福岡、中2自殺 変わらぬ隠蔽体質 心の痛み共感できない学校(産経新聞) - goo ニュース
2006年10月17日(火)03:44
福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校校長は16日、1年当時の担任による言葉のいじめを認め、全校
集会が開かれた。文部科学省は過去のいじめ自殺で、いじめの定義を変更するなど、隠蔽(いんぺい)体質になりがちな学校の対応の変化をうながしてきたが、
いじめが原因の自殺はこの7年間、統計上ゼロ。子供の心の痛みを共感できない学校や教師に関係者からは批判の声がでている。
《解明困難…「いじめ自殺7年連続ゼロ」》
文科省は、いじめの定義について、(1)自分より弱いものに一方的に(2)身体的、心理的な攻撃を継続的に加え(3)相手が深刻な苦痛を感じている-としている。
昭和61年、東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君=当時(13)=が、担任教師まで加わった“葬式ごっこ”などのいじめを苦に自殺した事件を踏まえて定義されたものだ。
さらに平成6年、愛知県の西尾市で市立東部中2年、大河内清輝君=同(13)=がいじめを苦に自殺。この事件後、同省はいじめの定義にあった「学校とし
ていじめの事実関係を把握しているもの」の文言を削除。「遺書などで『いじめられた』と子供が訴えれば、具体的な事実関係を厳密に特定するまでもなく、い
じめがあったと認定する」(同省)ことで、隠蔽されがちないじめに対する学校の対応の変化をうながした。
文科省の統計では、小、中学、高校のいじめは年間約2万件以上。一方、児童生徒の自殺は年間100人以上で推移している。しかし、いじめを主たる理由とする児童生徒の自殺件数は、平成10年に千葉県成田市の中学2年生が自殺した事件を最後に17年までの7年連続ゼロだ。
同省では「自殺の原因を学校で特定するのは、非常に困難だ。特にいじめの場合、教師の目を盗んで行われる場合もあり正直、遺書がなければいじめと特定することは困難」と話す。
しかし、北海道滝川市のいじめ自殺では遺書にいじめの記述がありながら市教委と学校が「いじめがあったか確定できない」としていた。
同省では、滝川市のケースで自殺の3週間前にも同クラスで修学旅行のグループ分けをめぐり3回にもわたって話し合いが行われたことについて、「自殺した
生徒にすれば、教師も加わっていじめられたように感じるだろう。福岡の担任にも言えることだが、校長でもいい、教委には指導主事もいる。なぜ、『指導とし
ておかしい』と担任を正さなかったのか」と学校運営の問題点を指摘。ある文科省の幹部は「こうした事件が起きる学校は必ずといっていいほど『担任任せ』も
しくは『校長排除』の空気がある。情報の風通しが悪く、組織一丸となった対応に鈍い」と話す。
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《校長、「いじめ」を「プレッシャー」と表現》
福岡県筑前町立三輪中学校のいじめ自殺問題で、合谷(ごうや)智校長が16日朝の全校集会で、他の生徒によるいじめを「プレッシャー」と表現していたことが分かった。
合谷校長は午後に町役場で開いた記者会見で「男子生徒に対するいじめがあった」との認識を改めて示した上、「子供たちの姿を見て、いじめという言葉が出てこなかった。わたしの弱さだ」と釈明した。
全校集会は生徒の自殺を受け、午前8時半すぎから約30分間、報道機関に非公開で開いた。会見によると、合谷校長は生徒らを前に「君たちがプレッシャーを与えることはあった。そのことに対して『ごめんなさい』と謝る気持ちが大切です」と発言したという。
不適切な発言でいじめたとされる元担任は、全校集会は体調不良を理由に欠席。合谷校長は学校側の非を認め、生徒たちに謝罪した上で、「これからは『先生、そんなこと言ったら傷つくよ』と話し、みんなで優しい人間になっていこう」と話したという。
一方、合谷校長は「マスコミやインターネットで出ている学校と違うと知っているのは君たちとわたしたち。振り回されてはいけません」とも発言したとい
