いちの響と全の理・５時間があるとはいえ、最初のお客さんが
来るまで後１時間・・・仕方ない
私はお昼返上の覚悟で、最初のお客さんに電話
事情を説明して少し時間を遅らせてもらう・・・。
駅では、理由をわかっていない駅員さんが
泣き崩れている平澤くんに話しかけている
そりゃ～そうなるわなぁ～
平澤「ヒック
・・・ヒック」駅員「大丈夫ですか
どこか具合悪いですか
」平澤「うううっ
・・・わぁ～～～～～ん」駅員さんの優しさに号泣再燃・・・。
透明「駅員さん
すみません
連れが迷惑かけちゃって
」駅員「だ、大丈夫ですか
」透明「ありがとうございます
大丈夫です」駅員「そ、そうですか・・・
」何が大丈夫か
訳がわからんが、取り敢えず私は平澤くんの腕を取り、近くのベンチまで運ぶ
平澤「ううっ
・・・ヒック・・・ヒックあ・・なた・・・一体・・何なんですか
」何なのでしょう
自分の立ち位置を見失いそうになっている
透明先生・・・
透明「・・・私は透明と言います
」平澤「もう・・・・・大丈夫ですから
放っておいてください
」透明「そうですか
・・・本当に良いんですか」平澤「えっ
・・・・・。」一度は死を覚悟した人に、無闇に同情したり
こちらから懐に飛び込もうとすると逆効果
だったりする
こういう時は、相手から救いを求められやすい
ように話を進めていく必要がある
平澤「・・・あ、あなたに言っても仕方が無いですが
少し話を聞いてくれますか
」透明「(おっ
意外と早く求めてくれた
)まあ、助けた以上は救った責任というのも
ありますから聞かせてもらいます
」平澤「ぷっ
・・・変な人ですね」透明「よく言われます
」平澤くんも泣いて少し一段落したのか
落ち着いて話してくれた・・・・。
続く・・・。
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