レミゼ9回目
別所バルMY楽&じいのレミゼMY楽(←予定は未定……爆!)でございます~~(なんで早抜けしちゃうのぉ
)今週に入って「べっしー
バルジャンが憑依してて凄いことになってるよ」という感想を読んで期待200%で行ったんですけど、想像通り……いんや、それ以上でした
頭のてっぺんからつま先までバルジャンそのもの
雰囲気も発する言葉も全て……ここまで中の人の存在を感じさせない役者さんに出会ったのは久しぶり。とっても嬉しかったです
あと、今回はヘタレじいの超個人的感情と絡み合って感情ツボが刺激
ABCカフェのシーン、革命に対して一心不乱に突き進む者、ふざけあう者、斜めから捉えている者……でもお互いに強い絆で結ばれているんですよね。こういう学生たちの姿を見ていると、学生時代の部活のことを思い出してすっごくリアルに受け止めてしまうんですわ。特に夏は大きな行事がある時期で毎年思い出してしまうので
それともう一つ
エポの片思い……実はじい、仕事の休憩時間に寝てる時に夢を見ることがあるんですよ
職場で仕事の夢を見ることはしょっちゅう
なのに今日は何故かコイバナの彼が夢に出てきて話しかけてくるんですよ~~~そんなことがあった上で見ちゃったので、いつも以上にエポに感情移入
めちゃめちゃ自分と同化して観てました
ただね~~公演自体の出来は前回の方が上だったような。。。悪くはなかったんですけど、キャスト陣に対する感情移入が途切れることが多々。“神回”と言える公演に遭遇した時って、まるでパズルがビシッ
バシッ
と次から次へとはまっていくように歯切れがいいし、マジに心が震えてくるような感覚になるんですけど、今回それはなかったかな~~
じいが考えるに一番大きな原因は演技のキャッチボールが出来ていなかったこと。特に別所バルの放ったボールに応えられる相手が少なかったのは痛かった
ファンテとのやり取りは良かったと思うんですけど、マリ・コゼ・ジャベが物足りなかったのが激しく心残り~~
地雷ではなくって好みの問題なんですけどね
そんなこんなで、今期じいが観劇したレミゼの中で“神回”だったのは6月20日の続投組多数の公演、キャストの役憑依率
&舞台の出来が良かったのは8月3日(最前列でダダ泣きできたことに感謝
)、別所バルの一番は今回の公演
という結果になりました。。。(まとめてどうする
って感じですけど…)
別所バル:
歌の調子がイマイチ
第一幕は歌いづらそうな感じだったのは心配
でも、発せられる一言一言には重みがあったし、バルジャンの気持ちがストレートに伝わってきて心がわしづかみ
冒頭の司教様のシーン、今回も下手側で観劇だったんですけど、バルジャンがテーブルの方を見る目線と同じだったんですよ。なので、蝋燭の灯りが救いの世界への一筋の光のように見えて……この空間がバルジャンの人生を決定づけたと思うと感慨深いものがありました
しかも、その後のバルジャンの独白は凄かった~~「またあの地獄へ~」の部分、泣きが入った叫び声で歌われてたんですけど、生々しい感情をえぐられた気がしてドキッ
気がついたら涙が頬を伝ってました。。。バルジャンって聖人君子ではない、迷い問い続けて生きた人なんだというのをしみじみと感じました。
裏切りのワルツ~コゼットグルグルの場面、演技が細かい別所バルだからこそ楽しめるシーン。バルジャンの苛々具合、コゼットへの不器用な愛情が流れるように伝わってきて妙な心地よさを感じます。別所バルだとふざけすぎるアドリブもないし(爆!) コゼットグルグルはやっぱり泣けちゃう。。。
第2幕は回を重ねるごとに凄いんですよ
バルジャンの人間らしさ、良い部分も悪い部分もぜ~んぶひっくるめて愛してしまうというか……ジャベとのやり取りは??なところが多かったのは残念(やっぱり演技対決ができて育ちの悪さを感じさせるジャベじゃないと……でも、絡まったロープを取ってあげるところは微笑ましかった
)学生たちへの哀れみや愚かさ、憧れを含んだような眼差しは良かったですね~~なので、砦が堕ちて学生たちが死んだ姿を目の当たりにした時の悲痛な叫びは鳥肌モノ
あと、「彼を帰して」が素晴らしかった
決して綺麗に心地よく歌い上げるわけではないんですけど、すっごく愛に溢れた歌。。。じいは別所バルの彼帰が一番好きです
前回はコゼットへの愛情が前面に出てたように感じたんですけど、今回はマリウスや未来を担う学生に向けられた愛に溢れていたと思います。で、じいの勝手な思いですけど……「月日の波に追われて~~やがて私は~死ぬでしょう」の部分で右手(だったと思う…)の手首を左手で掴む仕草をするんですけど、それが自分の過去の罪を表しているような気がしたんですわ。で、その瞬間なんですよ
マリウスへの愛情が一直線に伝わっていて……この一瞬じゃないかな~~マリウスを認めたのは
