変わった幼馴染の徹子の物語。
後半の「レリーフ」は徹子による「フラット」に対する回答編のような内容と、その後日譚。

物語としては「レリーフ」だけで完結しているけれど、その前半を別の人物の視点で描くことで立体的になっている。
宮部みゆきの「模倣犯」と同じ手法かな。

「フラット」では語られていない話になってからの展開はちょっと強引だし、結婚式のドタバタで無理やりまとめてしまった感じになってしまいちょっと残念。
そこまでと同じように丁寧に物語を作って欲しかった。






2019.6.25
幻冬舎

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