突然ですが、いま自分は横尾忠則さんに猛烈にはまってます。
きっかけは、
「見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録」ちくま文庫(1997/1)を読んでから。
この本は20年前に出てるとは思えないほど刺激的で挑戦的な本!めちゃくちゃ面白い!
------------------------
生の死と芸術と(淀川長治)
想いはエネルギーです(吉本ばなな)
宇宙の愛(中沢新一)
見えるものと見えないもの(栗本慎一郎)
夢は霊感の源泉(河合隼雄)
宇宙と狂気と愛と(荒俣宏)
ヴィジョンの降臨(草間弥生)
芸術家は畸人たれ(梅原猛)
想念の池にて遊ばむ(島田雅彦)
アートは異界への扉だ(天野祐吉)
芸術は真摯な遊び(黒沢明)
------------------------
読んでいて頭がクラクラしました。
脳味噌から意識というスープを取り出して、その意識スープだけが宇宙空間に取り残されたような対談ばかりで。
それぞれの対談がものすごい面白い。
吉本ばななさん→まだデビューしたてだからおとなしかった。でも、ばななさんも、偉大な横尾さんの存在には大きな支えを受けてる気がする。意識的にも無意識的にも。
中沢新一さん→天使の話とか、相当に飛んでる話をしてて驚いた。他の本で天使の話なんて初めて聞いた気がする。
河合隼雄先生→あいかわらず偉大すぎるー!河合先生は自由自在で融通無碍ですね。
荒俣宏さん→この人も霊界に通じてるし、すごい人だ。
草間弥生さん→横尾さんと並ぶと少し小さく見えてしまった・・・。
梅原猛さん→学者であり芸術家ですね。偉大すぎます。
黒沢明さん→あの黒沢監督から、これだけ本音の話を聞き出せるのはすごいことだ。
日本人の芸術家の中でも、この横尾忠則さんと、岡本太郎のお二人は、頭何個分も群を抜いてますね。
自分の高校時代は岡本太郎と共にありました。
どれだけ彼の世界観に心酔してたかわかりません。
(今でももちろん大好きです。東京に出てきて、青山にある岡本太郎記念館に最初に行ったくらいですから)
横尾さんも岡本太郎も、絵自体も「芸術」とか「美術」とか・・・「固定観念」を突き抜けててすごい。
それだけではなくて、文章や語り口でのコトバでの言語表現もほんとうにすごい。
「自分は芸術家なんで、コトバとかでは語りませんよ」
と言う人も多い。
でも、本当に突き抜けてる人って言うのは、そういう風に自分自身を限定してない。
だから、どんな表現形式でも自由自在に「自分」と戯れているように見える。
ほんとうに横尾さんはすごい。
・・・・・
そうして古本屋をめぐっていると、不思議なもので横尾さんの本がドンドン目の中に飛び込んでくるわけです。
ベルクソンが言うように「脳は注意を払うための器官」と行ったのがよくわかります。
自分が覚醒した意識を持って、何かに注意を注ぎさえすれば、今まで見えなかったものが見えるようになります。
まさに、横尾さんの対談本「見えるものと観えないもの」で言いたかった主題と同じことですね。
他にも
■「ぼくは閃きを味方に生きてきた」光文社文庫(1998/7)
→解説で美輪さんが横尾さんを絶賛している。
寺山修司や三島由紀夫は、いろいろ忠告しても自分が絶対だ、という信念が強すぎて融通が利かなかった。
それに対して、横尾さんは何に対しても融通無碍で自由自在。全てに何のこだわりもなく執着もない。自由に天衣無縫に素直に純粋に生きている。
横尾さんは霊能力もあるけれど、霊能者ではなくて霊覚者というのにふさわしい格の位の高い人間だ、と絶賛。
いやはや。美輪さんにここまで言わせるのはすごい。
■「死の向こうへ」光文社知恵の森文庫(2008/11/11)
→この本も、生と死が入り混じったエッセイ。すごいです。
横尾さんの生き方自体が、生や死の境界が消失してる気がします。生き方で示しているようなもので。
■「今、生きる秘訣―横尾忠則対話集」 知恵の森文庫(1998/04)
→これもまた対談相手がすごい。
岡本太郎と手塚治虫ではさんじゃうなんて!自分にとってのカミサマが二人も!
