観測にまつわる問題

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風任せで発電するなら、無風の日は電気を使わないのか?

2011-07-01 00:01:08 | 政策関連メモ
風力発電は再生可能エネルギーの中では比較的効率がいい。それでは、何故日本ではそれほど導入が進まなかったのだろう?日本はアホなのだろうか?

風力発電には致命的な弱点があるのだ。それは風任せということ。何時電気が得られるのか分らないということは、電気の溜められない性質からして、どんなに発電効率が良くとも、非常に扱いづらいことは容易に想像できる。自然エネルギーの弱点は技術の発展が解決するというが、風で発電するということ自体が筋が悪いのだから、どんなに技術が発展しても、問題は解決しないだろうことが予め分っているということ。

それに対して需要の方は分り易い。夏場の昼間がピークである。そういう意味では、自然エネルギーなら、太陽光発電の方がまだ筋がいいと言える。そんな見込みの元に、日本は太陽光発電に力を入れてきたのだろう(昔は世界でトップだった)(補助金をつぎ込んでだが)。でも、これもないということになってきている。発電効率が悪いのだ。風力よりマシとは言え、お天道様任せの不安定さという弱点もある。とても儲かりそうもないということで、日本はあまり補助金をつぎこまなくなったと理解している。

何やら菅氏は得意げに自然エネルギーを言っているらしいが、別にこれまでやってこなかったわけじゃない。これまでもやってきたが、ダメそうだからやらなかっただけなのだ。研究程度の投資に反対したり、勝算があるのに反対する奴はあまりいないと思うが、勝算なきまま、大規模な転換を語るのは止めてもらえるだろうか?

原発は需要の低い夜も発電してしまうことが弱点とも言われる。果たしてそうだろうか?発電が計算できるなら、電気代を安くすれば(実際安くしている/できる)、使い道は幾らでもあるだろう。問題はやはり、供給が全く計算できないことに違いない。さすがに、今日は風が吹いてるから、電気を使ってくださいとか、無風なので、節電をとか、馬鹿なことを言えるわけがないと思う。更に言えば、(菅首相が色気を出している)発送電分離などで、勝手に発電されたら目も当てられない

脱原発と言えば、ドイツだが、原発のある南部では経済界が弱りきっているらしい安定的な原発を捨てて、風任せで頑張ろうというのだから、それも当然だ。