佐藤正久議員のブログ(7月31日18時)で、情報保全か?それとも情報開示か?という記事があったのですが、ここで日報問題の本質に触れられています。
>“日報”とは、現場の部隊から国内の大臣等に報告のため、作成されるものであり、文書の性質上、“行政文書”に属する。そのため、行政文書に係る法令等に従うことは当然であり、情報開示請求の対象となるのである。
>日報には当然であるが、隊員の健康状態・装備品の状況の詳細といった、我が国の“手の内”が記載されている。
>現場での任務遂行のための必要な情報の塊といっても良いであろう。
>さらに、今回の対象となったのは、現在進行中の任務である。
>その様な状況の日報・レポートを開示請求されたならば開示するといった国は、おそらくどこにもない。開示するような国と共に行動する国も、おそらくないであろう。
>実行中の任務の日報については、不開示という判断も当然あり得る。
スパイに情報が筒抜けになるじゃんという至極まっとうな指摘です。佐藤議員も当然ハナから分かっちゃいたんでしょうが、今になって書いたのは、稲田防衛相を背後から撃たないためだったと思います。それとなく教えてあげれば良かったのにとは思いますが、そういう関係でもないんでしょう。防衛相は勉強のためのポストじゃないぞという思いもあったかもしれません。ともあれ、こうした考えは安全保障のセオリーだと思います。防衛関係だからと言って何でも情報不開示でもありませんが(隠したほうがいいからと言って予算をコッソリ黒塗りで貰えるほど民主国家は秘密主義ではないと思います)、日報は不開示が正解でしょうね。自衛隊の日報が丸バレになると、自衛隊の行動が読まれ最悪のタイミングでもっとも嫌がる攻撃を受け壊滅的打撃という可能性もある訳です。スーダンの勢力はそんなことをしないでしょうが、日本と敵対的な何者かが情報を取得しスーダンに流すとか、そうでなくともいざという時のノウハウにされる恐れもあります。既にされている可能性も高いでしょう。この辺がお花畑戦後レジームの空気の怖いところで、こういう指摘は想定外を想定するプロならではかもしれません。話がショボくなりますが、企業でも日報・マニュアルの類を一々公表して事実上ライバル企業に手の内を晒す企業があるとは思えません。
それじゃあ戦闘が起こったとか起こってないとかどう検証するの?って話になるんだと思いますが、誤解を恐れず言えば「検証しなくていい」んでしょう。戦闘が起こったら困るのは自衛官ですし(一般に命が懸っている軍人の方が文民より慎重と言われます。日本では薩摩隼人とか特攻のイメージもありますけどね)、責任をとるのは安倍政権です。ですから、スパイも含む外部が一々検証する意味はないんですね。何かあったら秘密を守れる政府の人間等が検証できればそれで十分なはずです。機密を漏らした人間はもっと厳罰に処するべきだとは思います。
こうした考えからすれば、稲田防衛相の情報開示の姿勢は逆に防衛相・自衛隊の皆さんの人心の離反を招いた可能性すらあります。自衛隊の閉鎖性を言いますが、手の内がバレたら兵隊は死ぬんですね。暗号解読されボロ負けの類の話はゴロゴロしています。日本は戦前何度かクーデターも起こっていますし、民意もあったかもしれませんが、結局軍部支配になっています。そういう反省は一方では大事なことだと思いますが(アメリカはクーデターを起こしても(?)、自国で起こされたことはありませんよね。内乱はありましたが)、それはそれこれはこれで日報は基本不開示にするべきでしょう。大事なことだと思います。
>“日報”とは、現場の部隊から国内の大臣等に報告のため、作成されるものであり、文書の性質上、“行政文書”に属する。そのため、行政文書に係る法令等に従うことは当然であり、情報開示請求の対象となるのである。
>日報には当然であるが、隊員の健康状態・装備品の状況の詳細といった、我が国の“手の内”が記載されている。
>現場での任務遂行のための必要な情報の塊といっても良いであろう。
>さらに、今回の対象となったのは、現在進行中の任務である。
>その様な状況の日報・レポートを開示請求されたならば開示するといった国は、おそらくどこにもない。開示するような国と共に行動する国も、おそらくないであろう。
>実行中の任務の日報については、不開示という判断も当然あり得る。
スパイに情報が筒抜けになるじゃんという至極まっとうな指摘です。佐藤議員も当然ハナから分かっちゃいたんでしょうが、今になって書いたのは、稲田防衛相を背後から撃たないためだったと思います。それとなく教えてあげれば良かったのにとは思いますが、そういう関係でもないんでしょう。防衛相は勉強のためのポストじゃないぞという思いもあったかもしれません。ともあれ、こうした考えは安全保障のセオリーだと思います。防衛関係だからと言って何でも情報不開示でもありませんが(隠したほうがいいからと言って予算をコッソリ黒塗りで貰えるほど民主国家は秘密主義ではないと思います)、日報は不開示が正解でしょうね。自衛隊の日報が丸バレになると、自衛隊の行動が読まれ最悪のタイミングでもっとも嫌がる攻撃を受け壊滅的打撃という可能性もある訳です。スーダンの勢力はそんなことをしないでしょうが、日本と敵対的な何者かが情報を取得しスーダンに流すとか、そうでなくともいざという時のノウハウにされる恐れもあります。既にされている可能性も高いでしょう。この辺がお花畑戦後レジームの空気の怖いところで、こういう指摘は想定外を想定するプロならではかもしれません。話がショボくなりますが、企業でも日報・マニュアルの類を一々公表して事実上ライバル企業に手の内を晒す企業があるとは思えません。
それじゃあ戦闘が起こったとか起こってないとかどう検証するの?って話になるんだと思いますが、誤解を恐れず言えば「検証しなくていい」んでしょう。戦闘が起こったら困るのは自衛官ですし(一般に命が懸っている軍人の方が文民より慎重と言われます。日本では薩摩隼人とか特攻のイメージもありますけどね)、責任をとるのは安倍政権です。ですから、スパイも含む外部が一々検証する意味はないんですね。何かあったら秘密を守れる政府の人間等が検証できればそれで十分なはずです。機密を漏らした人間はもっと厳罰に処するべきだとは思います。
こうした考えからすれば、稲田防衛相の情報開示の姿勢は逆に防衛相・自衛隊の皆さんの人心の離反を招いた可能性すらあります。自衛隊の閉鎖性を言いますが、手の内がバレたら兵隊は死ぬんですね。暗号解読されボロ負けの類の話はゴロゴロしています。日本は戦前何度かクーデターも起こっていますし、民意もあったかもしれませんが、結局軍部支配になっています。そういう反省は一方では大事なことだと思いますが(アメリカはクーデターを起こしても(?)、自国で起こされたことはありませんよね。内乱はありましたが)、それはそれこれはこれで日報は基本不開示にするべきでしょう。大事なことだと思います。