日常

『とめはねっ! 』、白川静先生、漢字、書道

2009-01-29 23:37:06 | 
『とめはねっ! 鈴里高校書道部』河合克敏(ヤングサンデー)



この書道漫画・・かなりオモロイ!!!


完全にはまってしまった。この前、詩人の伊藤比呂美さんと会ったときに薦められたのがきっかけなんだけど、完全にはまってしまった!!

何故か、普通のシーンで感動して涙が出てしまう。年をとると涙腺ゆるむのかねぇ。
ヤングサンデーに連載していただけに、絵が爽やかですごく読みやすい!勝手に漫画の世界にはいっちゃう。


『とめはねっ! 』作者の河合克敏は「帯をギュッとね!」を描いてる方だったんですねー。どおりで、ストーリー展開もキャラクター設定もうまいわけだー。

サブ主人公に望月さんって女の子がいて、柔道インターハイ優勝者で書道部を兼部するのですよね。まず、そのキャラ設定だけでさすが漫画!漫画の醍醐味!
望月さんは柔道家らしく裏表がない真っ直ぐで素直な女の子。かっこよくてかわいくて、それでいて顔も美人!っていう、漫画を読む人間が好きなキャラ設定を熟知しとるねー。キャラ作りがウマいんだなぁ。わしも他の読者と同様、望月さんに、「惚れてしまうやないかー」(Wエンジンのネタ風に)という感じです。


「帯をギュッとね!」も柔道漫画なんだけど、柔道漫画といえば、「柔道部物語」(小林まこと)「Yawara!」(浦沢 直樹)も名作だったなぁ。最近、小林まことの「青春少年マガジン1978~1983」 っていう漫画を読んだばかりだけど、これもよかった。当時の漫画家の壮絶な青春の時代。自殺するほど追いつめられた漫画家もいたんだよね。ほんと、この作品は泣けました。
  





どんどん漫画、柔道漫画、小林まこととかの数珠つなぎで脱線したけど、『とめはねっ! 鈴里高校書道部』は相当におもろいよ!今度わしと会う機会ある人で希望あればお貸しします。まだ4巻しか出てないんだよなー。



■白川静先生!

何故こうも書道漫画にはまったかというと、実は自分の中で自然な流れがあるのです。

最近はブログを楽しんで書くようになり、言語そのものに興味がわいて、言語というもの自体を色々独学してたんですが、その過程で、雑誌『風の旅人』に初期から連載していた白川静先生の作品と必然的に出会うわけです。

白川先生は、1910年生まれで2006年に96歳で亡くなられました。白川先生の件に関しては、いづれ別便で書きたいんですが、漢字研究の第一人者で、漢字学三部作『字統』(1984年)、『字訓』(1987年)、「字通」(1996年)で有名な方。

白川先生は漢字の原型を独学で探られた偉大な方なのです。


■「おもふ(おもう)」「思」「念」「懐」「想」

例えば、「おもふ(おもう)」という日本語にはものを考えるという意味はなくて、「おも」は顔のこと。それが動詞化した「おもふ」は、嬉しいことや悲しいことが顔に出ることを言うのです。その「おもふ」が漢字と出会い、融合してさらに進化した。
「思」の上の「田」は頭脳の意味で、<頭がくさくさする>という意味。
「念」の「今」の部分はモノに蓋をする形で、<じっと気持ちを抑えている>という意味。
「懐」は<死者の衣の襟元に涙を落として哀悼する>という意味。
「想」の上の「相」は茂った木を見ると心に勢いが出て、モノを見て心が動くということ。
その心の勢いを他の人に及ぼし、<遠くおもいを馳せ>たり、<おもいやる>という意味。

「おもふ」っていう日本語が、漢字を媒介にして進化したんですね。


■「道」

白川文字学で有名なもので、「道」という漢字の語源があります。

他の民族がいる土地や外界に通じる「道」は、邪悪な霊に接触する危険なところと考えられていたので、その「道」を行く時に、異族の首を刎ねてその生首を手に持ち、その呪力で邪霊を祓い清めながら進んだということから、「道」という漢字はできたということらしいのです!