岡本太郎(二十一世紀の芸術)
今西錦司(目に見えない世界)
木村裕昭(病いは心のアンバランス)
島尾敏雄(夢体験)
加藤唐九郎(土と火の対話)
岩渕亮順(食物で運勢が変わる)
川島四郎(生きる秘訣)
山手国弘(カルマからの脱出)
手塚治虫(宇宙文明の夜明け)
■「ARTのパワースポット」ちくま文庫(2001/02)
→三島由紀夫が自決する直前まで電話で話してたらしい。初めて知った。
そして、その内容とかも衝撃的すぎる。
三島さんの自決を聞いた後の横尾さんの真空状態のような虚無に陥る様子は、読んでいて目頭が熱くなるほど。
三島由紀夫は横尾さんが無名の時からずっとかわいがっていた。
三島由紀夫が横尾さんを世に出した張本人のようだし、そのサイドストーリーもすごい。
・・・・・
まあ感想書き出すとキリがないですが。
とにかく、横尾さんは色んな霊能力があったり、定期的に宇宙人?!とチャネリングで会話してたりとか・・・・常識では信じられない話がてんこ盛りです。この世もあの世もすべて一体化したような人。
いつかお会いしたい!!
P.S.
今週の金曜夜中に出発して、一週間ほど山に行ってきます。
山でのボランティアの医療活動のようなもの。
最近、日曜21時に
TBSで「サマーレスキュー~天空の診療所~」
っていうドラマが始まって、驚いたー。このドラマとほぼ同じ感じです。
でも、内容はあまりにベタ過ぎて、先が読めすぎてしまう・・・・(脚本家の脳の中が透けて見えるようで)
P.S.2
何の脈絡もなくて申し訳ありませんが、
川村美紀子さんっていうダンサーに注目してます。
とにかく、なんだかおもしろい!
・ここがHP・ここに動画リスト
・「へびの心臓」 (動画)
・国際交流基金のInterview(英語ですが)
P.S.3
ダンスつながりでさらに思い出しましたが、
ここ数年注目している康本雅子さんっていうダンサーもすごいですよねー。
実際に踊りを見に行きたいんだけど・・なかなか都合がつかず行けない・・・。
とりあえずネット動画で見て、脳内の神経線維放電現象で投影された脳内イメージだけでひと満足してます。
・HPはここ
・動画「康本雅子 - Masako Komoto " ブッタもんだすって " 」とか。
・インタビューもおもしろいし。
面白い人、いっぱいいますねー。
みんながんばってるなー。
きっかけは、
「見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録」ちくま文庫(1997/1)を読んでから。
この本は20年前に出てるとは思えないほど刺激的で挑戦的な本!めちゃくちゃ面白い!
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生の死と芸術と(淀川長治)
想いはエネルギーです(吉本ばなな)
宇宙の愛(中沢新一)
見えるものと見えないもの(栗本慎一郎)
夢は霊感の源泉(河合隼雄)
宇宙と狂気と愛と(荒俣宏)
ヴィジョンの降臨(草間弥生)
芸術家は畸人たれ(梅原猛)
想念の池にて遊ばむ(島田雅彦)
アートは異界への扉だ(天野祐吉)
芸術は真摯な遊び(黒沢明)
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読んでいて頭がクラクラしました。
脳味噌から意識というスープを取り出して、その意識スープだけが宇宙空間に取り残されたような対談ばかりで。
それぞれの対談がものすごい面白い。
吉本ばななさん→まだデビューしたてだからおとなしかった。でも、ばななさんも、偉大な横尾さんの存在には大きな支えを受けてる気がする。意識的にも無意識的にも。
中沢新一さん→天使の話とか、相当に飛んでる話をしてて驚いた。他の本で天使の話なんて初めて聞いた気がする。
河合隼雄先生→あいかわらず偉大すぎるー!河合先生は自由自在で融通無碍ですね。
荒俣宏さん→この人も霊界に通じてるし、すごい人だ。
草間弥生さん→横尾さんと並ぶと少し小さく見えてしまった・・・。
梅原猛さん→学者であり芸術家ですね。偉大すぎます。
黒沢明さん→あの黒沢監督から、これだけ本音の話を聞き出せるのはすごいことだ。
日本人の芸術家の中でも、この横尾忠則さんと、岡本太郎のお二人は、頭何個分も群を抜いてますね。
自分の高校時代は岡本太郎と共にありました。
どれだけ彼の世界観に心酔してたかわかりません。
