2007年11月4日(日)05:25
C型肝炎感染の危険がある血液製剤フィブリノゲンについて、厚生労働省が納入先として04年12月に公表した約7000の医療機関のうち、少なく
とも20以上の医療機関が厚労省の発表と異なり投与者のカルテを保管していることが分かった。当時の調査の不十分さを裏付けており、薬害肝炎訴訟弁護団は
「調査をやり直して再公表すべきだ」と主張している。
フィブリノゲン投与者は推定で約28万人おり、舛添要一厚労相は「全員を探し出す」と表明。調査の一環として、全納入医療機関を再公表する意向を示している。
04年の公表資料には、医療機関の住所、納入時期、当時の診療記録の有無などが記され、カルテについては8割以上が「なし」となっている。しかし九州弁護
団が患者からの相談電話を受け医療機関に文書で照会した結果をまとめたところ、九州・山口にある約980施設のうち22施設は、実際はカルテが残っていた
のに「なし」か「不明」と公表されていた。
診療記録の有無については、大阪弁護団が2年前に関西地方の納入医療機関に調査をしており、この時は157施設で公表資料と調査結果に食い違いがあった。
九州弁護団の古賀克重事務局長は「厚労省は当時、わずか1週間で、費用も病院持ちで調べさせた。正しい調査がされていれば、もっと多くの感染者が被害を証明できたはずだ」と指摘している。【清水健二】
2007年11月3日(土)05:47
ウイルスに汚染された血液製剤でC型肝炎に感染した患者が国と製薬会社に賠償を求めている訴訟に関し、舛添要一厚生労働相は2日、横浜市内の講演
で「C型肝炎の問題は、もう私の気持ちの中では、この11月いっぱいで片付ける。こういうつもりで大車輪で動いている」と述べ、早期解決への意欲を強調し
た。
政府・与党は全国5カ所で係争中の薬害肝炎訴訟で和解に応じ、政府声明の形で患者救済策を打ち出すことを決めており、インターフェロン治療費助成を救済策の柱として来年度予算に盛り込む見通し。【大場伸也】
薬害C型肝炎訴訟、厚労相が国の責任認め謝罪・救済を表明(読売新聞) - goo ニュース
血液製剤の投与でC型肝炎に感染したとして、患者が国や製薬会社を相手取って起こした薬害C型肝炎訴訟について、舛添厚生労働相は2日、横浜市で
開かれた会合で講演し、「謝罪すべきは謝罪し、補償すべきは補償する」と述べ、国として原告側に謝罪し、救済する考えを表明した。
訴訟を巡っては、福田首相が国の責任を認める発言をしているが、原告への謝罪について国側が直接言及するのは初めて。
舛添厚労相は「肝炎問題は11月いっぱいで片づける」とも述べ、年内をめどとしていた解決時期を前倒しし、今月中に和解成立と救済策の具体化を目指す考えも明らかにした。
東京、大阪、仙台、名古屋、福岡の5か所で起こされた集団訴訟は1審判決が出そろい、仙台以外で国の責任が一部または全部認められた。最も審理の進んでい
る大阪訴訟で、大阪高裁が和解協議を打診。原告、国、製薬会社とも応じる意向を表明している。同高裁では7日に口頭弁論が開かれるが、舛添厚労相は「7日
は(高裁が)和解勧告をすると期待しているし、その期待は裏切られないと確信している」とも語った。
【過去記事】保守記事.257 まだ、おわってない!
保守記事.257-2 人の命の重さ
保守記事.257-3 調べる気、あるの?