昨日は 七日で 七草かゆ の日でした。
先日 近くのスーパーに行ったら 生の七草セットが¥298で
売られていました。
又 違うコーナーでは乾燥した七草セットもありました。
今 路地の畑では、大きく育った野菜や、玉葱の苗がほとんどで
食べ頃の七草を作るのは 不可能です。
なので、この日に照準を合わせて ハウス栽培されるのです。
消費者のニーズに合わせるのは大変ですね、なにしろ 自然相手の
作業ですから。
〔君が為春の野に出でて 若菜摘む我が衣手に雪は降りつつ〕
私の好きな和歌で 毎年この時期になると
不思議に 何時も口から出てきます。
毎年、近くの畑や田んぼを散歩しながら、摘み草するのですが
何故か今年は 小豆かゆ が食べたくなって
小豆かゆと 梅干で ゆっくり食事しました。
梅干作りの 大変上手な友人Oさんから 頂いた梅です。
大抵の物は手作りするのですが、梅干しは苦手で
これに関しては 褒めて頂くと言う厚かましさで
いつも、入手しています。(^^)
大きく肉厚なのに、色鮮やかに漬かりしょっぱ過ぎず
すっぱ過ぎず とても美味しいです。
お返しに ブルーベリーのジャムを差し上げました。
物々交換で 有り難いです。
次は 鏡開きですね、小豆の出番です。
結婚して、初めて夫の実家でお正月を過ごして
県が違うと食文化がこんなにも違うのかと、色々経験しました。
中でも 今も大いに役立っている物が有ります。
それは、 お雑煮が残ったり、おせち料理が残ったらどうするか?
って 問題に対する答えです。
宮崎県えびの市では、1月7日に、その年に新一年生に
なる子供が、重箱を持って、近所廻りをする風習がありました。
子供が訪れた家の当主が お祝いと、重箱の中に <ななずし>
を入れてあげるのです。
義母が <ななずし> を作ると言ったので てっきり ちらし寿し
と思っていたら 全く別物でした。
ななずし 再現してみました。
そうです、おじや に見えるでしょう?
お雑煮の汁の中に、残ったおせちを小さく切り
御飯と共に煮るのです。
良く考えると 七草かゆ と同じ日ですね。
食べ物を残さず大切に頂きながら、疲れた胃を労わる
そんな 意味もあったのでしょうか。
子供が少なくなった今も、残っている風習かどうか定かでは
ありませんが、お蔭様で、お雑煮も御節料理も
残さず頂いています。先人の知恵ですね。
2010年の幕があきました。
年末から降り始めた雪が ずっと降り続きました。
お陰で堂々と 寝正月です。
ただ 犬には 何の関係もないので 此方は
手抜きが出来ません。
おせち料理も 食べる人が居るから 作る様な物で、自分ひとりだっ
たら、作らないのが 普通と思うのですが 如何でしょう。
今年は、息子と二人で迎える正月だったので、
さて、どうしょうと考えたのですが、生協の御節を注文
しました。ほぼ国産で、添加物等の使用も無い
ものです。
家族全員揃っていた昔には、考えられないことです。
特に栗きんとんは全員の好物で、秋から栗の甘露煮を作って
冷凍して、芋は えびの のおじいちゃんが作ってくれる
物しか使いませんでした。
その おじいちゃんもこの世を去り 二度とあの美味しい芋を
口にする事も出来なくなってしまいました。
えびの式お雑煮です。
初めて目にしたするめの、出汁には かなりのカルチャーショック
を受けましたが食べてみて、その美味しさに二度ショック
を受けてしまいました。
実母の作るお雑煮は 博多風で椎茸、昆布、鰤の出汁でしたから
するめ なんて 無い無いでした。
今では 私は勿論の事 子供達も 大好きです。