Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

すでに夏…(コナフキウミウシ)

2016-05-06 19:05:21 | ウミウシ

昨日は二十四節気の立夏。

暦の上ではすでに夏。いや実際にもすでに夏、な本日のやんばるです。

雨交じりの予報に反して、上り調子な空模様。気温もほとんど真夏日まで上昇しました。

じっとりとした風が暑気持ちいい~一日でした。

風は南。曇のち晴天。

〈フジタウミウシ科フジタウミウシ亜科フジタウミウシ属コナフキウミウシ Polycera sp. 16年3月29日 沖縄島安和〉

学名種小名は sp.

sp. について書いた記憶がないので、まずはそこから…

sp. は略語です。最後のピリオドが、これは略語ですよということを意味しています。

sp は『species』の略で、種という意味。

当然これは固有の名前ではなく、まだ学名が付けられていませんよということを表します。

本種であれば、学名的にはフジタウミウシ属の一種、あるいはフジタウミウシ属未記載種って感じかな。

因みに sp. は斜体では表記しません。

画像の個体は食事中のようで、その背後にも食事中と思われる個体が数個体います。

〈同種 同個体 同日 同ポイント〉

食べているのはジュズツナギコケムシ。

さしずめここは、この子たちにとって食堂といった感じでしょうか。

まあここに棲み、産卵もしますが。

さて和名のほうは、体側面に散在する白色微少突起が粉を吹いているように見える、ということなのでしょう。

確かに…。

当地には黄金芋というねっとり甘いオレンジ色のサツマイモみたいなのがあるのですが、本種はそれで作った黄金芋モチにも似ていたり…。

かなり美味しいので、沖縄島にお越しの際は、是非ご賞味いただきたい。

ところで…

和名の説明のところで、『粉を吹いているように』と書きましたが、これを何と読みました?

これ、『こをふいている』と読みます。粉吹きと書くと『こなふき』なのに『粉を吹く』と書くと『こをふく』になる。

日本語って難しい。『な』はどこにいったのでしょう?

あ、本種は名がないだけに……

失礼しました…。

 

コメント
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