その晩、夢を見た。
ヘロヘロになって たどり着いた双六小屋で、
受け付けてくれた小屋番のお兄さんに、
着くなり サイコロを振るように言われ、
出た目は六。
マス目を 六個進む‥
一、二、三、四 、五、六!
ゲゲゲっ‼︎ 振り出しに戻る⁉︎
はっと 目が覚める。
おサル君に 足を 思いっきり蹴飛ばされていました。
すいません、怪獣のようなイビキをかいていたようです ‥
昨晩、調子に乗って
双六小屋のビールの売上にだいぶ貢献しちゃったからなぁ〜
相部屋になった、
大阪から来た とおっしゃっていたご夫婦に迷惑をかけないように、
その後は うつらうつらと朝まで浅い眠りを繰り返します‥
窓を閉め忘れていたのに、意外なほど寒くありません
ここが北アルプスの奥深くにある山小屋だという事を
意識しないと忘れてしまいそう
昨夜、ロビーのテレビでは
『台風は相変わらず勢力を保って、本州へ近づいています‥』って、
そんな気配は全くと言って良いほど 感じられません
朝には スカッと晴れていてほしいなぁ‥
やったー!!
気持ちの良い 朝です。
ところどころ多少 雲も残ってはいるものの、
山の天気は ほんと 来てみないとわからないね~
ねっ、依田さん、森田さん‼︎
さ、ソラジロウ〜
朝食 食べに行こう〜
朝日も射してきたし、急げ急げ。
朝のお務めもすんなり、( 隊長さん、蝶ヶ岳の二の舞いは回避しようね〜 )
余分な荷物は 今日は置いていけるから 楽チンや〜
プププッ、
もしかして その紫の手提げと黄色のスタッフバッグが
おサル君が置いていく荷物?!
実際のところ 荷物の7割が着替え、2割が食材であります
見て見ぬふりして 出発〜っ、と‼︎
この間 セールで新調した赤パンツだけど
こうして見ると 何だか、上下で 色合い悪いね~
しくじった!?
ピーカンの空に、足元からガスが立ち上ってきます
こりゃあ、ガスとの競争だ〜
小屋のすぐ後ろに鎮座する「双六岳」は まだ全容を見せないけど、
朝一だもんで 元気元気、
目の前の坂を 息を切らしつつも ドンドコ登ります。
視界を遮っていた反対側の山の陰から
なんか モクモクと 見えてきました。
シン ゴジラ⁈
いや、もしかして、槍さま かしらん⁈
ぎりぎり、槍さま 穂高さまの、ゴジラの背中みたいな その稜線も確認できたぜっ!!
野球ができそうな程の このだだっ広いところが山頂かと思っていたら 違うみたい
さて、この辺で いいかな
あれ、やる?!
ひっくり返り 見上げている 空の青 ‥‥ ‥ 山頭火( 嘘 )
くたばっちまった訳ではありません。
おサル君、何かの山雑誌で見た
双六岳の上で 槍の稜線をバックに寝っ転がるのに憧れていたんだとか…
??? よくわかんないけど、まっ、いいか
テヘッ
一、二、三、四 、五、六!
あがりっ!! 双六岳っ!!
ん?!
なんちゃって ブロッケン男爵 出現!!
ガスったり、晴れたり、目まぐるしいね
さ、じゃあ 次 行ってみよ~か
基本、稜線歩きなんだけど
細かくアップダウンを繰り返し、汗が乾く暇がないっす
白馬の稜線にも似ている ここを登りきれば、恐らく『三俣蓮華岳』っす。
「 隊長~っ!! このチョコ ウエハース、美味しいっすよ!!」
三俣蓮華岳 とうちゃこ~
三俣蓮華岳 山頂の標識、微妙に湾曲しています
♫ あなたが 噛んだ、小指が 痛い〜 ♫
わかります⁈ 標識のそばに腰を下ろしている おサル君越しに
山麓にある三俣小屋の屋根が見えます。
案外 近そうじゃないっすか
双六岳からずっと、我隊の前を先行している ソロのお姉さま。
聞いたら 全く同じコースで歩くそうで、
色々と辺りの事を教えてくれました。
こちらが富山平野方面で
こっちは歩いて来た双六岳方面
で、こちらが『雲ノ平』方面
よ~く 目を凝らすと、特徴的な屋根の 山小屋が見えます。
あ、あれが、憧れの「雲ノ平山荘」⁈
思っていたよりも ずっとそばに見えるので、
鷲羽岳への縦走予定を変更して 雲ノ平まで行くのもいいかも〜、っと
地図を開いて確認すると、げげげっ!!