(今でももちろん大好きです。東京に出てきて、青山にある岡本太郎記念館に最初に行ったくらいですから)
横尾さんも岡本太郎も、絵自体も「芸術」とか「美術」とか・・・「固定観念」を突き抜けててすごい。
それだけではなくて、文章や語り口でのコトバでの言語表現もほんとうにすごい。
「自分は芸術家なんで、コトバとかでは語りませんよ」
と言う人も多い。
でも、本当に突き抜けてる人って言うのは、そういう風に自分自身を限定してない。
だから、どんな表現形式でも自由自在に「自分」と戯れているように見える。
ほんとうに横尾さんはすごい。
・・・・・
そうして古本屋をめぐっていると、不思議なもので横尾さんの本がドンドン目の中に飛び込んでくるわけです。
ベルクソンが言うように「脳は注意を払うための器官」と行ったのがよくわかります。
自分が覚醒した意識を持って、何かに注意を注ぎさえすれば、今まで見えなかったものが見えるようになります。
まさに、横尾さんの対談本「見えるものと観えないもの」で言いたかった主題と同じことですね。
他にも
■「ぼくは閃きを味方に生きてきた」光文社文庫(1998/7)
→解説で美輪さんが横尾さんを絶賛している。
寺山修司や三島由紀夫は、いろいろ忠告しても自分が絶対だ、という信念が強すぎて融通が利かなかった。
それに対して、横尾さんは何に対しても融通無碍で自由自在。全てに何のこだわりもなく執着もない。自由に天衣無縫に素直に純粋に生きている。
横尾さんは霊能力もあるけれど、霊能者ではなくて霊覚者というのにふさわしい格の位の高い人間だ、と絶賛。
いやはや。美輪さんにここまで言わせるのはすごい。
■「死の向こうへ」光文社知恵の森文庫(2008/11/11)
→この本も、生と死が入り混じったエッセイ。すごいです。
横尾さんの生き方自体が、生や死の境界が消失してる気がします。生き方で示しているようなもので。
■「今、生きる秘訣―横尾忠則対話集」 知恵の森文庫(1998/04)
→これもまた対談相手がすごい。
岡本太郎と手塚治虫ではさんじゃうなんて!自分にとってのカミサマが二人も!
岡本太郎(二十一世紀の芸術)
今西錦司(目に見えない世界)
木村裕昭(病いは心のアンバランス)
島尾敏雄(夢体験)
加藤唐九郎(土と火の対話)
岩渕亮順(食物で運勢が変わる)
川島四郎(生きる秘訣)
山手国弘(カルマからの脱出)
手塚治虫(宇宙文明の夜明け)
■「ARTのパワースポット」ちくま文庫(2001/02)
→三島由紀夫が自決する直前まで電話で話してたらしい。初めて知った。
そして、その内容とかも衝撃的すぎる。
三島さんの自決を聞いた後の横尾さんの真空状態のような虚無に陥る様子は、読んでいて目頭が熱くなるほど。
三島由紀夫は横尾さんが無名の時からずっとかわいがっていた。
三島由紀夫が横尾さんを世に出した張本人のようだし、そのサイドストーリーもすごい。
・・・・・
まあ感想書き出すとキリがないですが。
とにかく、横尾さんは色んな霊能力があったり、定期的に宇宙人?!とチャネリングで会話してたりとか・・・・常識では信じられない話がてんこ盛りです。この世もあの世もすべて一体化したような人。
いつかお会いしたい!!
P.S.
今週の金曜夜中に出発して、一週間ほど山に行ってきます。
山でのボランティアの医療活動のようなもの。
最近、日曜21時に
TBSで「サマーレスキュー~天空の診療所~」
っていうドラマが始まって、驚いたー。このドラマとほぼ同じ感じです。
でも、内容はあまりにベタ過ぎて、先が読めすぎてしまう・・・・(脚本家の脳の中が透けて見えるようで)
P.S.2
何の脈絡もなくて申し訳ありませんが、
川村美紀子さんっていうダンサーに注目してます。
とにかく、なんだかおもしろい!
・ここがHP・ここに動画リスト
・「へびの心臓」 (動画)
・国際交流基金のInterview(英語ですが)
P.S.3
ダンスつながりでさらに思い出しましたが、
ここ数年注目している康本雅子さんっていうダンサーもすごいですよねー。
実際に踊りを見に行きたいんだけど・・なかなか都合がつかず行けない・・・。
とりあえずネット動画で見て、脳内の神経線維放電現象で投影された脳内イメージだけでひと満足してます。
・HPはここ
・動画「康本雅子 - Masako Komoto " ブッタもんだすって " 」とか。
・インタビューもおもしろいし。
面白い人、いっぱいいますねー。
みんながんばってるなー。