日常

勝海舟「氷川清話」

2014-07-10 01:34:54 | 
勝海舟が
「智慧の研究は棺の蓋をするときに終わるのだ。」
と言っているのが好きだ。  

今この時点で、せっかく運よく死なずに生きているのなら(それ自体で、実はかなりの幸運の持ち主だ)、棺の蓋が閉まるまで、ありとあらゆる角度から可能性を追求していけばいいんだと思う。


■勝海舟「氷川清話」
『主義といい、道といって、必ずこれのみと断定するのは、おれは昔から好まない。
単に道といっても、道には、大小厚薄濃淡の差がある。
しかるにその一つを揚げて、他を排斥するのは、おれの取らないところだ。』


『人が来て囂々(ごうごう)とおれを責めるときには、おれは「そうだろう」と答えておいて争わない。 
そして後から精密に考えてその大小を比較し、この上にもさらに上があるだろうと想うと、実に愉快で堪えられない。』


『もしわが守るところが大道であるなら、他の小道は小道として放っておけばよいではないか。 
智慧の研究は棺の蓋をするときに終わるのだ。 
こういう考えを始終持っていると実に面白いよ。』

2 コメント

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いい言葉ですね (りえ)
2014-07-10 10:25:51
「智慧の研究は棺の蓋をするときに終わるのだ。」

ああ、私もそう思います。

知りたいと思うことが、
点と点が繋がって、線になっていく。
自分の欲望に忠実に、
コンステレーションを作っていきたいです。

いなばさんのコンステレーションが、
どんな形になっていくのか、
楽しみにしてます。

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コンステレーション (いなば)
2014-07-10 22:34:15
自分のコンステレーションは、きっと自分と同じような思いを持つ人と、時空を超えて共鳴するようなコンステレーションになっていくと思います。(^^ 全て決まっていて、全て自由であるような。
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