ここから雲ノ平山荘まで、三俣山荘経由で片道4時間って!!
即 断念。
どんだけ、遠いんだ、雲ノ平‼︎
東側の山麓。
鷲羽岳からの帰りは この山麓を通る「巻き道」で帰ります。
三俣蓮華岳下に広がる、「カール」地形。
去年、ここに 熊が住み着いて大変だったんだとか
すれ違った小屋番らしき人が話してました
ん!?
山の楽しみ方も、いろいろですなぁ~
山頂から見えた三俣山荘まで、
ある地図では45分、ある本では30分、と けっこうばらつきが‥
分岐まで下りてきた感覚だと、
もう直ぐにでも着きそうな感じだったんだけどなぁ…
まだまだ先があるね~
おサル君、腹減りのところ悪いけど、食事休憩、もうちょっと待ってね~
あ、でも 鷲羽岳の上にかかっていたガスが 取れてきたね~
このあたり、「アブ」が うるさいの うるさくないの (あ、結論 うるさいんです)
隊長の加齢臭か はたまた 汗の臭い に敏感なのか、
ちょっと動かないでいると たちまち体中に❝アブがなります❞
さっきより近づいたのに、小屋が見えなくなっちゃいましたが、
左奥に 「水晶岳」も見えてきました
やっとこさ 三俣山荘 とうちゃこ~
あの名著『黒部の山賊』を書いた
伊藤正一さん が整えた
北アルプス最奥の山小屋の 一つ
ここの二階が『展望食堂』。晴れてれば 文字通り 素晴らしい展望と、
オムライスとコーヒーが名物らしい‥
何故か我隊、行きも帰りも ここを覗くことなく
外のベンチで過ごしてしまいました‥
隊長、後で知るにつれ、激しく後悔。
そうだよな~、本読んで 知ってたのにな~
雲ノ平にばかり気を取られてしまって…
貴重な写真もたくさん飾られていたみたいだし、
それに何より オムライスは絶品らしい‥
あ、これ、 おサル君には 内緒ね、イヒヒ
背の高いハイマツの中を抜け、
いよいよ 鷲羽岳に 取り付きます
近づいてみて初めて、結構、斜度がある事に気付きます
お昼代わりに食べた ブドウパンだけでは
エネルギーチャージが足りないかも~
かなり登り詰めないと見えない位置にある、鷲羽池っす
お達者倶楽部ツアーの人たちが下りてきました(笑)
年輩の人達も、最近は ほんと元気元気
15年後も、果たして隊長は あんなに元気でいられるかなぁ~
最後の一頑張りっす!!
鷲羽山 とうちゃこ~
そうだった、ここ、裏銀座だったんだ
ん~っ、銀座4丁目裏、東銀座交差点あたりって感じ?
なら 会社直ぐじゃん!! (笑)
山頂で 先ほどのソロの女性と また一緒に。
晴れてれば、ここも それはそれは素晴らしい眺望なのだとか…
北アルプス全部が、まるっとお見通しで、
彼女、それで ハートを射抜かれたそうですが、
残念ながら本日はご機嫌斜め?!
待っても回復する気配もなく、ここは彼女も我隊も すたこら退散っす!!
三俣蓮華岳との分岐まで、いやしかし 登り返しの辛かったこと、
ほとんど写真を撮ることもなく、黙々と進みます。
そこからは巻き道コース、少しは楽に歩けるんじゃないかな〜
と 思っていたのに、結構 最後の登り返しで バテバテでんがな〜
無駄に登り返し過ぎた気がして 何か納得できないな〜
後は ここから山荘へ まっつぐ降下〜
お疲れ様で やんした〜
山荘へ着くのを待っていたかの様に 小雨が降りかかります
今日も汗かいた~ 部屋で早く着替えて 体をふきたいな~
山荘に飛び込みます。
連泊になる訳で、でも、中学生の団体が今日は来るらしく
昨晩の綺麗な部屋から 別の部屋へ… ん?! あちゃー
我隊、ここで 無理を言って 更に別の部屋へ
( この辺が 齢を重ねた人間の厚かましさでございます、反省 )
でも、ちゃんと夕食メニューも 昨晩と変えてくれていて
総じて 気持ちの良い、清潔で、過ごしやすい山小屋でした、はい、
いつの間にか雨も止み、
うっすらと夕焼けも‥
明日も 天気、保ってくれるといいねっ
そして、山荘の貴重なビールが
今夜も無駄に 消費されていくのでした…
いい加減に…、とは思うのですが… まだ続きます
最後まで おつきあいいただきありがとうございます。
ついでに、こちらも よろしくお願いします…
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ヘロヘロになって たどり着いた双六小屋で、
受け付けてくれた小屋番のお兄さんに、
着くなり サイコロを振るように言われ、
出た目は六。
マス目を 六個進む‥
一、二、三、四 、五、六!