だからこそ!後に続く「まるで我が子です~」がすっごい説得力をもって聞こえて……やっぱりただ者じゃないですね~~べっしーバルは
カフェソングの後の告白~エピローグ、不思議なことにどうしようもないくらい泣いちゃったってのはなかったですね~~ただただバルジャンのコゼットを思う愛情が突き刺さって胸が痛かったです
マリウスにコゼットを託して去るシーン、倒れるんじゃないかと思うくらい年老いてボロボロ。。。寂しそうな背中は見ていて辛かったなぁ~~そしてそして
エピローグ……今回はマリ&コゼがバルジャンの思いを受け止めてくれなかったのでズタボロに泣くことはなかったんですけど、ファンテとのやり取りが良かったです。迎えに来たファンテを見た時の畏れを抱いたような、でも安堵した姿は泣けましたね~~で、「私は父じゃない」とコゼに告白するところ。。。最後までコゼはバルジャンにすがりついてるんですけど、後ろに控えているファンテと顔を見合わせて「これでいいんだよね」って感じで旅立つ……自由な身になってファンテに引っ張られていくところで、何と何と
ファンテの手を抱きしめて泣いていたんですよぉぉ~~こんなの初めて
ファンテへの償いに生きたバルジャンの思いが伝わってきて呆然……演技、じゃなくて憑依ですよね~~これは
岡ジャベ:
いや~~相変わらず存在が派手です。冒頭シーン、背中に後光を背負って(爆)スポットライト浴びまくりでご登場~~って感覚でした
悪くはないんですよ
その存在感に負けない実力もお持ちですから。自殺シーンの壊れ具合は良かったし悔しさも滲み出てたし。でもね~~
絶対に牢獄で生まれてないと思います。さしずめ貴族の出身で華やかに人生の王道を生きてきた……といったところ
申し訳ないけど、ジャベのイメージではない気も。。。バルジャンとのやり取りで心のミスマッチが起きることもあって「あれ、ジャベールってこんな感じだっけ?」「何かかっこよすぎない…か??」と思うことも
なので、じいの勝手なお願い
岡ジャベの時だけは設定を変えません……か?
新妻エポ:
今期は後半になるにつれてますます深化
すっごく良くなってたと思います。やっぱり一番身近で共感できるエポなんですわ。「オン・マイ・オウン」……今までは綺麗に歌い上げてただけだったのが(それでも十分
だったんですけど)エポの強さや切ない感情が乗ってきて、それがちゃんと伝わってきたのが良かったと思います。「愛してる」という歌詞が後半何度も出てきますけど、その言い方が結構好き
あと、今期じいのお気に入り
「恵みの雨」で傷を隠さないところなんですよね~~血だらけ状態むき出しなのはどうよ
と思う部分も無きにしもあらず
いえいえ
そうじゃなくて、最後の最後に自分の好きな人に抱かれてることで心いっぱいだったと思うんですよね。だからこそ自分の傷を隠さない……好きな人に対する姿勢、自分に似てる
すっごく気持ちが分かる気がする。。。
藤岡マリ:
堅物マリウスまっしぐら~~エポに対する冷たさも嫌いではないです
本当に女の子の気持ちが分かったないんだな~というのが分かるので。でも、申し訳ない
もうちょっと感情を出してもいいんじゃないかなぁ~~例えばカフェソング
悪くはないんですよ~~それなりに表現力があって。。。でも、別所バルの演技を受け取れないのはどうにかしてほしいものですなぁ~~あと、感情が高ぶるはずのところ(あぁ友よ、許せ等々)で綺麗に歌い上げちゃってるので上滑りに聞こえてしまうと言うか、白々しく思えてしまうというか
今期は別格
神業
凄いマリ&浮気をしてしまうほど魂を迷わせたマリに出会ってしまったのでちょっと……物足りなかったか…な
辛島コゼ:
歌えるコゼはやっぱり安心できます
第2幕のバルジャンの告白シーンの前にバル&マリの前から無邪気に立ち去る姿もGOO
ただし
妙に気になることがあるんですわ。ところどころで“女”を感じさせるような仕草があって……例えば第1幕のブリュメ街
バルジャンに「お願い、教えてよ過去の真実全て~~もう大人よ~
」と言うところ、思わずドキッとしちゃったのは気のせい
バルジャンが手を引っ込める仕草をするんですけど……もちろん過去は隠しておきたい故の行動なんですけど、今回ばかりは娘の女の部分におそれおののいたのかい
とツッコミを入れたくなっちゃいました
あと、エピローグも最後の方はわりとあっさりめ
「パパ、パパ、どうしてなの~」と入ってくるところはよかったんですけど、バルジャンが天に召されてから手紙を開くまでの間が少なすぎて興ざめ
これ、菊池コゼにも少し感じたんですよね……ってことは、ちょっと待った~~じいが納得できるコゼ@エピローグ、あのコゼなのか
そんなことって……どうしたのよ、じい~~~
知らないことが多すぎた…って何が???
