異界の門を探せ・８

異界の門を探せ・８


骨の記憶をたどっていた私は

奇妙な感覚に襲われる・・・。


透明「(えっちょっと待って・・・これって)」


骨の持ち主の視点から見える景色は

まさにジェット機

自由に空を滑空するその様は、

さながら戦闘機のようなスピードだ


透明「(なんてスピードだよ

　　　この骨の持ち主は、鳥類なのか

　　　この視点って・・・別の意味で

　　　酔いそうなんだけど・・・)」


骨の持ち主は、長い時間空中を飛び回り

町らしきものが見えた瞬間に

その場を旋回し始める・・・。


どうやら何かを見つけたようだ


しばらくその場を旋回し、狙いをさだめ

突然の急降下


透明「」


骨の持ち主が狙う獲物は大きな牛のような動物


透明「(いやいやいやいや

　　　大きすぎるだろうが)」


徐々にターゲットに近づくにつれて、

私の認識が間違っていたことに気がつく

骨の持ち主は、軽々とその獲物を鷲掴みにし

飛び去ろうとする


しかし、その瞬間

獲物に何かロープのようなものが巻き付けられており、

掴んだ腕が引っ張られ、バランスを崩し

地面に叩きつけられてしまう


意識が混濁している状態・・・気づけば

多くの武装した人間が、何度も何度も

骨の主の身体に槍のようなものを突き刺す


骨の主は抵抗するが、何かに拘束され

身動きがとれない・・・骨の主の耳には

聞き慣れない人の言葉が浴びせられている

その光景は、さながら虐待に近い状況だった

急所を外した攻撃が何度も何度も繰り出され、

意識が飛びかける

そんな状況が２時間いや３時間近く繰り返される

さっきまで空を自由に駆けていた翼は

ボロボロになり、逃げることもかなわない。


意識が遠のく、その瞬間

骨の主は、憎しみと怨みを込めた断末魔を叫び

息絶える・・・。



透明「ぷはぁ～～～っはぁはぁはぁはぁ」

柏田「えっせ、先生大丈夫ですか」

透明「柏田くん・・・この骨・・・やばいヤツだ」

柏田「えっ」

透明「すまない・・・ちょっと休憩させて」

柏田「は、はい」


今見た光景・・・信じがたいが、間違いない



　　　　　　　　　　続く・・・。

昴と透明先生のお店 
Guardian Jewelry Access 
是非ごらんください 



https://guardian-jewelry.com/

ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

　↓　　　　　　　　↓