祓い清められた場所が「道」という漢字に、祓い清めた「道」に「手」を加えて「導」という漢字がでけた。
すごい!昔は呪術の考えが支配してたんでしょうね。

このあたりは、小山鉄郎『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』(共同通信社)松岡正剛『白川静 漢字の世界観』(平凡社新書)白川静『文字逍遥』(平凡社ライブラリー)とかから引用しました。

   


こういう全ての漢字の語源を、白川先生は甲骨文字を含めて様々な古代の文献や証拠から、理路整然と体系を作っていったのです。
いやぁ、ほんとにすごい人。忘れてなければ、白川先生の魅力はブログでまた改めて書きたい。

ちなみに、わしが大好きな諸星大二郎「孔子暗黒伝」という漫画は、白川静先生の「孔子伝」にインスピレーションを受けて書いた漫画だとのこと。白川静先生の「孔子伝」も、すごく親しみが持てる孔子の話で面白い!これも、単なる想像で書いてるわけじゃなくて、色んな史実や文字に隠された意味から、孔子を独自の手法で描いているんですよねー。
ちなみに、今度「論語」の輪読会も親しい人とやるので、わしの中でそこともリンクしてきています。リンクの冒険。

  


さらに脱線してきた。



■文字の呪力

文字にはすごく呪力がある。
太古、文字は絵であり、呪力を封じ込めたものだった。
活字の力って時に感じるけれども、それはこの大きな文字や漢字の歴史にあるんでしょうか。
この辺も色々勉強していきたいところでもありますね。

そういうことで、白川静先生の作品を通して勉強している矢先に書道漫画に出会ってしまったものだから、ジャストミート(福澤朗)ではまったというわけです。


■レッツ!書道!

ということで、今年は書道を始めようかと、最近思い立ってきました。
これ、結構本気です。本気と書いてマジです。(→こういう漫画もある。

書道って、文字や漢字も学べるし、芸術的だし、文字を根源的に感じるのによさそうな気がする。

わしはかなり字がへたくそだけど、10年書道続ければ少しは上手になる気がするのです。
誰か、いい書道の先生知りませんか?そういう文字の深遠なるところも同時に学べる師匠を目下探し中。
(小学生のときイヤイヤ書道教室に通っていたから全く字がうまくならなかったのも、何かの縁?)


最近、手紙文化もなるべく再開させようと思ってたりして、
書道は一石六鳥くらいの効果があるかも!(文字の勉強、書道そのものの勉強、絵画の追及、漢詩の勉強、言語の勉強、手紙促進効果・・・・)
いやー、早く始めたいなー。テンションがにわかにあがってきた。
人に書道が趣味と言えるくらい真面目に取り組みたい。年とっても続けれそうだし。


ということで、『とめはねっ! 』の漫画に影響受けすぎ!と思われそうですが(笑)、白川静先生の文字や漢字の世界にはまりだしている自分にとっては必然的な流れの気もします。

そう言えば、この前Shin.K氏やマキさんと一緒に行った、青山にある岡本太郎の旧アトリエ、岡本太郎記念館でも『岡本太郎の「遊ぶ字」展』やってたよねー。偶然なのか、必然なのか。偶然でもあり、必然でもありそう。


岡本太郎大先生もこう言いました。
*********************************
そもそも字と絵の表現は一体のものだった。

象形文字のいわれや変遷などをたどらなくとも、無心に楽しんで字を書いていると自然に絵になってしまう。
遊ぶ字だ。
そこに、生きる喜びがふくれあがってくる。
まさに芸術。
*********************************

岡本太郎もそう言ってるから、きっとそうなんでせう!

日本語、文字、漢字、言語・・・奥深い!!!

12 コメント

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Unknown (RYM)
2009-01-30 01:08:48
奇遇ですね~僕もこのまんがよんで、ものすごく書道に興味持ってました。
(このとめはねって漫画は、小学校の教室にでもおいたほうがいいくらい教育効果があると思います!)

俺も筆で文字を書きたい!と読者に思わせる、力のある作品だと思います。

というか作者がすごいんでしょうね。
この人の「モンキーターン」も超絶に面白いですよ。読み終わるまで漫画喫茶を出られず、数時間延長してしまった力作です。
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きっと数十年後,ものすごく味のある書家になりますね (MY@リヨン)
2009-01-30 01:17:35
ご無沙汰しています。最近ちょくちょく(こっそり…)ブログに遊びにきていました。

