じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

10/14~26 芭蕉通夜舟 東京公演
 ≪地方公演≫
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? はれ予報11月号
10/28 Numero TOKYO12月号(扶桑社)
11/1 CINEMA SQUARE vol.150(日之出出版)
   朝日新聞夕刊
   朝日生命生活情報誌「SANSAN」
11/7 映画「アングリースクワッド」完成披露上映会
11/22 映画「アングリースクワッド」公開

【2025年】
2月 WOWOW ドラマW「ゴールドサンセット」放送

マリー・アントワネット 2回目

2006-12-15 00:50:20 | 観劇記
今夜はMA観劇。新妻マルグリット、初見にしてMY楽でした。お席はG列センターブロック オペラもいらないし、程よく離れているので観やすかったです。が 照明効果を存分に堪能するには近すぎる気も

今回は2回目ということで、曲もサビくらいは覚えてたし、進行順も分かってたので、それぞれのキャストを見たり、全体を見たりって感じで自分なりのフレームで捉える余裕もありました んじゃ、そろそろ観劇記スタートしますか。。。注いつもの如く言いたい放題なので悪しからず~~m(__)m 特に主役さんのファンは引き返されることを激しくお薦めいたしますぅ

前回は休日ソワレで落ち着いた中にも熱気があったのですが、今回は平日ソワレで楽近くになってきたせい“お疲れ”な感があって、場面が変わる時のメリハリがちょっぴりまったりしてたような???1幕のボーマルシェ&塩ちゃんのやりとりも超短くなってたし。←長過ぎ!って苦情でもあった……か でも、公演回数を重ねてきたせいか、芝居や歌は深くなってきたように思いました 山路ボーマルシェの語りはすっかりご自分のものにされていて安定してたし 禅さんのルイ16世はいっそう人間的な魅力に溢れてたし 井上フェルセンは切なさ倍増だし

舞台の構成・演出ですが、概ね悪くはないです。場面ごとに空気の流れを変えてほしいって思うことは多々あったんですけど、この点は演じる役者さん方に頑張っていただきたいかな あと、仮面舞踏会のシーン どんな境遇の人も素顔を隠して生きるってことを言いたいのかなぁ~と私は思ってるんですけど、前後の流れから浮いてるような気がするんですよね 場面的には好きだし、カリオストロ@祐サマが仮面をずらしてニンマリするのもツボなので、もうちょっと入れる場所を考えていただけると嬉しいかも。

以下、キャスト別感想。

涼風マリー:
前回よりは拒否感なし 冒頭、パレ・ロワイヤルのパーティーの場面やルイ16世に財務大臣を辞めさせるようにワガママを言うシーンは良かったと思います。あまりアニメっぽい声になってなかったし、ワガママっぷりもいい感じで……公演を重ねて深く演じられるようになった?と安心したんですけど~~~ゴメンナサイ やっぱりダメ

どんなマリーを演じたいのか分からないんですよ 表情も固いし仕草は段取り的だし……厳しいことを言っちゃうけど、舞台での一挙手一投足ってのは全て意味があると思うんですよね。だから、ただ手を伸ばしたり倒れたりしても観ている方は白けてしまう 特に、フェルセンとのやりとり……マリー・アントワネットという女性を一番表現してる部分だと思うのです。第1幕、「気球が飛んでゆく」の場面でアメリカ遠征に行くと告げるフェルセンに「行かないで」と言うところ、普通の女性のワガママっぽく言ったと思ったら、いきなり「王妃の命令です。留まりなさい」言って……計算づくではなく自分の地位を鼻にかけている感じで、どこか愛すべき部分があるんなら理解できるんですけど、そんな雰囲気もないし、ただのムカツク女ですよぉ~~ 2幕のフェルセンを思いながら手紙を書くところは、高慢な王妃としか見えなかったマリーの本音を吐露してただの悪の存在ではないことを示す重要な場面なのでは??それなのに、ただ歌い上げてるだけにしか見えない、心が伝わってこない あとは~~フェルセンとの別れとか……王妃としての強さも中途半端、一人の女性としての哀しさも中途半端。。。で、裁判~処刑まで熱演されてもイマイチ感情移入できないわけで……ホント、ごめんなさい じい的には↑としか言えないんです

新妻マルグリット:
ついつい前回観た笹本マルグと比較してしまうんですよね~~民衆の先頭に立つ強さ、歌の力強さ、安定感は新妻マルグの方が上かな 笹本マルグだと歌の端々に「大丈夫かなぁ~」と思う儚さがあって 「心の声」「自由」の場面は強さが前面に出て、観る側の「いけ~~~」という気持ちに応えてくれる安心感みたいなものがあって、すんごく心地良い ただ、「100万のキャンドル」はもう少し丁寧に歌ってほしかったような……ただ転がったまま歌われてもちょっと って感じですわ。この場面で上手く空気を作ってたのは笹本マルグの方かも。あと、これはダブルキャスト双方に共通してることなんですけど、マルグリットの「王妃への憎しみ→革命の矛盾に気づく→自分に対する/王妃に対する気持ちが変化する」という流れは伝わってこなかったかな。王妃MAとの対比を表すためには大事なこと 東京残り、全国縦断、凱旋でもっともっと進化してほしいですね~~それができる二人だと思うから

