風忌(かざき)の門 ・6
午後4時 ・・・・
透明「う~~~~~ん」
まだ、悩んでいる透明先生・・・
しかし、木人図を隠していた時点で、
視られると困ることがあると言うことだし・・・。
そんな人と、これから先やって行けるのだろうか
(そっちか~~~~いって言うか、いい加減
現実逃避するのやめんか~~~)
現実逃避するのやめんか~~~)
透明「ハッいかんいかん
私の直霊が現実逃避するなと言っている
気がする
う~ん・・・しかし、困った
今までの経験でも、あれほど読めない人って
いなかったぞ・・・・対策の立てようがない
ということは、行き当たりばったりという
戦法で行くしかない」
戦法で行くしかない」
(それ、戦法っていうのか)
透明「でもなぁ~・・・・う~ん・・・・」
(・・・・・・)
そんなこんなで、午後4時35分・・・。
何の策もなく、約束の場所に向かう透明先生
さてさて、ある程度は覚悟しておくか
午後5時・・・○○公園噴水広場
透明「はぁ~・・・・そうだよなぁ~」
予想はしていたが、普段は公園に人が多いこの時間に
人が一人もいない・・・人祓いの呪法は完璧か
霧神「透明さんお待ちしていました」
透明「どうも・・・。」
霧神「・・・・わざわざ、来ていただけたということは、
この気持を受けてくれるということですか 」
透明「う~ん・・・色々と迷いましたが」
霧神「・・・嬉しい~ 」
透明「えっいや、まだ何も」
霧神「クスクス・・・それでは早速・・・」
霧神さんが、私に近づいてくる・・・・。
霧神「透明さん・・・可愛がってくださいね・・・。」
透明「」
霧神さんの手が、私の身体に這ってくる・・・
透明「ちょ、ちょっと、霧神さん何を」
霧神「決まっているじゃないですか
ここで・・・」
透明「いやいやいやいや何を言って」
瞬時に霧神さんの間合いから飛び退く
しかし、次の瞬間、右手に違和感を覚える・・・。
透明「・・・・・ふ~っ
思ったよりも深いか・・・・。」
「ぽたぽたっ・・・」
右手の甲がザックリと開いている・・・
透明「でも、お陰で頭がスッキリしましたよ」
霧神「透明さん何故避けるのですか
もう私たちは、恋人じゃないですか~
それなら、あなたは私のもの
もちろん、私もあなたのものですから、
好きにして良いんですよ」
好きにして良いんですよ」
透明「御免被ります
それに、私はまだ答えを告げていませんよ
まあ、答えはNOですけど」
霧神「・・・・・ブツブツブツブツ ・・・・。」
透明「」
辺りの気がおかしい・・・
全く、何でいつもこんなことばかり
私は、霧神さんの一足一刀を注意深く探っていた・・・ 。
続く ・・・。
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