ゲゲゲっ‼︎ 振り出しに戻る⁉︎
はっと 目が覚める。
おサル君に 足を 思いっきり蹴飛ばされていました。
すいません、怪獣のようなイビキをかいていたようです ‥
昨晩、調子に乗って
双六小屋のビールの売上にだいぶ貢献しちゃったからなぁ〜
相部屋になった、
大阪から来た とおっしゃっていたご夫婦に迷惑をかけないように、
その後は うつらうつらと朝まで浅い眠りを繰り返します‥
窓を閉め忘れていたのに、意外なほど寒くありません
ここが北アルプスの奥深くにある山小屋だという事を
意識しないと忘れてしまいそう
昨夜、ロビーのテレビでは
『台風は相変わらず勢力を保って、本州へ近づいています‥』って、
そんな気配は全くと言って良いほど 感じられません
朝には スカッと晴れていてほしいなぁ‥
やったー!!
気持ちの良い 朝です。
ところどころ多少 雲も残ってはいるものの、
山の天気は ほんと 来てみないとわからないね~
ねっ、依田さん、森田さん‼︎
さ、ソラジロウ〜
朝食 食べに行こう〜
朝日も射してきたし、急げ急げ。
朝のお務めもすんなり、( 隊長さん、蝶ヶ岳の二の舞いは回避しようね〜 )
余分な荷物は 今日は置いていけるから 楽チンや〜
プププッ、
もしかして その紫の手提げと黄色のスタッフバッグが
おサル君が置いていく荷物?!
実際のところ 荷物の7割が着替え、2割が食材であります
見て見ぬふりして 出発〜っ、と‼︎
この間 セールで新調した赤パンツだけど
こうして見ると 何だか、上下で 色合い悪いね~
しくじった!?
ピーカンの空に、足元からガスが立ち上ってきます
こりゃあ、ガスとの競争だ〜
小屋のすぐ後ろに鎮座する「双六岳」は まだ全容を見せないけど、
朝一だもんで 元気元気、
目の前の坂を 息を切らしつつも ドンドコ登ります。
視界を遮っていた反対側の山の陰から
なんか モクモクと 見えてきました。
シン ゴジラ⁈
いや、もしかして、槍さま かしらん⁈
ぎりぎり、槍さま 穂高さまの、ゴジラの背中みたいな その稜線も確認できたぜっ!!
野球ができそうな程の このだだっ広いところが山頂かと思っていたら 違うみたい
さて、この辺で いいかな
あれ、やる?!
ひっくり返り 見上げている 空の青 ‥‥ ‥ 山頭火( 嘘 )
くたばっちまった訳ではありません。
おサル君、何かの山雑誌で見た
双六岳の上で 槍の稜線をバックに寝っ転がるのに憧れていたんだとか…
??? よくわかんないけど、まっ、いいか
テヘッ
一、二、三、四 、五、六!
あがりっ!! 双六岳っ!!
ん?!
なんちゃって ブロッケン男爵 出現!!
ガスったり、晴れたり、目まぐるしいね
さ、じゃあ 次 行ってみよ~か
基本、稜線歩きなんだけど
細かくアップダウンを繰り返し、汗が乾く暇がないっす
白馬の稜線にも似ている ここを登りきれば、恐らく『三俣蓮華岳』っす。
「 隊長~っ!! このチョコ ウエハース、美味しいっすよ!!」
三俣蓮華岳 とうちゃこ~
三俣蓮華岳 山頂の標識、微妙に湾曲しています
♫ あなたが 噛んだ、小指が 痛い〜 ♫
わかります⁈ 標識のそばに腰を下ろしている おサル君越しに
山麓にある三俣小屋の屋根が見えます。
案外 近そうじゃないっすか
双六岳からずっと、我隊の前を先行している ソロのお姉さま。
聞いたら 全く同じコースで歩くそうで、
色々と辺りの事を教えてくれました。
こちらが富山平野方面で
こっちは歩いて来た双六岳方面
で、こちらが『雲ノ平』方面
よ~く 目を凝らすと、特徴的な屋根の 山小屋が見えます。
あ、あれが、憧れの「雲ノ平山荘」⁈
思っていたよりも ずっとそばに見えるので、
鷲羽岳への縦走予定を変更して 雲ノ平まで行くのもいいかも〜、っと
地図を開いて確認すると、げげげっ!!