井上フェルセン:
もう お姉さん(と言っても、井上クンとそんなに年は離れてないと思うんですけど)を誘惑しないでくださいよぉぉ~~かりそめの恋(ヲイヲイ)とはいえ本気で惚れるじゃないですか 1幕も素敵なんですけど、2幕がいいんですよね 王妃の手紙がラブレターじゃなくて周辺国に救援を求める陰謀の手紙だったのを知った時の声……まぁ、まだまだ若くて物足りないところはあると思うんですけど、精一杯の熱演で心打たれますわ。声にならない声での苦悩……ヤバヤバ~~と思ってたら来ちゃいましたね~~王妃との別れシーンでの「すべてはあなたに」リプライズ(ですよね)歌詞ははっきり覚えてないんですけど、生まれ変わったら一緒になりたい、あなたは王妃として生きることを選ぶのか、みたいな内容。王妃様はどうでもいいっていうか、気持ちが伝わってこないし邪魔って感じだったんですけど 井上フェルセンの切なさがビシバシ伝わってきてウルウル 罪ですよ、罪 ヴァレンヌ逃亡の前は「あなたを必ずお守りします~」なんて跪いて歌われたら……じいも乙女 たまには無条件に甘~~く甘~~く優しくされたいのぉ~~~って 浮気はダメ 辛さや苦しさ、切なさいっぱいでも、じいにはやっぱり“ただ一人”の方が一番なのです

石川ルイ:
禅さん、ますます凡庸な国王っぷりが可愛かったです 1幕最後のパーティーで招待者に話しかけるところは前回の方がテンポが良かった気はしますけど、人間としての魅力満載の国王はすんごく強く表れていたように思いました。2幕の「鍛冶屋になりたい」……子供たちを抱き寄せるところが温かくて大きくて

土居アニエス:
アニエスの存在の意味、何となく分かったような??王妃たち権力者側マルグリットたち革命側……どちらか片一方が悪でもう一方が善ではない、双方が両方の面を持っているということをMAでは言っていると思うんですけど、この対立=ある意味社会的・政治的対立を超えたところにある人間の普遍的な善と悪を神の名の下に説く存在がアニエスだと思うんですよね。暴力や目先の欲に操られてはいけない、一人の人間としての正しい生き方を示す……そういう意味で他の登場人物を超越した(カリオストロみたいな超越は不要ですけど)光を放つ雰囲気を出してほしかった気がするのは私だけ イメージとしてはレミゼの白いスポットライトみたいな感じかな。歌は悪くないけど、ずっとバズーカな声を聞かされるとちょっとお腹一杯になるもので ただね~~一つ分からないことが??ラスト、王妃の処刑シーンでマルグリットに「見てはダメ。王妃に同情したら私たちが危ない」みたいなことを言うんですけど、いきなり保身的なことを言うのはちょっと矛盾が??あるいは、アニエスも完全な善ではないということを言ってるのか

山路ボーマルシェ:
前回よりも自分なりの狂言回しが板についてきたように思いました。気になったことと言えば、冒頭の登場シーンで照明が当たってない場所でスタンばってるのが見えるんですけど、この段階でボーマルシェの空気を出しててもらえると嬉しい……かな あはは~~愛しの方を舞台の暗がりの中まで追っかけるようになってからスタンバイの姿まで目に付くようになってしまって(笑)

高嶋オルレアン:
今回はじいの標的になってしまいました。オルレアンって役、高嶋兄の魅力を出すには向いてない役じゃないかなぁ~~って思うんですけど。王族の中にも敵がいて、その代表的な一人がオルレアン公なんですけど、正直、べつにオルレアン公じゃなくてもいい気がして……巷の感想でカリオストロの存在が意味不明なんて声を聞きますけど、じい的にはオルレアンの存在の方が意味不明か

山口カリオストロ:
今日もやりたい放題、お疲れ様でしたぁ~~でした 手の動きも健在でしたけど、有無を言わさない圧倒的な存在感に朗々とした歌いっぷりにはピッタリなのではないかと納得して(強制的にさせられて)しまいました。あ、でもちっちゃな馬車相手に歌いまくるところは……スミマセン 肩を震わせて笑っとりました あと、「7つの悪徳」のシーン、盆舞台で回転しながら操るところはカリオストロが世界を意のままにしている感じがよく分かったので面白かったですぅ~
コメント
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