日常

三浦雄一郎さん

2013-05-24 07:11:28 | 
三浦雄一郎さん世界最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功。すごい。。。
去年は渡邉玉枝さんが73歳という女性での世界最高齢で登頂したし。。。

エベレスト登頂 三浦さん出身の青森からも喜びの声「人類の可能性の扉開いた」 産経新聞 5月23日(木)17時18分配信
三浦雄一郎さん 80歳でエベレスト登頂に成功 NHK5月23日 12時27分
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73歳でエベレスト登頂! 渡邉玉枝さん 2012年6月5日(火)
【特集】渡辺玉枝さんの語る登山の魅力


三浦さんからはいつも元気をもらう。
三浦さんは個人のために登山しているのではなく、今の時代へ幸せをもたらすために登山をしているのが印象的だ。
閉そく感を打ち破るため、ため息を打ち破るため、時代の固定観念や偏見や常識を打ち破るため、人々に希望を与えるために、、人類全体のために、登山をしていると思う。



サンカーラ(sankhara)は「行」と訳されたり、「形成されたもの」(組み立てられたもの、つくられたもの)と訳されたりする。
ひいては、日常の重力、常識、社会的・文化的な習慣のようなものも意味するようだ。

サンカーラから解放されるための登山。
非個人的な登山。


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ブッダ ダンマパダ 11章
「私は幾多の生涯にわたって、生死の流れを無益に経めぐって来た。
家屋の作り手をさがし求めて。
あの生涯、この生涯と繰返すのは苦しいことである。

家屋の作り手よ。
汝の正体は見られてしまった。汝はもはや家屋を作ることはないであろう。
汝の梁(はり)はすべて折れ、家の屋根は壊れてしまった。
心は形成作用(サンカーラ)を離れて、妄執を滅ぼし尽くした。」
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ブッダ ダンマパダ 20章
「一切の形成されたもの(サンカーラ)は無常である」と、明らかな智慧をもって観るときに、人は苦しみから遠ざかり離れる。
これこそが、人が清らかになる道である。
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非個人的なあり方こそが、逆説的に普遍や宇宙の真理へとつながり真の個人を形作る、ということが、人間性の不可思議な成立過程だ。
これからは、「苦労して何かを達成する」という反転した意識の時代ではなく、「喜びと共に何かに達成する」という時代になると思う。三浦さんも喜びと共に登山をされているはずだ。それが真の登山だ。


シュタイナーは晩年、「偽りへの衝動」について繰り返し警告を発していた。

シュタイナーは、これからは、ありとあらゆる「常套句」「スローガン」「嘘」あるいは「空虚なフレーズ」が社会にはびこることになるだろう、と予言した。
人々は初めはその「見え透いた嘘」を笑うかもしれないが、やがて感覚が麻痺して、その中に取り込まれてしまうだろう。
実際すでに多くの人々が、優れた人々さえも、そのような「空虚なフレーズ」を知らず知らずのうちに受け入れてしまっている、とシュタイナーは言った。


巷にあふれる「偽りへの衝動」や「空虚なフレーズ」ではなく、三浦さんのような「真実への衝動」「愛のあるフレーズ」にこそ、共鳴したい。
登頂、おめでとうございます。同じ登山を志すものとして、心から嬉しいです。無事に下山されますように。