来週の月曜日に、「五女」がホームに来ることになりました
ホームは定員6人の相部屋なので、自動的に6人目も女の子で、しばらくは、女の子だけのホームということになります(・.・;)
こんなはずじゃなかったんだけど…。
千葉県には現在、援助ホームが4カ所しかなく、そのうち2カ所は「女子のみ」です。
開設前は、男の子の入れるホームがない話ばかり聞いていたのですが…、男の子の希望者は現れませんでした。
ホームを始める前に、決めたことの一つが、「子どもを選ばない」ということでした。
理由はかんたんです。
「定員」が空いていて、子どもとつきあうことを仕事にしているのだから、子どもが「入りたい」というなら、断る理由はありません。
私たちは、県教育委員会に「高校受験で、定員内不合格を出さないように」という要望書を、20年以上に渡って出し続けてきました。
東京、神奈川では、「定員内不合格0人」なのに、千葉では、いまだに「100人以上」の子どもが、「定員内」で不合格にされ続けています。
「高校授業料無償化」になっても、そのことは変わりません。
いまどき、「親の経済的理由」で高校に通えない子どもがいるのは、「不平等」だから、「無償化」になったはずです。
なのに、「本人の点数が取れない」なら、「不平等」でもかまわない、という形が、千葉県では常識になっています。
「定員内」で「不合格」を出さないという場所に出会ったのは27歳のときでした。
学年5クラスの大きな定時制高校で、本当にいろんな生徒と出会えました。
「定員内不合格」を出さない、「退学」という処分を出さない、どんな生徒も切らない、という先生たちがたくさんいました。
この世に、こんなに大変で、面倒で、そして心地よい場所があるのかと思いました。
近所の中学校の、不登校の子どもたちの「学級」と掛け持ちをするようになって、あらためて「定員内で子どもを切らない」高校の存在の意味を知りました。
点数が取れない、出席日数がない、そういう子どもたちに、「大丈夫、あなたが高校に行きたい」という気持ちがあって、受験さえ行けば大丈夫だから」と言えることが救いでした。
いまだに、「高校は義務教育じゃないから」と、「高校の希望者全入」に反対する人はたくさんいます。
でも、子どもがこの社会に生まれてきて、同じように生まれてきた子どもの99%が当たり前のようにいく学校に、「入れない条件」があっていいはずがありません。
だから、せめて「定員が空いているなら、絶対に子どもを切ってはいけない」と信じて生きてきました。
そうそう、五女は、いま「定時制高校」の一年生、15歳です。
これから、働きながら高校に通い、自立を目指すことになります。
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