う。会見では「ネットの書き込みに目を覆いたくなる内容があった」と述べ、「マスコミ」の問題を指摘した言葉は削除するとした。
遺族が学校側の説明に納得していない点について、合谷校長は会見で「(原因究明への)情報収集で学校が遅れているなと思う。大変申し訳ない」と釈明。「経験したことのない事態で、今までの三輪中の組織力ではもう限界を超えている」と話した。
一方、文科省は16日、福岡県教委に職員を派遣し、教諭の関与について調査に乗り出すことを決めた。
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埼玉県教育委員の高橋史朗・明星大教授の話
「最大の問題は、子供と心のキャッチボールができず、心の痛みを共感できない教師の存在だ。教師に求められるのは知識・技術の伝達だけで、『時代が要請
する教師像とは何か』という視点が戦後教育からすっぽり抜け落ちていた。このため、子供を不用意に傷つける教師の言動が増えている。今、教育現場に問われ
ているのは教師自身の人間力。望ましい教師像とは何かを改めて考え、教師の養成、採用、研修に努めるべきだ」
プロ教師の会を主宰する河上亮一・日本教育大学院大教授の話
「学校社会には、教師が教え、生徒が学ぶというある種の上下関係が必要だが、この関係を誤解する教師がいる。自分が偉いと思い込み、生徒に横暴に接する
のだ。今回の事件も教師の側に問題があったことは否めない。ただ、教師や学校を非難するだけでは根本的な問題解決にならない。どんな学校にもトラブルやい
じめは存在する。その現実から目をそらさず、家庭や地域も積極的に学校運営に関与すべきだ」
学校側会見 説明にぶれ 「もう少し情報得る必要」 福岡の中2自殺(西日本新聞) - goo ニュース
2006年10月16日(月)10:10
いじめが原因で自殺したとみられる男子生徒が通っていた三輪中学校の合谷智校長らが16日未明、福岡県筑前町内で会見した。男子生徒の1年生時の担任教
諭(47)の不適切な言動と生徒の自殺との因果関係について「もう少し多くの情報を得て、もう少し丁寧に考えていかねばならない」と説明した。
合谷校長は男子生徒の両親に対しては15日午前、「(自殺の)1番大きな引き金になった」と発言していたが、会見では「遺族の思いを聞くあまり、判断に冷
静さを欠いた」と説明。しかし、「教師の言動はいじめであり、自殺への誘因にはなっていた」「教師の言動によって男子生徒の人間像が形成され、子どもたち
によるいじめを呼び起こした」とも述べた。
合谷校長は、教師によるいじめが生徒によるいじめや男子生徒の自殺につながったことについて、「子どもの人格を形成する学校で逆の結果になり、申し訳ない」と陳謝した。
=2006/10/16付 西日本新聞朝刊=
前担任がいじめの発端? 福岡の中2自殺 頻繁に差別的発言(西日本新聞) - goo ニュース
2006年10月16日(月)10:10
福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、同中の合谷(ごうや)智校長は15日、1年生時の担任だった
男性教諭が男子生徒に対して不適切な対応や発言をするなど、「教師によるいじめ」があったとして、両親らに謝罪した。校長は男性教諭の対応が「(自殺の)
1番大きな引き金になった」「子どもたちによるいじめの大元になった」と述べた。
合谷校長とこの男性教諭らが14日深夜と15日午前の2度、男子生徒の自宅を訪問した。両親は同校が事件後、全校生徒を対象に行ったアンケートへの回答や、弔問に訪れた同級生らから聞き取った内容を基に学校側を追及した。
両親と学校側のやりとりによると、男子生徒が1年の時、早退してインターネットをしていたことについて母親(36)が担任に相談した内容を担任の男性教諭
が翌日、授業中に同級生の前で暴露。このため、男子生徒は差別的なあだ名で呼ばれるようになり、「学校に行きたくない」と言い出したという。
今年9月には、男子生徒が運動会の騎馬戦の練習中に落下して腕を負傷。「手の骨が折れたかもしれない」と訴えたが、男性教諭は「おまえはまたうそをつきよる」と答えたという。
