雨続きで嫌になります…… 自分までカビちゃいそう
今日は『蝉しぐれ』を見てきました。もし、これから見に行くから感想は読みたくな~いという方はここで引き返してくださいね。あ、長文なので念のため m(_"_)m
さすがに映画 スクリーンで見る庄内地方の四季の風景は素晴らしかった。四季のある場所に生まれて良かったと思いました。ただし!いきなりヘビのアップはいただけない……生態系に影響がないなら絶滅しろ~~と思っているくらい、じいはヘビが大嫌いなのです
さてさて中身なんですけど……テレビ版で6回(5回?)分の量を2時間半にまとめるのは大変だと思うけど、とにかく展開が早すぎて物足りなさが!!とりあえずエピソードを並べました という感が拭えず 他のブログの感想にもあったんですけど、この短時間にまとめるためには何を軸に持ってくるかってところだと思うんですよね。父と息子の絆?秘剣村雨?お福への思い?ぜ~~んぶを盛り込むわけにはいかない。今回の映画では「20年、人を思いつづけたことがありますか」というフレーズにもあるように、文四郎とお福の が中心だったように思います。なので、秘剣村雨もサラリと……でも、この点は映画の方が好きかな テレビ版はちょいと笑いが…
文四郎とお福の、それも少年時代の、恋と呼ぶには早すぎる、でも純粋な気持ちが物語の軸になっていました。なので、切腹させられた父の亡骸を荷車に乗せて坂道を登る文四郎を手伝う場面や、江戸に行く前に「お嫁さんにしてください」と言うために文四郎を訪ねる場面などは子役がやってて……原作に近い形だとは思うんですけど、純愛だけで終わらせちゃっていいのかなぁ~って 最後の再会場面でも、主席家老の里村の手を逃れて横山の屋敷にお福を送りとどけるところでも普通に(?)抱き合っただけで……別に“萌え~”な要素が必要とは言いませんよ でも、情念みたいな生々しい感情はあると思うんですよね。それが足りなかったような……
でも、女優陣、特にお福を演じた木村佳乃さんにはそれを感じましたね。8月のM!の時はイタ~~イ歌で だったんですけど、さすがに女優さん スクリーンの中では輝いてました この前、木村佳乃さんがテレビの特番でこの役について、「お福はお殿様の側室になった時はそれなりに殿のことを愛していた、文四郎のことは過去のことだと思っていたのでは?女性ってそういうクールな面もありますよ」って……確かに木村さん演じるお福は文四郎が近づけない高貴なオーラが漂っていました。それはお福の「プライド」なのではないかと思ったんですよね。でも、一方で心の奥にあった文四郎への思いがあって……そんな「女の感情」が表れていたのが良かった あと、お福の少女時代を演じた子役の女の子の目にはゾクッとしました。特に荷車を押すシーン……あの目には“女”を感じましたわ
主役の文四郎なんですけど……染五郎さん、着物の扱いや殺陣はさすがでした。とにかく美しかった ただ、育ちの良さが前面に出てしまって、泥臭さがないんですよ。殺陣も腰の使い方、足の運び方、刀の扱い、無駄がなくて綺麗なんですけど、そういう出来上がった立ち回りが見たいわけじゃないんですよね……勧善懲悪の時代劇や上の階級の武士の話なら無問題なんですけど ここまでそつなくこなされると まぁ、じいはもう一人の文四郎様 なので公平に見ていないところはあるんですけど、それにしても、もうちょっと感情が伝わってきてほしいなぁと……BGMの盛り上がりに頼っている部分があって物足りないというか…… でも、音楽に頼っているのは他の場面でも一緒なんですよね~~父の亡骸を確認するところで衝撃を表すためなのか、いきなりドド~ンと音楽が鳴り始めるところなんておいおい って感じだったし、じいの大好きな場面、父と文四郎の最後の対面の後に文四郎が「何よりも……父を尊敬していると言うべきだった」というところも音楽に頼ってるなぁって
ってことで、映画『蝉しぐれ』は☆2つ(5段階)かな……と。そうそう、MYツボが2つ テレビ版で家老の横山役をやった柄本明が家臣役で出ていたのと、助佐右衛門役@緒形拳の好演 最後の対面シーンで父親の温かさが出ていてちょいと きちゃった。
さてさて、何だか、じいの文四郎様(私物化……)に会いたくなってしまいました。今夜は久々にビデオを見て しませう。
