「ペテン師と詐欺師」、行こうかどうか迷ってて……キャスト、鹿賀&市村さんでめちゃめちゃ魅力的

ただ、じいの苦手なブロードウェイな演目だったので躊躇

してました。が!!観劇予定なしで一月を過ごすのは耐えられない体になってしまったヘタレじい

行ってきちゃいました
以下、感想などつらつらと。。。ネタばれありですので、これから行くの~という方はご注意くださいね
今日のお席は最後列のセンターブロック。千鳥になっていなかったので前列の人の頭がお邪魔だったんですけど、舞台との距離は日生劇場と同じくらいだったかな??オペラなしでも十分に楽しめました。2階席もGC席くらいの高さ。1幕中盤でフレディ@市村さんが2階席の上手側の扉から入ってこられて一緒に観劇するってシーンがあるんですけど、舞台上のローレンス@鹿賀さんと会話するところがとっても面白くて……近くに座られた方は

happy

ですよね~~
ストーリーは軽妙なコメディ

お笑いなシーン満載ですっごく楽しいです。舞台は南仏の高級リゾート地。鹿賀さん演じるローレンスは洗練された話術と外見でお金持ちの女性たちをカモにする詐欺師。ある日、「ジャッカル」と呼ばれるペテン師のフレディ@市村さんが現れて、自分のことを世界一の詐欺師と言うが、華麗にセレブたちを騙して優雅な生活を送るローレンスに惚れて弟子入りを志願

しかし、所詮詐欺師とペテン師……「同じ土地に詐欺師は二人いらない」ということでクリスティーンという女性をターゲットにどちらが5万ドルを巻き上げるか、縄張りを賭けて勝負することになる。フレディは足が麻痺して車椅子に乗った軍人としてクリスティーンに近づき、ローレンスはその足を治す名医として現れる。元々は縄張り争いで始まったこの勝負、次第にクリスティーン自身への恋を賭けた勝負に変わっていく。そして、いったんはクリスティーンとフレディが結ばれたようにみえたのだが……
展開はまぁ、想定の範囲内って感じだったかな

最後に大どんでん返しがあるっていうのは聞いてたんですけど、じいが予想したのと同じ展開。ペテン師&詐欺師がクリスティーンを騙しているようにみえたけど、実はクリスティーンが二人を騙して最後はお金を巻き上げてドロン

女性対象で騙してるっていうところからして、最後は女性が二人をギャフンと言わせるオチだと思ったんですよね

なので、ミュリエル(愛華みれ)orクリスティーン(奥菜恵)のどちらか、あるいは二人が実はグルだった~なんて思いながら観てました
場面のつなぎは、いかにもブロードウェイっぽいというか(と言ってもじいの勝手なイメージ&ちょいと見た演目の印象からですけど)一つ一つのシーンが独立していて楽しめて、これを上手く繋げて一つの作品にしているのかなぁ~って思いました。なので、曲も明るくて楽しめて全然OKなんですけど、キャストの感情の流れが途切れてしまったり、描かれないままスルーされてるのでは?と思って腑に落ちないところも少々。。。ま、ミュージカルですから

単純明快、楽しめばすむことなんですけど。全部のミュージカルがじい好みの演劇重視ミューになる必要はないと思うし
以下、キャスト感想。
鹿賀ローレンス:
ナマ鹿賀さん、初めてお会いしましたけど……ヤバイ

じいの年上好みの心に火をつけたか


洗練されたジェントルマンっぷり、素敵でした

クリスティーンをエスコートする場面が何度もあるんですけど、めちゃめちゃ羨ましかったです。じいも手を引いてもらいたい…な~んて

あ、浮気じゃないですからね~~

歌、今回は耳に残るようなナンバーはなかったし、見せ場的なソロナンバーもなかったので鹿賀さんの歌を堪能

って感じではなかったんですけど、セリフを喋ってる声も独特の「間」も味があって面白い

しかも、場面の空気を支配する演技をする力を持っていらっしゃって……ローレンスが指を鳴らして照明を操るんですけど、同時に詐欺師としてその場面を仕切っていると思うんですよね。で、すご~いと思ったのが、お金持ちの令嬢だと思っていたクリスティーンが、実はミスコン(でいいのかな?)で優勝した「ソープクィーン」で、巻き上げようとしていたお金も、実はコンテストの賞金+自分の物を売ったお金だったことを知ったシーン。一瞬で「これはマズイ」「俺の詐欺師としてのプライドに反する」って気持ちが伝わってきて舞台の雰囲気が変わるんですよね~~一番のお気に入りシーン…かも
市村フレディ:
最近はコメディな市村さんにお会いすることが多いような……でも、それぞれの役、同じ面白い役でもまったく味わいが違うんですよ

今回は、30代のペテン師役を軽やかに演じていらっしゃいました。ローレンスには「こいつ(=フレディ)は頭がちょっと(かなり…ってニュアンスだったような

)弱くて」と言われてましたけど、そんなおバカな役をこちらが気分悪くならないように、でも決して品良くって感じじゃない雰囲気を出していらっしゃいました。舞台で演じている市村さんを見ていると、「ホント、舞台で演じるのがお好きなんだなぁ~」というのが伝わってきて、観ている側も明るい気持ちになって元気になるんですよね

お茶目なオジサマ……最高だわ
鶴見アンドレ:
今回が初ミュージカルとか

役者さんっぽい歌い方だなぁ~と思いましたけど、声は結構じい好みで好きかも、です。演技は映像で見てるのと同じ

いつもの鶴見さんでした←一応褒めてますので

ただ、役どころがイマイチよく分からないと言うか……ミュリエルと恋に落ちていく展開も分かったような分からないような……職務に忠実だけど裏の顔もあって、でも、おバカな面もあって、というお堅い警察署長の雰囲気は伝わってきましたけど。また別の舞台(できればミューがいいな

)でお会いしたいです。
愛華ミュリエル:
宝塚出身、やっぱり歌&ダンスは素敵

ちょいと抜けたところがあるところも可愛く演じられていたし、それだけじゃなくてセレブっぽい豪快さみたいなのも感じられて、観ていて楽しかった
高田ジョリーン:
メタマク以来の再会でした。相変わらずのはっちゃけぶりというか……でも、芸達者だと思うんですよね。歌もちゃんと演じられている役として歌われてて違和感がないし、演技もイイ感じだし

ただ、出番が少なかったのは残念

もっと観ていたかったなぁ~~
奥菜クリスティーン:
二人の「オジサマ」を翻弄する真の

詐欺師っぷり、観ていて気持ちよかったです。今日のお席、通路側だったので、正体がバレて逃げる時に真横を通っていった時に間近で拝見!華奢で顔がちっちゃくて可愛かった~~

ただし!!歌はもう少し何とかならないものかと……明らかにボイトレしていない歌い方。声量も足りないし

確かに、ローレンス&フレディと一緒に歌うナンバーだと大御所二人と同じ土台で歌うなんてハードルがめちゃめちゃ高いというか、そんなのは無理だし望んでないですけど、それにしても……ゴメンナサイ

聞いてて辛かったです。ましてやソロともなると。。。(笑)