大館からは1022発花輪線盛岡行きに乗車。盛岡からやってきた編成が折り返すようで、降車が終わるとすぐに乗車できました。盛岡まで3時間余りなので飲み物を買って乗り込み、2人がけのボックスシートに座り発車を待ちます。座席がさらっと埋まるぐらいの乗車率で大館を発車。
大館を発車すると田園風景の中を列車は走ります。ディーゼルカーの振動とレールを刻む音を聞きながら田園風景を眺める。これぞローカル線乗車の楽しみです。
1100着の十和田南で5分停車。この間に列車の進行方向が変わり、大館行き列車と交換します。花輪線はその建設経緯から十和田南駅でスイッチバックする構造になっており、必ず進行方向が変わります。1105に発車。
十和田南駅を発車してわずか9分後の1114に到着した鹿角花輪駅で12分停車。列車の交換もなく乗務員交代もなく、ただただ停車するだけのようです。
12分の停車時間があったのできっぷを持って駅の外へ出て駅舎を眺め、鹿角市のマンホールを撮って戻ります。
鹿角花輪を発車すると次第に山間に入ってゆき、東北自動車道も並走するようになり、東北道の高架が絡むようになります。
そろそろお昼が近づきお腹も減ってきたので、大館駅で買って着た駅弁でお昼ご飯にします。「東の大館・西の折尾」と称され、JR鹿児島本線折尾駅東筑軒の「かしわめし」と並び有名な大館駅花善の「鶏めし」です。
中身は鶏の煮汁と砂糖・醤油で炊き込んだご飯に、鶏の甘辛煮と炒り卵の乗ったシンプルながら鶏の旨みを味わえる弁当です。1947年の発売開始より変わらぬ製法と味で親しまれており、JR東日本が行なった駅弁総選挙で2年連続で首位を獲得している駅弁です。基本的に鶏めし系は大好きなので、あっという間に美味しくいただきました。
荒屋新町駅構内には扇形庫と転車台が残っており、かつて峠越えで活躍した8620形蒸気機関車たちが憩っていた様を思い起こさせます。
安比高原駅では白樺の林も見られ、標高があることを思い起こさせてくれます。かつては龍ヶ森と呼ばれており、SLブームの際には龍ヶ森の8620三重連を狙う撮り鉄たちの砲列が敷かれていました。今は高原の静かな駅です。
安比高原駅からは下り勾配になり盛岡へと下ってゆきます。盛岡が近づくにつれて乗客も増えてきます。好摩でIGRいわて銀河鉄道線に合流して、IGR線を走ります。元は東北本線でしたが、東北新幹線八戸延伸の際にJRから経営分離され、花輪線は盛岡ー好摩間でIGR線に乗り入れる形となりました。
終点の盛岡には1330着。花輪線の列車はIGRいわて銀河鉄道のホームに到着し、JRの列車ですが、新幹線他のJR線に乗り換えるには一度改札口を出なければいけません。青春18きっぷの場合はIGR線の運賃を支払わなければいけませんが、三連休乗車券はフリー区間なのでそのまま出られます。およそ3時間の乗車でしたが、久しぶりに長時間列車に乗っていたような気がします。その割に疲れもないのは十和田南と鹿角花輪での停車時間が効いているのでしょうか。盛岡駅ビルで買い物をして新幹線ホームへ。
盛岡1416発の東京行きはやぶさ22号に乗って帰ります。三連休の最終日なので新幹線は満席。なんとか見つけた3列席の窓側に座ると、B席に荷物が置いてありますが、どうやらデッキで赤ちゃんをあやしていたお母さんのようです。音楽を聴いて本を読んで過ごします。仙台でC席も埋まり満席で東京へ。本を読んだりうとうとしてりしているとあっという間に大宮。320km/hで走るはやぶさ号は早いです。東京駅には1632に到着。結局B席の人は戻ってきませんでした。東京駅で夕食のお弁当を買い、京葉線で舞浜へと帰りました。