Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

上り調子…(オトヒメウミウシ)

2015-12-18 18:30:07 | ウミウシ

早朝は厳しい~寒さ。さらにパラパラと雨にうたれたりも…。

でも時間とともに上り調子の空模様で、日中は強い陽光を浴びられたり。

最終的には、ポッカポカな本日のやんばるでした。

週間予報によると日曜日から気温が上がり、来週は11月下旬並みの暖かさに戻るのだとか。

やっぱり暖冬なんですね…。

風は北~北東。雨のち晴れ。

〈イロウミウシ科Goniobranchus属オトヒメウミウシ Goniobranchus kuniei 15年11月19日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼い個体。

本種の学名種小名の末尾は『i』

それはつまり献名だ。

『i』だからクニエという名前の男性に献名されたということなのでしょう。

クニエという人物が女性なら、末尾は『e』または『ae』になるはずだから。

ところがネットをウロチョロしてると、クニエとはニューカレドニアの島の名前だという記述に辿り着いた。

クニエは現地の言葉で『海の宝石箱』という意味なのだそうだ。

では何故『i』がついているのだろう。

さらにネットをウロチョロしてると、クニエのスペルがkunie以外にkunyieだったりkounieだったりもして。

もちろん同じ島のことなのに…。

さらにはその意味も『海の宝石箱』だったり『海の宝石』だったり。

なんだか混沌とした気分になってしまったり…。まあ、ネットではありがちなことのような気もしますけど。

それならここでも、さらにカオスな感じにしてしまったりして……

本種が記載されたのは、1930年。記載者はフランスの後鰓類学者アリス・プリュヴォ=フォル。名前からわかる通り、女性。

フィールドワークでクニエ島、フランス名イルデパン島を訪れた彼女は、まるで宝石を散りばめたような水中でワンダーランドに迷い込み(アリスだけに)、そこで一人の男性と出会ってなんだかんだで恋に落ち、なんだかんだと冒険するという体験をした。陸上に無事帰還した後、彼女はその男性が島の精霊であることを知り、そのときに採取した新種のウミウシに島の名を男性化した学名をつけた。

妄想ですよ…妄想ですからね……。

 

コメント
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