ここから雲ノ平山荘まで、三俣山荘経由で片道4時間って!!
即 断念。
どんだけ、遠いんだ、雲ノ平‼︎
東側の山麓。
鷲羽岳からの帰りは この山麓を通る「巻き道」で帰ります。
三俣蓮華岳下に広がる、「カール」地形。
去年、ここに 熊が住み着いて大変だったんだとか
すれ違った小屋番らしき人が話してました
ん!?
山の楽しみ方も、いろいろですなぁ~
山頂から見えた三俣山荘まで、
ある地図では45分、ある本では30分、と けっこうばらつきが‥
分岐まで下りてきた感覚だと、
もう直ぐにでも着きそうな感じだったんだけどなぁ…
まだまだ先があるね~
おサル君、腹減りのところ悪いけど、食事休憩、もうちょっと待ってね~
あ、でも 鷲羽岳の上にかかっていたガスが 取れてきたね~
このあたり、「アブ」が うるさいの うるさくないの (あ、結論 うるさいんです)
隊長の加齢臭か はたまた 汗の臭い に敏感なのか、
ちょっと動かないでいると たちまち体中に❝アブがなります❞
さっきより近づいたのに、小屋が見えなくなっちゃいましたが、
左奥に 「水晶岳」も見えてきました
やっとこさ 三俣山荘 とうちゃこ~
あの名著『黒部の山賊』を書いた
伊藤正一さん が整えた
北アルプス最奥の山小屋の 一つ
ここの二階が『展望食堂』。晴れてれば 文字通り 素晴らしい展望と、
オムライスとコーヒーが名物らしい‥
何故か我隊、行きも帰りも ここを覗くことなく
外のベンチで過ごしてしまいました‥
隊長、後で知るにつれ、激しく後悔。
そうだよな~、本読んで 知ってたのにな~
雲ノ平にばかり気を取られてしまって…
貴重な写真もたくさん飾られていたみたいだし、
それに何より オムライスは絶品らしい‥
あ、これ、 おサル君には 内緒ね、イヒヒ
背の高いハイマツの中を抜け、
いよいよ 鷲羽岳に 取り付きます
近づいてみて初めて、結構、斜度がある事に気付きます
お昼代わりに食べた ブドウパンだけでは
エネルギーチャージが足りないかも~
かなり登り詰めないと見えない位置にある、鷲羽池っす
お達者倶楽部ツアーの人たちが下りてきました(笑)
年輩の人達も、最近は ほんと元気元気
15年後も、果たして隊長は あんなに元気でいられるかなぁ~
最後の一頑張りっす!!
鷲羽山 とうちゃこ~
そうだった、ここ、裏銀座だったんだ
ん~っ、銀座4丁目裏、東銀座交差点あたりって感じ?
なら 会社直ぐじゃん!! (笑)
山頂で 先ほどのソロの女性と また一緒に。
晴れてれば、ここも それはそれは素晴らしい眺望なのだとか…
北アルプス全部が、まるっとお見通しで、
彼女、それで ハートを射抜かれたそうですが、
残念ながら本日はご機嫌斜め?!
待っても回復する気配もなく、ここは彼女も我隊も すたこら退散っす!!
三俣蓮華岳との分岐まで、いやしかし 登り返しの辛かったこと、
ほとんど写真を撮ることもなく、黙々と進みます。
そこからは巻き道コース、少しは楽に歩けるんじゃないかな〜
と 思っていたのに、結構 最後の登り返しで バテバテでんがな〜
無駄に登り返し過ぎた気がして 何か納得できないな〜
後は ここから山荘へ まっつぐ降下〜
お疲れ様で やんした〜
山荘へ着くのを待っていたかの様に 小雨が降りかかります
今日も汗かいた~ 部屋で早く着替えて 体をふきたいな~
山荘に飛び込みます。
連泊になる訳で、でも、中学生の団体が今日は来るらしく
昨晩の綺麗な部屋から 別の部屋へ… ん?! あちゃー
我隊、ここで 無理を言って 更に別の部屋へ
( この辺が 齢を重ねた人間の厚かましさでございます、反省 )
でも、ちゃんと夕食メニューも 昨晩と変えてくれていて
総じて 気持ちの良い、清潔で、過ごしやすい山小屋でした、はい、
いつの間にか雨も止み、
うっすらと夕焼けも‥
明日も 天気、保ってくれるといいねっ
そして、山荘の貴重なビールが
今夜も無駄に 消費されていくのでした…
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