書道とは縁のない私ですが,いま異国の地にて,表意文字のすばらしさを毎日しみじみと感じています。「思」「念」「懐」「想」・・・そんな由来があるのですね。「くさくさする」っていうのも笑えますし,「念」なんてまさにそのとおりだ!と思います。
私は語学が好きで,例えばフランス語もそれは豊かで美しい言葉だと思っているんですが,それでもたった26文字のアルファベットでは味わえない,特別な魅力が日本語にはあると思えてなりません。言葉というものを「意味」だけでなく,「音」だけでなく,「視覚」でも楽しめる・・・全てがかけあわさって相乗効果のように表意文字は豊かに感じます。書道なんて究極の表意文字の楽しみ方なのかもしれませんね。

それから手紙文化。学生のころほどではありませんが,ゆとりがなくなってくると,親しい友達に手紙を書きます。メールも好きですが,考えるより早く文字をたたいてしまうパソコンと違って,紙にむかって,一つの言葉を,ひらがなで書くか,漢字で書くか,どの漢字を使うか,立ち止まりながらゆっくり書くのはとても贅沢な時間です。(ちなみに相手がそれを受け取って,読んで,返事を書いて,自分に戻ってくるまでのタイムラグも好きです。)うまく言えませんが,手紙文化は世代がかわっても絶対になくなってほしくないもののあはれが詰まっている気がするので,草の根的に担っていきたいです。

最近思っていたことと響いてしまったので,突然のコメントでした。日本に帰ったら「とめはねっ」も白川先生の本も読んでみます♪
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ほんとうに雑談ですみません(笑) (いなば)
2009-01-30 16:17:46
>>>>>>>>>>Rym
いやぁ、やっぱりイイ漫画ってそういう呪術的な力があるんだと思うよ。
俺が中学生だったら間違いなく書道部入部してたなー。というか、小学生の頃書道教室になかばイヤイヤ行ってたんだけど、そこにいる女の子が好きだったから言ってたのよね。他愛無い話は楽しかったなー。

小学生とかはものすごく影響受けると思うよね。書道自体もさることながら、漢字とか文字とか漢詩とかにも興味もつと思うし。最近は萌え系イラストがある参考書とかも増えてきたみたいだし、その辺の境界はなくなっていいんだと思うけどね。教科書が教科書!って顔してアグラ書いて努力しなかったから、学ぶってこと自体がダサかったり、かっこ悪かったりする一因でもあると思うね。岡本太郎の「グラスの底に顔があってもいいじゃないか!」というのと同じで、「もっと好奇心湧き立つような教科書があってもいいじゃないか!」と思いますわ。漫画『とめはね!』は同じくらいの効果あるはず。

「モンキーターン」、面白そうね!漫画喫茶じゃなくて普通の喫茶店とかに全巻偶然置いてあればいいんだけどなー。わしも今度チェックしてみるよ。

河合克敏さんは、『帯をギュッとね!』、『モンキーターン』、『とめはねっ! 鈴里高校書道部』しか描いてないんだねー。井上雄彦と同じで少数精鋭。


>>>>>>>>>>MY@リヨン
ワオ!ここでは初めましてだね!

フランスのリヨンで生活してるってどんな感じなのかなー。MYさんならきっと高杉晋作『おもしろき こともなき世を おもしろく』の精神で、どんなとこにも順応してどんなとこでも良きとこを見つけて楽しんでそう! 今度日本に帰ってくるとき、フランス文化と日本文化が核融合してものすごいオリジナリティー発しそうだね。そのオコボレで日本も良くなるかもしれん。

ブログは、是非今後も書きこんで下さいな。東京の人同士でもなかなか会えないんだけど、フランスに住んでるなら尚更なんだろうけど、ブログとかWebとかだと全然違和感ないよねー。不思議!なんか隣町に住んでいるかのように普通に書き込んでいるけど、MYさんのまわり見渡すとリヨン!ってのが相当に不思議です。わしの周りはギロッポンの歓楽街。この落差!笑 ま、新国立美術館とかもあるけどね。


表意文字ってほんと素晴らしいよね。絵だものねー。いちいち絵を描くのが面倒になって、ある規則性を保ちながら、いろんな思いを封印しながら表意文字は作られたんでしょう。
わしは、語学はとんと苦手で、嫌、むしろ苦手というより一度も興味がわいたことがなかったんで、一度も真面目に勉強したことないんだけど、最近は言語とか文字とか、語学の根本のものにむしろ興味持っているんで、その流れから語学も少し勉強せざるを得ないかもしれません。こんな遠回りの語学学習なんてあるのか!と思うけど、自分は、自分に切実で興味が持てないとなかなか勉強しない天の邪鬼な人間だということは、30年生きてればそろそろ気づいています笑