男性教諭は両親に「(男子生徒は)からかいやすかった」と釈明。教諭の言動が生徒のいじめを誘発したとする両親らの追及に「その通りです」と答え、面談後、「一生(罪を)償っていきたいと思います」と語った。
両親はこの男性教諭の差別的な発言として、生徒たちをイチゴの品種になぞらえ、成績順に「(高価な)あまおう」「出荷できないイチゴ」などと呼んだ‐などを指摘。西日本新聞の取材に対し、複数の同級生が一部、同様の証言をしている。
父親(40)は「生徒を人間扱いしていない。一生、絶対に許せない」と怒りをあらわにしている。
同中は15日午後8時から緊急の保護者会を非公開で開き、事件について説明した。
=2006/10/16付 西日本新聞朝刊=
福岡の中2自殺 級友の前で「偽善者」「うそつき」 担任、いじめ誘発(産経新聞) - goo ニュース
≪学校側認め、両親に謝罪≫
福岡県筑前町で、町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、学校側は15日、「1年生時の担任にいじめを誘発する言動があっ
た」として、生徒の両親に謝罪した。この日、いじめの有無などに関する調査の経過報告で学校幹部らが生徒宅を訪れた際、校長や当時担任で現在は学年主任の
教諭が、両親の追及に答える形で認めたという。
両親は「教師が率先していじめていたとすれば、絶対に許すことができない。すべての真実が知りたい」と、さらなる調査と報告を求めた。
父親(40)によると、1年生の時に男子生徒が自宅で見ていたインターネットの内容を両親が担任に相談したところ、担任は後日、相談内容を同級生に暴露
し、クラスで男子生徒に不本意なあだ名が付けられた。担任は級友の前で男子生徒を「偽善者」「うそつき」とからかったりもした。
担任は学業成績をイチゴの品種に例え「(高価な)あまおう」「出荷できない」などとランク分けし生徒を呼んでいた。男子生徒は成績上位で「あまおう」と
呼ばれたが、父親は「親としては、こうした教師の格差意識が、いじめを助長したと受け止めている」という。担任は一連の言動を認めた際、自らの行為がいじ
めを誘発したことを「自覚していた。からかいやすかった」と話し、両親に「一生をかけて償います」とわびた。
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町立三輪中学校の合谷智校長が16日未明、記者会見し「担任教諭の言動がいじめであるという認識に立ち自殺との因果関係を調べる」と述べた。
校長「パワハラ」、教諭自殺 千葉市立中学(朝日新聞) - goo ニュース
2006年10月17日(火)06:59
千葉市立中学校の50代の男性教諭が9月に自殺し、原因を調査していた同市教育委員会は、校長による行き過ぎた指導が背景にあったと認定し、近く
校長を処分する方針を固めた。教務主任だったこの教諭は職場で、校長から繰り返し怒号を浴びせられるなどしていたといい、市教委はパワーハラスメント(職
権を背景とした嫌がらせ)に当たると判断した。
市教委などの調査によると、教諭は9月6日昼、千葉市内の千葉外房有料道路の高架橋から地面に落ちて亡くなった。高架橋の上には本人の靴がそろえてあったという。
遺書は見つかっていないが、市教委が同20日ごろ、知っている事情を書面で報告させたところ、多くの同僚が校長によるパワハラを原因として指摘したという。
同校でも教諭の自殺について職員会議が持たれ、多くの教師から校長の責任を追及する声が上がったという。
関係者によると、今春に同校に赴任した教諭は、夏休み前から集中的に校長の叱責(しっせき)を受けていた。生徒が8月下旬に外房地方の海でおぼれ
て入院した後は、車で約2時間半かかる現地の病院に「毎日見舞いに行け」と迫られたり、教頭昇任試験に向け熱心に取り組むよう求められたりしていたとい
う。
校長は、教諭の遺族から葬儀への参列を拒まれた。遺族側は16日、朝日新聞の取材に「その件は一切お答えできない。そっとしておいて欲しい」と語った。
校長は体調不良を理由に9月半ばから休養中。市教委は「校長に詳しい事情を聴き、事実関係をより詳細に明らかにした上で最終的な判断を下す」としている。
【過去記事】
保守記事.101 ぼくたちの将来は。。。保守記事.101-2 ぼくたちの将来は。。。