「原発のウソ」(危険を煽りすぎているので、この本だけを読むのはお勧めできない)にも、何も知らない自分にとって傾聴に値する(はじめて知った)ことがあるのも確か。
例えば、今後起こりうる最悪のシナリオ(18p)を想定しておくことは危機管理の基本とされることからも、検討しておくことは重要と言えるだろう。原発の専門家が喋らないなら、反原発の専門家が指摘することにも意味があることは素直に認めたい。
で、三号機の水素爆発の可能性だが、今度政府が窒素注入をするとか。今になってという観はあるが、事故の収束に向けて注目すべき記事と思い、フォローしてみた次第。
福島原発3号機で窒素注入の準備作業へ 保安院に報告書提出(2011年7月11日 22時02分 中日新聞)
>報告書では、格納容器内の水素濃度を抑えるため窒素注入が必要とし、注入で大量の放射性物質が放出されることはないとした。
>注入に使う配管周辺の放射線量は最大で毎時186ミリシーベルトと高いため、東電は遠隔操作ロボットで原子炉建屋のほこりを掃除したり、床に鉄板を敷いたりして作業員の被ばくを低減する対策を実施。計画では被ばく量を10ミリシーベルト以下に抑える。
窒素注入に関して特別な知識はないので評価しようがないが、被爆量10ミリシーベルトは安全と思う(先の記事で紹介した「低量放射線は怖くない」は野心的にも見えるが、自分はかなりの良書と思う。四国に住んでるのでちょっと難しいが、実際に年100ミリシーベルトぐらいは浴びても構わないと思うようになった。短期間に浴びるのがどうかということに関しては、若干の保留はあるが、少なくとも原爆のデータから考えれば、100ミリシーベルトでもガンになる確率は1%しか増えない。それも原爆投下という特殊環境下でだから、作業での影響はより低いと考えられる。ただ、原発作業員の実態に関する知識はないので、断言まではしないし、作業員の勇気を軽んじる意図は些かもない)。被爆を低減することは毎時186ミリシーベルトを考えれば大切なことと思うが、窒素注入にどのぐらいの緊急性があるか分らないので何とも言えない。
というわけで、事故対応というのも分らないことだらけ(政府は何時どういう経路で3号機の水素爆発の可能性を知ったのか?実際どの程度の可能性があるのか、対策は正しいのか、早かったのか)で、実際のところ、後で検証してみないと何とも言えない気はするのだが、福島県民など当事者の立場に立ってみると、たまにはこういう記事(と言えるかどうかは怪しいが)もいいのかなと思う。ただ、分らないと不安が増すだろう。だから、本来自分はわざわざ分からないことは書きたくない立場で、政府は勿論、無闇やたらに不安を撒き散らして欲しくないと思っている。
例えば、今後起こりうる最悪のシナリオ(18p)を想定しておくことは危機管理の基本とされることからも、検討しておくことは重要と言えるだろう。原発の専門家が喋らないなら、反原発の専門家が指摘することにも意味があることは素直に認めたい。
で、三号機の水素爆発の可能性だが、今度政府が窒素注入をするとか。今になってという観はあるが、事故の収束に向けて注目すべき記事と思い、フォローしてみた次第。
福島原発3号機で窒素注入の準備作業へ 保安院に報告書提出(2011年7月11日 22時02分 中日新聞)
>報告書では、格納容器内の水素濃度を抑えるため窒素注入が必要とし、注入で大量の放射性物質が放出されることはないとした。
>注入に使う配管周辺の放射線量は最大で毎時186ミリシーベルトと高いため、東電は遠隔操作ロボットで原子炉建屋のほこりを掃除したり、床に鉄板を敷いたりして作業員の被ばくを低減する対策を実施。計画では被ばく量を10ミリシーベルト以下に抑える。
窒素注入に関して特別な知識はないので評価しようがないが、被爆量10ミリシーベルトは安全と思う(先の記事で紹介した「低量放射線は怖くない」は野心的にも見えるが、自分はかなりの良書と思う。四国に住んでるのでちょっと難しいが、実際に年100ミリシーベルトぐらいは浴びても構わないと思うようになった。短期間に浴びるのがどうかということに関しては、若干の保留はあるが、少なくとも原爆のデータから考えれば、100ミリシーベルトでもガンになる確率は1%しか増えない。それも原爆投下という特殊環境下でだから、作業での影響はより低いと考えられる。ただ、原発作業員の実態に関する知識はないので、断言まではしないし、作業員の勇気を軽んじる意図は些かもない)。被爆を低減することは毎時186ミリシーベルトを考えれば大切なことと思うが、窒素注入にどのぐらいの緊急性があるか分らないので何とも言えない。
というわけで、事故対応というのも分らないことだらけ(政府は何時どういう経路で3号機の水素爆発の可能性を知ったのか?実際どの程度の可能性があるのか、対策は正しいのか、早かったのか)で、実際のところ、後で検証してみないと何とも言えない気はするのだが、福島県民など当事者の立場に立ってみると、たまにはこういう記事(と言えるかどうかは怪しいが)もいいのかなと思う。ただ、分らないと不安が増すだろう。だから、本来自分はわざわざ分からないことは書きたくない立場で、政府は勿論、無闇やたらに不安を撒き散らして欲しくないと思っている。