フォーリンアフェアーズ2016年6号「ギャンブラーとしてのプーチン-ロシアのクリミア編入プロセスを検証する」を読みました。
プーチンのクリミア編入は計画されたものではなかった(ギャンブルだった)という内容で、その姿勢に対する懸念を示したものですが、頷ける部分はあります。核戦争の引き金を握っている一方の親玉ですから、なるべくギャンブルは自重してほしいところではあります。
ただ、論文に書いてある通り、プーチンはキエフによるセバストポリの軍港のリース契約の打ち切りを懸念していたのだと思います。クリミアはロシア系住民が多いですし、ロシアの主張に納得できる部分もあるでしょう。「ロシアがクリミアから安全に撤退する唯一の方法は、欧米がクリミアの住民投票(自治拡大)を正当と認めて、それを尊重するようにウクライナ政府を説得することだった」に一理あるような気がします。欧米は力による現状変更を認めない(民主国家でないなら、武力闘争に一理はある)と思いますが、ロシアも国内事情から、当時のキエフにクリミアを任せることができなかったのだと思います。欧州もウクライナのNATO加盟は認めない現実認識を持っていますから、その辺の事情は分かるような気がします。
プーチンは元々国際派で、日本で著書も発売されています(当時、本屋で見つけて買いました)。ロシアをいい方向に導くことを期待したいと思います。
プーチンのクリミア編入は計画されたものではなかった(ギャンブルだった)という内容で、その姿勢に対する懸念を示したものですが、頷ける部分はあります。核戦争の引き金を握っている一方の親玉ですから、なるべくギャンブルは自重してほしいところではあります。
ただ、論文に書いてある通り、プーチンはキエフによるセバストポリの軍港のリース契約の打ち切りを懸念していたのだと思います。クリミアはロシア系住民が多いですし、ロシアの主張に納得できる部分もあるでしょう。「ロシアがクリミアから安全に撤退する唯一の方法は、欧米がクリミアの住民投票(自治拡大)を正当と認めて、それを尊重するようにウクライナ政府を説得することだった」に一理あるような気がします。欧米は力による現状変更を認めない(民主国家でないなら、武力闘争に一理はある)と思いますが、ロシアも国内事情から、当時のキエフにクリミアを任せることができなかったのだと思います。欧州もウクライナのNATO加盟は認めない現実認識を持っていますから、その辺の事情は分かるような気がします。
プーチンは元々国際派で、日本で著書も発売されています(当時、本屋で見つけて買いました)。ロシアをいい方向に導くことを期待したいと思います。