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春分の日の一日、京都鉄道博物館へ行ってきました。しばらくは京都鉄道博物館の鉄的ご紹介になりますが、お付き合いください。
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エントランスを入り、プロムナードに入るとまず出迎えてくれるのはC62 26号機。C62型蒸気機関車は日本最大の旅客型蒸気機関車で、49両が製造されました。新製ですが、ボイラーはD52型蒸気機関車のものを転用しています。C62型は京都に1号機、2号機と当機の3両が保存されています。この26号機は交通科学館に保存されていた車両で、色艶が少し異なります。
またこのC62 26号機は公式止めといわれる形で収蔵されています。公式止めとは国鉄時代に蒸気機関車のサイドロッドの位置がきれいに見えるように止める方式で、公式写真などに使われていました。側面に回ってそんなこだわりも見ていただきたいです。
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続いて現れるのは元祖湘南電車80系電車。東京ー静岡間の中距離列車の電車化に伴い登場しました。2ドアクロスシートの配置は客車時代を踏襲していますが、10両編成の電車列車やグリーン車を2両連結するスタイルは、現在も東海道線を走るE231系やE233系へ受け継がれています。
オレンジと緑のツートンカラーはこの80系電車から採用され、旅客車のほとんどが茶色だった時代に鮮烈な印象を与えました。東海道線を走っていたことから湘南色と呼ばれました。のちに113系や115系にも塗装され、全国の直流電化区間でお馴染みとなりました。
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そして殿に控えしは0系新幹線電車。0系新幹線電車はリニア・鉄道館、鉄道博物館にも保存されていますが、京都鉄道博物館の21-1、16-1、22-1は量産先行車で、鴨宮モデル線で試験を行って新幹線の礎を築いた車両です。このほか開業に際して製造された36-1を連結した4両が編成を組んで保存されています。編成を組んだ0系新幹線電車は唯一の存在です。
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この日は車内の公開もしていました。初期の新幹線ではお馴染みのシルバーとブルーのカラーの転換シート。今では考えられませんが、座席はリクライニングしません。そんな座席で東京ー新大阪間を乗っていたとはびっくりです。
余談になりますが、国鉄時代に通勤電車についていた優先席ですが、シルバーシートと呼ばれていました。その由来が座席モケットに新幹線シートで余ったシルバーの布を使ったからだそうです。
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0系新幹線電車のグリーン車である16形のドアには金色の装飾がされて高級感が漂っていました。開業当時はグリーン車ではなく1等車で、グリーンマークの場所には1の標記がありました。グリーン車制度ができたのは開業から5年後の1969年です。
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