フランスって、よく英語で話されてもフランス語でしか返さないって聞くし、それだけ自国の言語に誇り持つのはいいことだなーって思ってる。やっぱりそういう自国の言語に対して誇り高い人が多いのかなぁ。

『考えるより早く文字をたたいてしまうパソコン』
っていうのはまさしくそうだね~!手書きだと、あまりに徒然に書くと段落構成とか順番とかめちゃくちゃになるしね。
でも、わしの手紙受け取った人は分かると思うけど、わしは手紙書くとき、あまり考えずにとにかく書きながら何かに向かっていくのを探りながら書いてるって、ふと気付いた笑


でも、パソコンはとにかく叩いてテキスト化すれば、あとは入れ替えたりコピーアンドペーストしたり・・・文章の作り方が全然違うってのはよく思うね。文字や漢字も全て共通化されてるしね。

手紙文化は、わしも引き継いでいきたい。今度、MYさんの住所分かればAirMailで書きますよ。草の根の一人。

日本に帰ったら課題図書多いねー!「とめはねっ」も白川静先生も、MYさんの感受性あれば、わしなんかと全然別の層のことを感じてくれそう。そういう人と人との化学反応って、自分の狭い価値観や狭くとらわれた自意識では予想できない方向へ転がっていくから、ほんと面白いよね!

MYさんも、暇なときにブログとか作ればいいのになー。俺は必ず読むよー。
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たしかにウェブって距離感狂って不思議ですよね。 (MY@リヨン)
2009-01-31 00:33:25
>わしは手紙書くとき、あまり考えずにとにかく書きながら何かに向かっていくのを探りながら書いてる

手紙,たしかに私も,言葉を選ぶわりには全体の方向性はいつも書き終わるまでわからないというか・・。そう簡単に書き直せないので無理矢理つなげたりして,結局徒然です,笑。私も何かの折にエアメール送りますね。

フランス人は,確かに全体的に誇り高いですけど,英語を話さないのはむしろ彼らなりに語学にコンプレックスがあるからみたいです。若者なんて英語でけっこう頑張って話すんですが,残念なことになまりが強すぎて,英語話しててもフランス語にしか聞こえないんですよね^^;そんな仏なまりの英語ってちょっとかわいいです。

私はいなばさんと逆で,外国語を会話のために徐々に覚えながら逆に言語ってすごいなあと根本に少しずつ興味が行っているんですが,例えば英語と仏語は語源がかなり共通しているので言葉の進化の跡がいろんなところに残っていて興味深いです。日常の一番よく使うような言葉は英仏で全く違うんですが,日本語でいうと熟語のような固い単語になっていけばなっていくほど,かなり英仏で語彙が似てきます。アカデミックな分野は国境を越えて学問として共通に発展してきたからですかね。単語だけだとヨーロッパの他の言語も英語が仏語を手がかりに意味を少しは想像できるようになってきますし,言葉ってこうして空間的な広がりをもって進化してきたんだな,と感じる大陸です。

お言葉に甘えて,ときどきお邪魔しますね。最近,久々の学生生活(ハード…涙)と異国暮らしでいろいろ思うところも多い気がするのですが,泡のようにはかない思考なので,私がブログなんか始めたら結局「今日は○○を食べました,美味しかったー」みたいな小学生日記になりそうです。いなばさんは激務のなか,本当にいろんなことに興味を持ってインプットしてブログも書いて,すごいと思ってます。今後も楽しみに読みに来ます♪
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Unknown (ともこ)
2009-01-31 08:30:27
かなりの帯ギュファンだったので、『とめはね!』ぜひ読みたいです。彼の漫画はすごく爽やかで、クセがないけど、キャラが個性的で立っていて、笑いと真剣さが織り交ざった、実にいい漫画ですよね~
(柔道漫画といえば、昔『光チャチャチャ』というのがジャンプでありましたが・・・打ち切りになったかな。)

今、『論語』を読み途中ですが、時々漢文で学んだ文章などが出てくると、その深みと味わいを改めて感じます。中高で同じ一節を学んだ時感じたことと全く違っていたりすると、「あ~、この一節のココロが分かっていなかったな」と思い、その頃の理解力の低さにちょっと笑ってしまうのと、それも自分か、となんとなく納得してしまったり。懐かしい音楽、懐かしいフレーズ、懐かしい言葉、懐かしい映像は、「今」と「過去」の自分をつなげてくれますね。それだけに、小さい頃の経験って、時間が経って宝物のように感じられる。とすると、小さい頃に色々触れていくことは大事なんだな、と改めて思います。AND、今からも積み重ねていくと、40、60、80(生きてるかな?)になった自分にとって、宝物のようなものだと思います。

