Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

雨の後は…(ヒメハナギンチャク)

2016-02-16 18:25:49 | 水中生物

最低気温が11℃、最高気温が13℃、沖縄的真冬だった本日のやんばるです。

北風が吹き強烈に寒くなり、その後風が弱まると同時にやや暖かくなる。

さらには風が東~南東に変わって気温がぐぐっと上がり、と同時に雨交じりの空模様に。

で、雨が上がると北風が強まりまた寒~い日に…。

そんな感じが繰り返されてるこの頃。

ただ、この冬は寒暖の差がいつもより激しい気がしたり…。

風は北~北西。曇。

〈ハナギンチャク科Pachycerianthus属ヒメハナギンチャク Pachycerianthus magnus 15年12月28日 沖縄島安和〉

小さな小さなイカがいるのですが、わかりますでしょうか。

たぶん大きく育つイカの幼体で、ごく幼い一時期だけ、このヒメハナギンチャクに宿っているのではないでしょうか。

限定的な共生でしょうか。

イカの方には利益がありそうですが、ヒメハナギンチャクの方には……、特に利益はなさそうですね。

かといって害があるとも思えませんから、寄生ではなく片利共生といえるのかもしれません。

あるいは、寄り添い行動・随伴行動・併泳とかに近いのかも。

まあ、ヒメハナギンチャクは泳ぎ回ったりはしませんが。

巨大樹の足下で雨風を凌ぐような、そんな感じにも思えたり。

幼いイカにとっては、このヒメハナギンチャクはとても頼もしい存在なのかもしれません。

ヒメハナギンチャクの学名種小名は『巨大な・偉大な』ですから。

 

コメント
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