渚ファンテ:
今回はちょっと大袈裟な演技が気になった???でもちゃんとバルジャンとやり取りができていたので良かったと思います。臨終シーンでコゼットの幻を見るところは、母親の温かい雰囲気が出てたし、コゼットへの愛情も伝わってきて胸いっぱいでしたね~~エピローグのお迎えシーン、バルジャンへの感謝が伝わってきてウルウル
願わくば、、、あとは「夢やぶれて」がもう少し歌えれば
言うことないんですけど
テナ夫妻:
引越し屋テナに関してはノーコメント
宿屋・下水道・結婚式シーンは「我慢の場面が始まった
」とひたすら耐えてました。次のレミゼでは是非とも卒業を
瀬戸内テナ夫人、前回は地雷テナを上手くカバーしてくれてたんですけど、今日はお疲れ気味
覇気がなかったのが心配&残念でした
東山アンジョ&伊藤グラン:
アンジョの中で一番
最初はサカケンアンジョがお気に入りだったんですけど、今の一番は原田アンジョと並んで東山アンジョになりました~
程良くカリスマ性があって頼れそうで知的。そしてグランとの友情が一番伝わってくるんですよね~~反発し合ってるように見えるけど本当は強い絆で結ばれている……なので、第1幕の「民衆の歌」で街に出て人々にビラを配るところで、上手側に行った時に顔を見合わせて「よし
」って感じのやり取りをする瞬間があるんですけど、思わずウルウル
あとはやっぱり第2幕の最後の戦い
マリウスが撃たれて感情むき出しのアンジョ。バリケードに上がっていく前にグランの方を振り返って微笑むシーン、「後は頼む」「ありがとう」「あの世で会おう」……言葉足らずのじいには平凡な言葉しか書けませんが、アンジョとグラン二人にしか共有できない「気持ち」があったことだけは確か
いや~~泣けましたわ
カテコ、岡さんとべっしーが熱く抱擁
大拍手でございました~~そして、最後はべっしー公演恒例
ファンテお姫様抱っこでグルグル~~袖に引っ込みがてら決めポーズの繰り返し
微笑ましいですねぇ~~
今回の公演で分かったこと
舞台は一人だけ良くてもダメ。ちゃんと演技の“キャッチボール”ができないと成り立たないことを実感しました。以下はじいのおバカ発言なので読み飛ばしていただいてOKなんですけど
バルジャンの思いを直接受け取ることはじいにはできないですぅ~~自分がコゼットになったつもりで受け止めればいいんでしょうけど、それだとダメなんですよ。別所バルの放ったボールは舞台上のコゼットが受け止めて、そのコゼットと自分を重ね合わせるって形じゃないと……これがね、内野さんだと違うんですわ。内野さんの演じられる役が放つものは全てじい自身が受け止めることができる。。。萌え
だけじゃなくて生々しい部分や辛い感情も含めて全て
だから観ている方も相当のエネルギーを使うんですけど……この違いって何なんだろう。。。内野愛
だけじゃない気がします。
話が脱線してしまいましたが、これで今期のレミゼ観劇予定は全て終了~~
と言いたいところですが、何か消化不良
もう1公演、やっぱり行く方向で……と言っても、行きたい+行ける公演が1つだけなので、同行予定のじいママ次第…かな