孔子伝も買ったので、読むのが楽しみです!
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今の体験は30年後にやっと花咲く? (いなば)
2009-01-31 11:54:51
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>MY@リヨンさん
『簡単に書き直せないので無理矢理つなげたりして』
→正にその通りですよね。
論文とか報告書みたいな、伝えたいものが限定されているものは始まりと終わりって明確にあるのかもしれんけど、自然な発露としての絵とか文章って、始まりも終わりもないし、ずっと途中だから、手紙の終わらせ方なんて恣意的なもんですよね。疲れたーとか、ま、この辺でいいか。みたいなノリで。

だから、ブログもそうだけど、手紙も延々と書けちゃうんですよね。確か、100枚くらい書いて送ってやったこともあるし笑 
葉書だと容積の制限があるから、自分としてはあまり書かなくてよくて助かるんだけど、手紙になると無制限だから、まあ5枚とか10枚には必然的に書いちゃいますよねー。しかも99%内容がないんだけど笑
ま、手紙ってそういう無駄の塊みたいな感じがして好きです。論文とかレポートじゃないからね。自分の分身のようなもので、自分自体が無駄の塊だし。


『フランス人は,確かに全体的に誇り高いですけど,英語を話さないのはむしろ彼らなりに語学にコンプレックスがあるから』
→これ、日本人と同じだよね!
日本人は逆で、英語コンプレックスあるから英語の本買ってみたり英会話教室に行ってみたりする人多いんでしょうね。わしも行動には出さないけど、きっと英語コンプレックスってあって、医学系の国際学会とか英語で発表したり聞いたり議論したりしないといかんわけだけど、まあ全然聞き取れないというか、きっと自分に都合よく聞こえているのを無理やりつなげてるんだと思いますね。まあ、日本でも多かれ少なかれそういう側面はあるけどね。

『言葉ってこうして空間的な広がりをもって進化してきたんだな』
→そうですね。ヨーロッパは大陸で地面つながってるから、日本みたいな陸の孤島の事情の方が寧ろ特殊なんでしょうな。日本だと中国の漢字文化との融合とか。あと平仮名とか片仮名とかですかね。

平仮名の元は、万葉仮名ですよね。「い」→「以」、「な」→「菜」、「は」→「波」。
片仮名は、漢文を読むために作ったものだし、まあ漢字が基本なんでしょうね。
そうなると、やはり漢字のさらに源を探った白川静先生の仕事は偉大と思わざるを得ない!!



MYさんも、ブログなくとも、暇なときフランス生活や再度の学生生活のアレコレを、このコメント欄を使って思いの丈をつづってくださいな。不定期連載歓迎!笑



まあ、激務と言っても波があるからね。ちょい前までは、仕事が忙しいのを言い訳にして、芸術を鑑賞したり本を読んだり漫画を読んだりするのから遠ざかってた気がするんだけど、ふと思うと、それも誰のための言い訳?となって、結局自分への言い訳ということに気付いてきて、自分の一度しかない人生を楽しむためにも、本当に自分が好きなこととかを再度追求中なんですよねー。ほんとに好きなものって、好きな人とか好きな漫画とか好きな本とか好きな芸術とか。そういう魂のオイシイところ!(By.谷川俊太郎)

まあ、ここは『【はじめに】このブログの説明 2009-01-24』にも書いたけど、 みんなの砂場のような場所に位置付けてるんで、コメント欄に集う人々と砂のお城でも一緒に作ってキャッキャと遊びましょう。他の人とも相互作用が起きることを期待しております。



>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ともこさん
帯ギュファン!!結構コアに漫画好きなんですね。意外!
このブログは漫画好き多いから漫画の話は大歓迎です。
『とめはね!』、もしあれなら今度お会いする時でもお貸ししますよ。はまること間違いない!

