先月の話ですが……望海さんのコンサート『Hello,』3月21日マチネ&23日ソワレに行ってきました。MY初日は衣装やセトリのネタバレを一切入れず……ユーミン、ジュリー、美空ひばりの名前だけはうっかりネットで見てしまったんですけどね 次は何の曲が来るのかドキドキしっぱなしでしたが2回目の時は落ち着いて思いっきり堪能できた感じだったかな。
冒頭の日本の歌メドレーからエモすぎて お祭りマンボ!そう来ちゃう?!思わず火曜日のNHKのアノ歌番組を思い出してしまったのですが、これはあくまで偶然の出来事 アン・ルイスのあゝ無情……頭を過ったのはNOW! ZOOM ME!! コロナ禍の大変な時期で無事に上演されるのか、無事に劇場に行き来できるのか、そもそも芸術は必要なのか、、、鬱屈した毎日を忘れて非日常の楽しみを味わったな~とか、退団後は気持ちが変わるかな~とか心配していた当時のことを思い出して、そして今も変わらず望海さんの歌に心を動かされていることが無性に嬉しくて……そんなこんなを思い出していたら泣けてきてしまって まさかのこーんな賑やかな曲で!!!
宝塚時代の曲はワンスから2曲……+グランドホテルからLove Can't Happen♪こちらは英語歌唱でしたが、回転扉から出てきた天海さんからの~~~と頭に浮かんで思わずニンマリ ワンスの「愛は枯れない」と「摩天楼のジャングル」は大劇場で観劇した時の記憶が蘇って薔薇部屋と銀橋が見えてくるようで……摩天楼のジャングルは公演の時は途中で望海さんは捌けてしまうのですが今回のコンサートでは最後まで歌ってくれて嬉しかったです。メンバーも振り付けも当然違っているんだけど当時の顔ぶれが並んでいるような錯覚 懐かしさを感じつつ当時と今の違いとその瞬間にしか味わえない各々の良さを感じつつ凄ーく楽しかった~
Once Upon a Time in Americaと言えばアマポーラ!じい的にはお気に入りのドラマ&もなみちゃんのヴァイオリンで、上演が決まった時は望海さんの歌で聴けるのを楽しみにしたのですが舞台版では叶わず。なので今回聴けたのがメチャクチャ嬉しくて……映画でこの曲が流れたシーンが蘇るような、ヌードルスのデボラを想う気持ちに包まれていくような、そんな感覚になりました。この時の望海さんは男役っぽい風貌だったのですが、束ねた長い髪が完全に後ろに隠れると現役当時と見紛うような男役そのものな瞬間があって思わずドキッと そしてもう1つ、映画には入っていたけど舞台版では使われなかったのがDreamgirlsのListen!じい的には舞台を観た時はこの曲がなくて全然OKというか寧ろなくていいと思っていたのですが(映画でこの曲が流れた時の映像は演技や歌で十分に表現されていたから!)、望海さんの歌で聴くことができるのは嬉しい限り。映画のシーンが浮かんできたのはもちろんのこと、ディーナの生き方や意思が音符に乗って伝わってくるのが本当に本当に堪らなかった~~2回目に聴いた時は完全に心が解放されて涙涙でした。
洋楽とキレキレのダンス、じいの苦手意識が強くて避けがちなブロードウェイ演目のナンバー、コンサートの度に自分では知り得なかった音符の世界に触れられるのが新鮮で楽しくて、望海さんが演じるなら観てみたい演目を妄想してみたりもして……。版権的に某所が握っている限り無理ぽ!?なんだけど そして、、、アンコールではアンジェラ・アキさん楽曲提供の新曲「Breath」を披露。あ~~アンジェラ・アキな曲だなと思うところがあって、彼女の曲は歌いやすそうに見えて歌い手を選ぶところがあって……望海さんが歌うのを積み重ねて聴いていきたい素敵な曲でした。そこに込められた大切な場所に対する思い、音楽で結ばれ繋がっている中で感じたことは様々。自分事として思うところもあってね……辛いとか癒されるとか励まされるとかそういうことだけではなく自分の中にもある大切な場所に繋がることがいろいろと。
少し懐かしい自分と再会ということでしたが、退団後に宝塚味や男役味が出てくるとどうしても身構えてしまうところがあるんですよね~~男役の歌唱や振り付けは安全牌や逃げになる得るし、過去そういうことで失望を感じた対象もあったので。でも良い意味で裏切られました。当時は当時、今は今、その時にしかできないものがあって、どちらも良くて、どちらの面も持っていて良い化学反応になっている望海さんのことが素敵だなと思えて……男役のスイッチを手に入れたという表現、まさにピッタリ!これからも見ていける……何か嬉しかったです
五感を解放して楽しむコンサート この4年間、観劇していても宙ぶらりんになっていた気持ちやできなかったことがあって、同じTheatre Goerから「あなたのような環境にいる人は劇場に来るな」という言葉を浴びせられたこともあって……そんなこんなを包み込む優しくてちょっぴり憂いを帯びた春の風が吹き抜けたコンサートでした