Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

梅雨もそろそろ…(ツユダマガイ)

2016-06-14 18:58:39 | 水中生物

毎年梅雨の末期には激しい雨が降る沖縄島ですが、この2~3日そんな強雨が続いてます。

で、本日もまた雨交じりだったやんばるです。

そろそろ梅雨が明けそう…。

早ければ今週末に明けそうな雰囲気です。

風は西のち南。雨が降ったりやんだり。

〈コゴメガイ科ツユダマガイ属ツユダマガイ Crithe nipponica 16年4月27日 沖縄島崎山〉

生物の唯一の名前(種名)は学名です。

国際的に、学術的にという意味で。

学名の種名は、属名と種小名から構成された表記法で、これを二名式命名法(二名法)といいます。

この表記法で統一されたのが1758年1月1日とみなされているため、現在の国際動物命名規約では、この日以後にこの形式で命名された種名を有効な名称としています。

つまり国際動物命名規約的には、1758年1月1日以前には、生物(この場合は動物)の唯一の名前というものはなかったわけです。

さて、学名は基本的にラテン語で書かれます。

基本的にというのは、結構ギリシャ語が多く混じっているから。まあこれ、僕の勝手な印象ですけど。

種小名の意味を探ってると、ラテン語だと思ってた言葉が、そのまんまギリシャ語だったというケースに結構出くわしたりするのです。

そのまんま…といったのは、そのまんまじゃなければ、もう世界中の言語が入っているから。

それはつまり、どんな言語もラテン語化することができるのです。

で、本種の種小名は『日本の』の意。

日本語である『nippon』の語尾を変化させて、ラテン語化しているわけです。

さらにはまったく変化させない例も。

鳥のトキがそれ。学名は『 nipponia nippon

種小名はそのまんま『日本』です。

でもじつは、これもラテン語化されているのです。

漢字の『日本』がアルファベットの『nippon』になっているでしょう。

つまりアルファベットで表せば、それだけでラテン語化されたとみなされるそうです。

複雑なのか単純なのかよく解らなくなってきたり…。

 

コメント
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