彼の漫画は、なんか教科書のように全ての要素がバランスよく降り混ざっている。少年サンデーにふさわしい感じ!まあ、今後はスピリッツに移行していくんでしょうけどね。ああいう漫画で、わしもそうだったけど子供時代に愛とか友情とか情熱とか・・・抽象的で大切な色んな概念を学ぶ気がするのです。
そういう意味で、いいマンガって色んな価値観がシチューのように具材が融合してドロドロになって存在してますよね!
柔道漫画の『光チャチャチャ』は知らんですねー。マニアック!
名作野球漫画ドカベンも(これは女子で読んでる人は少ないかも)、最初は柔道漫画で始ったし。ドカベンも、山田太郎、岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎、不知火守・・・・キャラがたった個性的な面々が多かったなー。まあ、漫画だけじゃなくて現実世界もキャラが面白い人でこの世界は構成されている気もする。今回のとこのコメント欄に書きこんでくれてるRym氏もMYさんもともこさんも、みーんなキャラが立ってるもんね!

わしも『論語』を読み途中です。論語って故事成句とかことわざの由来とか多くて新しい発見あります。みんなは知ってたのかもしれんけど・・。『温故知新』『過ぎたるは及ばざるがごとし』とか出てきてた。あと、論語を経て、『論語読みの論語知らず』っていう言葉がさらに生まれてるのも面白い。

自分が読む心境に応じて、論語は色んな音色に響くんでしょうね。強く叩けば強く鳴り、弱く叩けば弱く鳴る。今はちょうどいい状況で論語を読んどるなーって思います。

ともこさんが言うように、
『小さい頃の経験って、時間が経って宝物のように感じられる』
というのはその通りですね。当時はわけがわからんでも、いかに多様で無限な価値観を幼少期生きたかって、後で30年とかして生きてくるんでしょうね!
そこから自然な流れとして、今の色んな経験や体験や人との出会いも、数日で効果が出るものじゃなくて、自分が60歳くらいになるときに効果が徐徐にあらわれてくると思う。
思い立ったが吉日!だから、『いまさら』なことを、今改めてやり始めるのって、きっと大事なんでしょうね。
自分の心が求めている方向へ!
変な自意識で蓋をして邪魔するんじゃなくて、植物が太陽のほうに自然に伸びていく感じで、自分も伸びて育っていきたいもんです。引っ張って伸びるものではないってのは色んなものが証明しているし。ありのままの伸び方をするのがいいんでしょうな。

それには、自分が自分を知らないといけないし、他者との関係性に敬意を持たないといけない。自然な流れですねー。こういうブログとか、そこから派生したコメント欄の砂場遊びも、きっと、同じような場なんでしょう。
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とめはねっ! (KTM)
2009-02-01 00:23:17
重箱系のどうでも良いことですが・・・、
とめはねっ!の連載があったのは、「少年サンデー」ではなく今は亡き「ヤングサンデー」ですよ。
現在はその他ヤンサン出身漫画の多くと同様、「ビッグコミックスピリッツ」に引き継がれております。

漫画の話題で思わず食いついてしまった。
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少年と呼ばれる日からヤングへ。 (いなば)
2009-02-01 08:12:37
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>KTM
確かに、ところどころ少年サンデーって書いてる!無意識に間違えとるー。
小学生の時、サンデー系は買わなくて、マガジン系とジャンプ系は購入してたんだけど、少年マガジンからヤングマガジンになるとグラビア写真とか出てきて、少し大人になる感じで全然違うんだよねー。
サンデーも同じ感じの進化かなぁ?

ヤングサンデー廃刊でのスピリッツへの移籍問題は、スピリッツ読者としてはイキガミとかクロサギ読めるようになって、「へー、ヤングサンデーってやっぱオモロイんだー!」とか最近思い始めてたとこで、そのことも以前ブログに書いたことあるのにね。

『漫画文化:ビッグコミックスピリッツ、クロサギ、イキガミ』
(2008-09-21)

ということで、少年サンデーではなくヤングサンデーに訂正しながらお読みください!いわゆる「ヤンサン」です。

週刊少年ジャンプがあったり月刊少年ジャンプがあったり。マンガって入り組んでるよねー。

KTMもとめはねっ!読んでる?あれ、オモロいー。
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Unknown (sachio43)
2009-02-15 10:00:14
はじめまして
下記のブログで漢字を独自に解読しています。
ご意見ご感想をいただければ幸せです。

http://shoukei.blog65.fc2.com/
返信する
はじめまして! (いなば)
2009-02-15 22:04:22
>>>>>>>>>>sachio43様
はじめまして!
白川静先生、漢字検索つながりでしょうか。すごい情報量のブログですね。勉強させてもらいます。ご紹介ありがとうございます!
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