雨が降っていますが、せっかくきたので駅前にも出てみます。米沢駅舎は1993年に建て替えられ、旧米沢高等工業学校本館を模した洋風の駅舎になっています。しかし雨も降っているので早々に駅へ戻りました。
改札口の横には顔ハメパネルが。山形新幹線になっています。改札を通ってホーム上の売店でお弁当を買います。ちょうどお昼時だったので売店の人がお昼ご飯中。お昼ご飯の手を止めてしまい申し訳ないことでした。
1210発つばさ133号新庄ゆきに乗ります。山形までの乗車ですが、つばさ号は全車指定席になっているので事前に指定席特急券を買っておきました。やってきたのは山形新幹線30周年ラッピングの車両でした。
座席についてから早速買ってきた駅弁を広げます。米沢といえば言わずと知れた駅弁、新杵屋の牛肉どまん中です。米沢駅ではもう一社松川弁当店も米沢牛のお弁当を販売してますが、知名度は圧倒的に牛肉どまん中でしょうか。
中身は山形米のどまんなかの上に牛肉のしぐれ煮とそぼろが乗っかっているシンプルなお弁当。シンプルであるがゆえに美味しく人気のある理由でしょう。美味しくいただきました。
お弁当を食べているうちに赤湯に到着。赤湯を発車すると激しい雨が窓を叩きますが、それもわずかな時間。かみのやま温泉までにはすっかり止んでいました。
山形には1244着。つばさ号に乗るとあっという間です。
山形新幹線開業30周年記念ラッピングの編成を見送って乗り換えます。
山形からは1256発仙山線普通仙台行きに乗り換え。4両編成でほとんど乗客もいなかったので食後のコーヒーを買ってボックス席に座ります。列車は定刻に発車し羽前千歳で仙山線に入るとここでも雨が激しくなります。このころの山形付近は大気の状態が不安定で時折激しく雨が降るような天気でした。仙山線のこのあたりはスタジオジブリのアニメ映画「おもひでぽろぽろ」の舞台にもなったところ。高瀬駅などでは映画の通りの景色が広がります。
「閑かさや 巌にしみ入る 蝉の声」
と松尾芭蕉が詠んだ立石寺の最寄りの山寺駅を過ぎると山形と宮城の県境であり、県庁所在地の山形市と仙台市の市境を超えます。この県境は険しい山道で山形側はモーターも唸りを上げて走りますが、仙山トンネルを抜けて宮城県側に入ると一転勾配を下り、軽快に列車は走ります。仙台市内に入ると次第に乗客も増え、北仙台あたりでは立ち客も出るぐらいになりました。仙台には1417に到着。
早々に新幹線乗り場へ行って、仙台からは1431発はやぶさ・こまち24号で帰ります。
この列車ではこまち側の席を指定しています。こまち号だと在来線規格の2-2列の座席で若干余裕がある気がするので、はやぶさ・こまち号に仙台あたりから乗るときにはこまち号の指定をすることが多いです。とはいえ仙台でほぼ満席で隣の席も座るとなれば、することもなく持参の本を読んで過ごします。仙台からは1時間半ほどで1604に東京に到着。大宮で降りる人も多く最後の区間はゆっくりと過ごすことができました。