早くもウスバキトンボが飛んでいた。
ウスバキトンボは寒さに弱く、幼虫は水温4℃で死滅するといわれる。
毎年日本で発生する個体群は、まず南日本で発生し、世代交代を繰り返しながら、季節の移ろいとともに日本を北上してゆくものである。
毎年春になると南日本から成虫が発生する。
南西諸島や九州、四国では4月中旬に飛び始めるが、本州南部では5〜6月、中部山岳地帯や東北地方では7〜8月、
北海道では9月というように発生時期が徐々に北上する。8〜9月頃には、日本各地で大群で飛び回る様が観察できる。
しかし、寒くなり始めるとバッタリと成虫が見られなくなる。
現在のところ、南下をする個体群なども確認されていないので、寒さで死滅すると考えられている(無効分散)。
九州南部や南西諸島では幼虫が越冬すると思われるが、詳しいことはわかっていない。また、これらが毎年春にどの地方から来るのかもはっきりしていない。
とある。