

透明「残念ながら・・・・・本当です

彼を病院やカウンセラーのところに
連れていったことは

伊崎「い、いえ

思ったことはありましたが・・・
どうしても行きたくないと・・・

透明「なるほど・・・伊崎さんは、うつ病に
ついて、何か知っていますか

伊崎「・・・少し、本で読んだことは・・・。」
透明「その本には何て

伊崎「・・・色々な症状とか、心の風邪とか
必ず治るからと・・・。」
透明「なるほど・・・その本の考えは
捨ててください

伊崎「えっ

透明「うつ病を心の風邪などと書いている
著者は、うつ病を知りません

うつ病はそんな程度のものでは
無いんです

言うなれば、心の癌と認識して
もらっておいた方が的確です

伊崎「こ、心の癌

透明「はい

ものなんです

伊崎「そ、そんな

透明「本当は、安心させてあげる言葉を
言いたいのですが、正直うつ病に
関しては、シビアに考えていただいた
方がいい

小手先の安心感は意味を成さないので
厳しく聞こえることばかりかもしれませんが
許してください

伊崎「いいえ


失礼なことを言ってしまって・・・。」
透明「いいえ


私こそ、頭ごなしに上から言葉を
言ってしまいすみませんでした

それに、伊崎さんが息子さんを
大切に想っている気持ちが
伝わってきたことが私は嬉しかったので、
何も気にしていませんよ


伊崎「・・・ありがとうございます・・・
先生


どうか、力をかしてください

透明「もちろんです

その為に私はここにいるんですから

この国では、うつ病という病気に関して
まだまだ知識が足りない

国民の認識も曖昧です

だからこそ、本やマニュアルが効かない
ことも多いんです

大切なことは、うつ病を抱えている
息子さんが一番辛いということを
認識して、息子さんの心と真剣に向き合い、
病気を息子さんと共に治して行く
心構えをもつことです

私も協力しますから、気持ちをしっかり
もって頑張って行きましょう

伊崎「はい


透明「さて、それじゃあ~

日にちを決めましょうか

伊崎「えっ


透明「ここで話していてもラチがあかないでしょ

一度息子さんとお話させてください

確かめたいこともあるので

伊崎「ええ~っ



透明「大丈夫です


そのかわり、私が息子さんと話している
内容を、しっかりと覚えておいて
ください

それが、必ず息子さんに対する
伊崎さんの行動理念になるはずですから

私は、伊崎家へ行く日にちを決め、
息子さんと直接話をすることにした・・・。
続く・・・。
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