今日は『蝉しぐれ』を見てきました。もし、これから見に行くから感想は読みたくな~いという方はここで引き返してくださいね。あ、長文なので念のため m(_"_)m
さすがに映画 スクリーンで見る庄内地方の四季の風景は素晴らしかった。四季のある場所に生まれて良かったと思いました。ただし!いきなりヘビのアップはいただけない……生態系に影響がないなら絶滅しろ~~と思っているくらい、じいはヘビが大嫌いなのです
さてさて中身なんですけど……テレビ版で6回(5回?)分の量を2時間半にまとめるのは大変だと思うけど、とにかく展開が早すぎて物足りなさが!!とりあえずエピソードを並べました という感が拭えず 他のブログの感想にもあったんですけど、この短時間にまとめるためには何を軸に持ってくるかってところだと思うんですよね。父と息子の絆?秘剣村雨?お福への思い?ぜ~~んぶを盛り込むわけにはいかない。今回の映画では「20年、人を思いつづけたことがありますか」というフレーズにもあるように、文四郎とお福の が中心だったように思います。なので、秘剣村雨もサラリと……でも、この点は映画の方が好きかな テレビ版はちょいと笑いが…
文四郎とお福の、それも少年時代の、恋と呼ぶには早すぎる、でも純粋な気持ちが物語の軸になっていました。なので、切腹させられた父の亡骸を荷車に乗せて坂道を登る文四郎を手伝う場面や、江戸に行く前に「お嫁さんにしてください」と言うために文四郎を訪ねる場面などは子役がやってて……原作に近い形だとは思うんですけど、純愛だけで終わらせちゃっていいのかなぁ~って 最後の再会場面でも、主席家老の里村の手を逃れて横山の屋敷にお福を送りとどけるところでも普通に(?)抱き合っただけで……別に“萌え~”な要素が必要とは言いませんよ でも、情念みたいな生々しい感情はあると思うんですよね。それが足りなかったような……
でも、女優陣、特にお福を演じた木村佳乃さんにはそれを感じましたね。8月のM!の時はイタ~~イ歌で だったんですけど、さすがに女優さん スクリーンの中では輝いてました この前、木村佳乃さんがテレビの特番でこの役について、「お福はお殿様の側室になった時はそれなりに殿のことを愛していた、文四郎のことは過去のことだと思っていたのでは?女性ってそういうクールな面もありますよ」って……確かに木村さん演じるお福は文四郎が近づけない高貴なオーラが漂っていました。それはお福の「プライド」なのではないかと思ったんですよね。でも、一方で心の奥にあった文四郎への思いがあって……そんな「女の感情」が表れていたのが良かった あと、お福の少女時代を演じた子役の女の子の目にはゾクッとしました。特に荷車を押すシーン……あの目には“女”を感じましたわ
主役の文四郎なんですけど……染五郎さん、着物の扱いや殺陣はさすがでした。とにかく美しかった ただ、育ちの良さが前面に出てしまって、泥臭さがないんですよ。殺陣も腰の使い方、足の運び方、刀の扱い、無駄がなくて綺麗なんですけど、そういう出来上がった立ち回りが見たいわけじゃないんですよね……勧善懲悪の時代劇や上の階級の武士の話なら無問題なんですけど ここまでそつなくこなされると まぁ、じいはもう一人の文四郎様 なので公平に見ていないところはあるんですけど、それにしても、もうちょっと感情が伝わってきてほしいなぁと……BGMの盛り上がりに頼っている部分があって物足りないというか…… でも、音楽に頼っているのは他の場面でも一緒なんですよね~~父の亡骸を確認するところで衝撃を表すためなのか、いきなりドド~ンと音楽が鳴り始めるところなんておいおい って感じだったし、じいの大好きな場面、父と文四郎の最後の対面の後に文四郎が「何よりも……父を尊敬していると言うべきだった」というところも音楽に頼ってるなぁって
ってことで、映画『蝉しぐれ』は☆2つ(5段階)かな……と。そうそう、MYツボが2つ テレビ版で家老の横山役をやった柄本明が家臣役で出ていたのと、助佐右衛門役@緒形拳の好演 最後の対面シーンで父親の温かさが出ていてちょいと きちゃった。
さてさて、何だか、じいの文四郎様(私物化……)に会いたくなってしまいました。今夜は久々にビデオを見て しませう。